ダニの発生に、湿度は関係ある?
梅雨時期の湿度を下げる方法はあるのかな?
こういった悩みにお答えします。
ダニは、6月の梅雨時期から9月頃まで、活発に繁殖し始めます。
なぜ梅雨時期になると、繁殖し始めるのか。
ダニが繁殖する1番の原因は、湿度だからです。
梅雨時期は、どうしても湿度が高くなりやすく、ダニが繁殖しやすい環境になってしまいがち。
高い湿度のまま過ごしていると、家中のダニが大量に繫殖し続けます。
ダニの対策に効果的なのは、湿度を下げること。
この記事では、ダニが繁殖する湿度についてや、湿度を下げる方法をご紹介します。
家の中の湿度を管理して、梅雨時期はもちろん、1年中ダニのいない環境をめざしましょう。
ダニが繁殖する1番の原因は「湿度」
ダニが繁殖する原因は、温度も重要ですが、1番の原因は「湿度」です。
ダニは温度が低いと繁殖できないから、繁殖する1番の原因は「温度」なんじゃないかな・・・?
ダニは、温度が-10℃より下回らなければ、低い温度の場所でも、繁殖はせずとも生きていられます。
しかし、湿度が低い乾燥した場所では、ダニは繁殖できないのはもちろん、生きていられず死滅するのです。
ダニは、湿度がどのくらいになれば、繁殖・死滅するのか解説していきます。
ダニが繁殖する湿度は60%以上
ダニが活発に繁殖する湿度は、60%以上。
梅雨時期の6月頃から9月頃までは、湿度が60%以上に上がりやすいです。
7月頃には、湿度が80%以上にまで上がることも。
湿度が60~80%まで上がると、家中のダニが大量に繁殖してしまいます。
高い湿度は、体がベタベタしたり暑苦しかったりなど、人は不快に感じますよね。
しかし、ダニにとっては、快適に過ごせる環境なのです。
ダニが死滅する湿度は55%以下
ダニは、湿度が60%以下の環境だと、繁殖できなくなります。
さらに、湿度が55%以下になると死滅します。
湿度が低すぎる環境だと、人の体にも危険な影響が出てくるため、湿度は40%~60%以下がベスト。
ダニの繁殖を抑えるためには、湿度を60%以下に保ち、ダニが繁殖しにくい環境にするのが大切です。
ダニはなぜ乾燥すると死滅する?
湿度が60%以下になると、ダニの体から徐々に水分が抜けて、干からびて死滅します。
温度が高い場所は、おのずと湿度も高くなり、空気中にたくさんの水分を含みます。
ダニは体の表面で、空気中に含む水分を補給し、活発化。
充分に水分を補給できる湿度が、60%以上なのです。
ダニにとって、生きていくために最も必要なのは、湿度。
高温多湿の時期に、湿度を下げ乾燥させると、ダニが大量に繁殖することはありません。
ダニの対策は乾燥が効果的!湿度を下げる方法3つ
湿度を下げる効果的な方法は、3つあります。
効率的に湿度を下げて、ダニが繁殖しにくい環境を作りましょう。
- 換気する
- 除湿機能や除湿機を使う
- 身近なアイテムを使う
換気する
最も手軽な方法は、換気することです。
空気がこもると、湿度がどんどん上がってしまいます。
こまめに換気することで、空気の流れがよくなり、家の中の湿度を下げる効果が。
換気する際、窓を2カ所開けるのがポイントです。
窓を2カ所開けることで、より空気が循環します。
窓が1つしかない部屋は、扇風機やサーキュレーターを使って、空気を循環させましょう。
エアコンの除湿機能や除湿機を使う
エアコンの除湿機能を使うと、手軽に除湿できます。
エアコンの除湿機能には、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類あります。
弱冷房除湿は、温度と湿度を同時に下げる機能。
再熱除湿は、温度は下げず湿度のみ下げる便利な機能です。
エアコンがない場合や、窓がない部屋などは、除湿機を使って湿度を下げましょう。
身近なアイテムを使う
クローゼットや押し入れ、靴箱などに置いておくだけで除湿できる、身近なアイテムがあります。
除湿に効果がある2つのアイテムをご紹介します。
- 重曹
- 竹炭
重曹
重曹は、水分を吸収してくれる性質があり、除湿の効果が期待できます。
重曹の効果は、除湿のほかに、消臭の効果も。
お好きな容器に、重曹を入れ、押し入れなどに置いておくだけで、簡単に除湿できます。
竹炭
炭には、重曹と同じく、除湿と消臭効果があります。
炭の中でも、特に除湿効果を発揮してくれるのが、竹炭。
竹炭は、湿気や臭いを吸い込んでくれる気孔がたくさん空いており、除湿や消臭効果に適しています。
また、天日干しすると半永久的使えるので、コスパも高い点は嬉しいですよね。
竹炭をかごに入れて置いておくと、インテリアとしても使えます。
湿気は下に溜まりやすいので、除湿アイテムは低い位置に置くと、より効果が期待できます。
湿度対策①|家の中にあるものが湿度を上げ、ダニを繁殖させる
実は、家の中にあるものが、湿度を上げている可能性が高いです。
知らぬ間に、湿度を上げている4つのものをご紹介します。
湿度を上げる原因を知ると、湿度を上げない対策にもなるので、1度、家の中を見直してみましょう。
- カーペットやマット類
- 観葉植物
- 寝具類
- 室内干ししている洗濯物
カーペットやマット類
カーペットや、トイレ・お風呂・玄関に置くマット類は、湿気を溜め込みやすいです。
カーペットやマット類は、ダニの住みどころとして、最適な環境。
湿気が溜まっているカーペットやマット類は、ダニが繁殖してしまいます。
カーペットを選ぶ際は、毛足が短いものか、通気性があるループタイプの毛足のものを選びましょう。
※ループタイプとは、毛が輪っか状になっているもの
マット類は、定期的に洗濯して、清潔に保つのがポイントです。
観葉植物
植物に水を与えると、根から水分を吸い上げ、葉から水分が水蒸気として出てきます。
観葉植物の葉から出てくる水分で、知らないうちに湿度を上げてしまっている可能性が。
また、鉢の受け皿に溜まっている水は、湿度を上げる原因になります。
室内に置いてある観葉植物は、湿度が高い部屋には置かないようにしましょう。
家中の湿度が気になる場合は、一時的にでも、外に置いておくことおすすめします。
寝具類
寝具類は、こまめな手入れをしないと、湿気が溜まってしまう原因に。
汗で湿った寝具をそのままにしておくと、湿気が溜まり、ダニだけではなくカビも発生してしまいます。
成人は寝ている間に、コップ1杯の汗をかくと言われています。
汗で濡れた寝具を放置せずに、こまめに手入れするのがポイント。
天日干したり洗濯したり、布団乾燥機を使ったりして、寝具は常に乾燥した状態を保ちましょう。
室内干ししている洗濯物
洗濯物の部屋干しは、家の中の湿度を、急激に上げてしまう原因です。
湿度が高い部屋に干しても、洗濯物は一向に乾かず、洗濯物が臭くなる原因にも。
部屋干しする場合は、除湿器やサーキュレーター、浴室乾燥機などを使って早めに乾かしましょう。
天気のいい日など外干しできる場合は、なるべく外に干すと早く乾きます。
湿度対策②|乾燥時期も、湿度に注意
空気が寒くなると乾燥する時期になりますが、乾燥時期になっても、湿度対策は必要です。
ダニは、乾燥する時期でも、湿度がある場所を求めて住み着きます。
乾燥時期に、湿度を上げる注意すべき原因は、3つあります。
- 冬用のカーペットや寝具
- 加湿のしすぎ
- 結露
カーペットや寝具
冬は、寝具・こたつ・カーペットなど、暖かいものに変える人がほとんど。
冬用のカーペットや毛布などの寝具は、夏のものより毛量が多いので、ダニが住み着きやすいです。
寝具は、1年中常に清潔に保ち、ダニの繁殖を防ぎましょう。
加湿のしすぎ
加湿器を使用する際も、加湿しすぎるとあっという間に湿度が60%を超えます。
湿度を設定できる加湿器であれば、60%以下に設定しておくと、湿度が上がりすぎることもありません。
結露(けつろ)
冬は結露が生じやすく、湿度が高い部屋・場所にのみ、発生します。
特に、結露が発生しやすい部屋は、寝室。
寝室は、寝ている間の汗や呼吸で、湿度が上がりやすいです。
結露が発生している部屋は、冬でも換気をして、湿度を下げましょう。
まとめ|ダニ対策のポイントは湿度
季節問わず、ダニは湿度のある場所を探し出し、繁殖します。
ダニを繁殖させないためには、湿度を60%以下に保つのがポイント。
特に、高温多湿の時期は、徹底的に湿度を下げましょう。
乾燥する時期も、湿度を上げない対策もしっかり行い、ダニが繁殖しにくい環境を作りましょう。
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