押し入れはダニが多いの?
どうしたら押し入れのダニを防げるの?
こういった悩みにお答えします。
押し入れはダニがとても繁殖しやすい場所です。
布団などをしまう押し入れ。
ダニが布団についたまま押し入れに入れられると、湿度が高くエサが豊富なために繁殖してしまうのです。
また、押し入れに使用していないものを段ボールなどでしまったまま、掃除もおろそかになっている方も多いですよね。
どんどん繁殖してしまうダニ。
でも、押し入れにしまうものの保管さえきちんとすれば格段にダニの繁殖や被害を防げます。
そこで今回は、押し入れのダニ対策について説明します。
押し入れにダニが多い理由
- ダニの卵などを取り除けない状態で布団を収納するため
- クローゼットと違い掃除がしにくく、全開できないため湿気がこもりやすいため
押し入れは、湿度が高くダニの餌が豊富なため、クローゼットなどよりもダニが繁殖しやすい場所です。
天日干しなどダニ退治してからしまった布団でも、奥底に植え付けられた卵は収納後2~3週間でふ化します。
そして押し入れ全体に繁殖してしまうのです。
さらに、押し入れは頻繁に開閉することが少ないため、湿気がこもりやすい環境です。
掃除することもほとんどないため、ダニがすぐ繁殖してしまいます。
私が愛用するダニ捕りロボを販売している日革研究所では、押し入れやクローゼットなど収納のダニの多さについて研究発表されています。
設置した検体数 | 最大捕獲匹数 | |
---|---|---|
押し入れ | 289検体 | 4,740匹 |
クローゼット | 111検体 | 761匹 |
タンス/衣装ケース | 339検体 | 2,820匹 |
押し入れのダニがとても多いことがわかります。
押し入れのダニを減らして、安心して収納できたらいいですよね。
そこで、押し入れのダニ対策にいい掃除方法と管理方法をまとめてみました。
簡単にできる押し入れの掃除方法
- 両方の引き戸を外し、押し入れの中身を全部出す
- 上の段から掃除機で吸い取る(天井や側面も忘れずに)
- アルコール除菌スプレーで拭き取る(カビがあればしっかりととる)
- 数時間、しっかりと乾燥させる(除湿器や扇風機など使用すると効果的)
- ④と並行して、衣装ケースなどのほこりやカビの確認
- 風通し用の隙間を確保しながら収納
こちらが普段押し入れを開閉しない人のために、年に1~2回、布団の交換時期だけする簡単にできる押し入れの掃除方法です。
インターネットで「押し入れ 掃除 頻度」と入力したら、週1回と出てきました。
めったに使わない押し入れをその頻度で掃除するのは大変!
でも、そのままではダニは繁殖してしまうため、押し入れの中もたまには掃除が必要です。
普段から布団を敷いて寝る習慣のある人は、頻繁に掃除をされていらっしゃいますよね。
でも、布団を敷く習慣のある人は減少傾向にあり、布団や荷物の出し入れが面倒のため、押し入れの掃除も後回しになってしまいます。
布団の交換時期だけでも掃除をして、押し入れを清潔に保ちましょう。
ダニを寄せつけない押し入れの管理方法4つ
- 布団を収納する前にダニ対策を徹底する
- 定期的に換気する
- 隙間を意識して収納するように心がける
- 防ダニ製品や除湿剤などを定期的に交換する
こちらがダニを寄せつけない押し入れの管理方法です。
ダニは湿度60~80%を好むと言われています。
押し入れの湿度は、部屋よりも通気性が悪いために少し高くなります。
布団にいるダニが、快適な湿度の元、更に繁殖。
せっかく掃除をしても、湿度によってダニを繁殖させてしまってはたまりませんよね。
布団を収納する前にダニ対策を徹底する
- 布団カバーなどを剥がして洗濯
- 布団は天日干しをする(できないときは布団乾燥機でもOK)
- 全面をしっかりと掃除機で吸い取る
- しっかりとクールダウンさせる
- 布団圧縮袋または布団袋で保管
布団を押し入れに収納する前には、ダニ対策を徹底しておこないましょう。
押し入れに収納する前にしっかりと準備をすることで、ダニの発生をおさえることができます。
特に気を付けてほしいのが、布団カバーです。
布団を収納するときには、天日干しや布団乾燥機を使用する前に、必ず布団カバーを取り外して洗濯してください。
使用した布団カバーは汗などでとても汚れています。
そのままでは、ダニのエサになってしまいます。
布団などの寝具にはダニがたくさん。
押し入れに布団を収納する前に、しっかりとダニ対策をしましょう。
コインランドリーの使用もおすすめですよ。
コインランドリーの使用後も掃除機でしっかりと吸い取ってくださいね。
定期的に換気する
布団を押し入れに収納しているあいだも、押し入れの中の空気を入れ替えましょう。
押し入れの中を換気すると湿度が下がり、ダニが生息しにくい環境になります。
毎日の換気が難しい場合も、週に1回30分程度で効果があります。
部屋を掃除するタイミングで押し入れを開けるだけでも十分換気できます。
でも、逆にホコリなどを押し入れに入れないように注意してくださいね。
隙間を意識して収納するように心がける
布団はなるべく隙間をあけて押し入れに収納しましょう。
押し入れの中の隙間がないと、湿度がこもりやすくなってしまいます。
ダニだけでなく、カビの原因にもなってしまいます。
常に風通しを意識して収納するだけで、カビ臭い嫌な臭いも減らすことができます。
ついつい、布団などを押し込んでしまい、ぎゅうぎゅうにつまっている押し入れ。
布団圧縮袋などを活用することで押し入れに余裕ができるため、さらに詰め込もうとしてしまいますよね。
押し入れの収納は、7割程度にとどめることで風通しが良くなります。
布団圧縮袋の使用をおすすめしていますが、羽毛布団は羽根が痛んでしまう場合もあり注意が必要です。
防ダニ製品や除湿剤などを定期的に交換する
防ダニ製品や除湿剤などは、使用期限を守りましょう。
押し入れに入れておけば安心ですが、使用期限が過ぎてしまうと効果は期待できません。
防ダニ製品は使用期限が意外と短く、気が付くと日付が切れていることもあります。
ほとんどが使用期限は3ヶ月程度。
早ければ1~2か月です。
除湿剤もいつの間にか湿気を含んでパンパンになっていたり、水が上限まで溜まっていて、慌てて交換する人も多いのでないでしょうか。
ズボラな私はほぼ毎回、慌てて交換するタイプです。
防ダニ製品は使用期限が過ぎて放置してしまう、逆にダニを繁殖させてしまうため場合もあります。
また、畳やふすまなどもダニがたまりやすい場所です。
部屋全体としてダニ対策することもとても重要です。
おすすめしたい押し入れの防ダニ製品
押し入れのダニ対策グッズは、毎年新しい商品が販売されています。
防ダニシートや布団圧縮袋など、とても便利で簡単に使用できる製品ばかり。
私が実際に使用して、おすすめしたい防ダニ製品を紹介します。
上段に一つ、下段に一つ置いておくだけ。
羽毛布団は圧縮袋ではなく、収納袋に入れて保管していま。
これを使うようになってから、布団を出す前に干すときに、咳込むことが少なくなりました。
バルサンの会社から発売された防ダニ布団圧縮袋です。
圧縮袋に防ダニ加工されているので、普通の圧縮袋より安心できます。
防ダニだけでなく、除湿もできる優れものです。
まとめ
押し入れはダニがとても繁殖しやすい場所です。
ダニが繁殖しやすい布団をしまうこと、そして換気がしにくく湿気がこもりやすいことが原因です。
そこで、押し入れでダニを繁殖させないためのダニ対策には2つ。
- 押し入れに布団をしまうときに、布団のダニ対策をする
- 押し入れは風通しをよくし、換気を定期的にする
ダニを防ぐだけでなく、除湿をしてダニを繁殖させない環境づくりをすることが大切です。
閉めっぱなしの押し入れですが、換気だけでも日ごろから心がけてみてください。
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