久しぶりに着た服がかゆい…ダニのせい?
服を着るとチクチク、モゾモゾして不快…服にダニがいるの?
このようなお悩みに答えます。
服を着るとかゆくなる場合、まっ先に「ダニかも?」と思ってしまいますよね。
ダニは衣服にも生息することがあるため、服についたダニに刺されることによって、かゆみが起こります。
しかし、かゆみの原因はダニだけではありません。
服の素材や、あなたの体調・肌の状態によってもかゆみを感じることがあります。
今回は、服を着るとかゆくなるさまざまな原因について、調べてまとめました。
かゆみが出た場合の応急処置や、ダニを寄せ付けない方法も紹介します。
服を着るとかゆくなる原因を3つ紹介
- 服についたダニに刺される
- 服の素材や染料
- 肌の乾燥
服を着るとかゆくなる主な原因を3つ紹介します。
服を着た時のかゆみは、たいへん気持ち悪いもの。
かゆみを引き起こす原因を知っておけば、予防もできて安心です。
一度かゆみを感じてしまうと、何かがモゾモゾと背中でうごめいているような気がして…
「気持ち悪い!!」と思わず服を脱いだ経験があります。
では、かゆみの原因をそれぞれ詳しく掘り下げていきます。参考にしてくださいね。
服についたダニに刺される(ツメダニ・イエダニ)
人を刺すダニは主に2種類。「ツメダニ」と「イエダニ」です。
「ツメダニ」と「イエダニ」は、どちらも体長1ミリも満たないとても小さな生き物です。
そのため、肉眼で確認することはかなり難しいでしょう。
それぞれかゆみの出方などに特徴があります。
服についたダニを取り除く方法や、ダニを寄せ付けない方法は、のちほど詳しく紹介しますね。
服の素材や染料、形状が肌に刺激を与える
- 化学繊維(アクリル・ポリエステル・ナイロン・レーヨン)
- 麻やウール:繊維が硬いため
- 衣服のタグや縫い目
- ニット
- 締め付けが強すぎるもの など
服の素材や染料、形状によっては、着るとかゆみを引き起こすことがあります。
例えば、冬場に大活躍の「ヒートインナー」。
ヒートインナーに用いられるアクリル・ポリエステルなどの化学繊維は、肌への刺激が強いのです。
ヒートインナーは毛玉や静電気が起こりやすく、乾燥した肌に触れることでかゆみを引き起こす原因となります。
ヒートインナーは薄くてあたたかく、値段もお手頃です。
寒い時期には欠かせないという人も多いはず。
しかし、「ヒートインナーを着るとかゆくて仕方ない」という人もいるんですよ。
私は、タートルネックのニットが苦手。
首まわりがチクチクしてかゆくなることがあります。
肌の乾燥でかゆみを引き起こす
肌が乾燥していると、本来肌がもっている「バリア機能」が損なわれます。
バリア機能を失うことで、衣類の刺激にたいして肌が敏感に反応し、かゆみの原因となります。
また、ナイロンやアクリルなどの化学繊維によって、かぶれや湿疹などのアレルギー反応を起こす「化繊(かせん)負け」もかゆみの原因です。
特に肌が乾燥するお風呂あがりに、ボディミルクなどを全身にぬって保湿をしましょう。
タオルで体の水気をふきとったら、すぐに保湿剤をぬると、より効果的ですよ。
【応急処置】「かゆい」と感じたら、まず冷やす!
かゆみを感じたら、まず冷やすとよいでしょう。
皮膚の温度が下がると神経の興奮がおさまり、かゆみを抑えることができます。
保冷剤や冷たいシャワーなどを幹部にあてて、かゆみをしずめましょう。
その後は、早めに皮膚科を受診するなどして適切な処置をうけましょう。
でも、かゆいときは、どうしてもかきたくなりますよね。
とがった爪でガリガリかくと、その瞬間は大変気持ちがいいですが、これはNGです。
皮膚を傷めてしまうだけでなく、かいた刺激によりさらにかゆみを引き起こす悪循環が起こります。
「かゆみは痛みよりもつらい」という説もあるとかないとか…。
服についたダニを取り除く方法を3つ紹介
- 服をお湯につけてから洗う
- 服を乾燥器で乾燥させる
- 服にアイロンをかける
実は、人を刺すダニはわずか数パーセント。
大多数のダニは、人を刺しません。ではなぜ、ダニはこんなにも厄介者扱いなのでしょうか。
それは、ダニがアレルギーを引き起こすからです。
生きているダニはもちろん、ダニの死骸やフンもアレルゲンとなります。
かゆみやアレルギー症状を起こさないためにも、服についたダニをしっかりと取り除くことが大切です。
一番確実でカンタンな方法は、服に熱を与えること。
ダニは50℃~60℃で死滅します。
久しぶりに出した服を着る前や、着ている服がかゆい、鼻がムズムズする…と思ったらぜひ試してみてください。
服をお湯につけてから洗う
ダニは50℃なら30分程度、60℃ならすぐに死滅するといわれています。
50℃~60℃のお湯に服をつけてから、洗濯機にかけるとよいでしょう。
ここで大切なポイントは「お湯で洗濯する」のではなく「洗濯の前にお湯につける」ことです。
洗濯機の給水の温度を高温にしてしまうと、下記のようなトラブルの可能性があるのでご注意ください。
洗濯機へ給水される水温が50℃を超えると、給水経路のプラスチック部品の変形や、傷みが発生することがあります。
変形や、傷みが発生すると漏水や漏電・感電のおそれがありますのでお控えください。
機種によっては、 「60℃除菌コース」 のように、運転時に60℃を越える水温で運転する機種もあります。
洗濯槽内で水から徐々にヒーターで60℃に近づけていきますので、問題ありません。
出典:Panasonic
また、服をお湯につける場合は服の素材の耐熱性を確認してから行うとよいでしょう。
服の素材によっては熱に弱いものもあるためです。
特にナイロン、シルクなどは熱に弱く生地が傷んでしまう可能性があるので注意しましょう。
服を乾燥器で乾燥させる
乾燥機は高温で衣服を乾燥させることができるので、ダニの除去に有効です。
乾燥機能付きの洗濯機や、コインランドリーなどを活用するとよいでしょう。
衣服が大量にある場合や、布団など大きなものを乾かしたい時は、やっぱりコインランドリーがおすすめ。
服の数が多かったり分厚かったりすると、中まで温度がいきわたらないことがあります。
60℃以上の高温をすみずみまでいきわたらせることで、しっかりとダニを死滅させることができるでしょう。
最近、私の住む地域にコインランドリーが増えてきたような気がします。
こちらも、服の素材によっては縮んだり、服にシワができて元に戻らないこともあります。
しっかりと服の素材を確認してから行いましょう。
服にアイロンをかける
アイロンも、高温を発生させることができます。
特にスチームアイロンの蒸気は100℃以上に達します。
スチームアイロンの蒸気を服にかけることで、ダニを死滅させることが期待できます。
ダニの死骸がのこってしまうため、アイロンの蒸気をかけたあと、そのままにしておくのはNG。
アイロンの後は、ダニの死骸を掃除機などで吸い取りましょう。
アイロンの熱に耐えられない素材もありますので、洗濯表示のタグを事前に確認しておくといいですね。
スチームアイロンを使用する場合、部屋を1時間くらい暗くしておくのがおすすめ。
ダニは暗い所が好きなので、暗くしておくことでダニが表面に出やすくなります。
【衣替え】服にダニを寄せ付けないしまい方を3つ紹介
- 服をぎゅうぎゅうに詰め込まない
- ダニよけシートを活用する
- 服をしっかり洗ってからしまう
次のシーズンでも気持ちよく服を着るために、衣替えの際は「ダニよけ対策」をしましょう。
服をぎゅうぎゅうに詰め込まない
服をしまう際は、ケースに詰め込みすぎないようにしましょう。
たくさんの衣服を一つのケースにぎゅうぎゅうに詰め込みすぎてしまうと、湿気がこもってしまいます。
ダニは、暗くて湿気のある場所を好みます。
適度なスキマがあることで、湿気の逃げ道になるだけでなく、服の型崩れも防ぐことができるでしょう。
ダニよけシートを活用する
せっかくの衣替えです。衣装ケースを一度カラにして、底にダニよけシートを敷いておくといいでしょう。
湿気によるカビや虫食いから衣類を守るのと同時に、ダニの予防にもなります。
以前敷いているシートがある場合は古くなったシートを取り外し、あたらしいものに交換しましょう。
その際に掃除機でダニの死骸やフンを吸い取るとより効果的です。
服をしっかり洗ってからしまう
服を洗わずにしまう行為は、ダニに衣食住を与えているといっても過言ではありません。
「少ししか着てないし、汗もかいていないから、洗わずにしまっても問題ないよね」と、ついつい服を洗わずにしまっていませんか。
ダニは人間のタンパク質をエサとして繁殖します。
衣服についた皮脂汚れや頭皮のフケなどは、ダニの大好物。
目立った汚れがないと思っても、目に見えない小さな汚れがあることも。
衣替えの際には、しっかりと服を洗濯し、汚れを除去しておく必要があります。
また、汗に含まれるタンパク質や皮脂汚れは酸化することで黄ばみの原因にも。
服はしっかりと洗って乾かしてからしまいましょう。
番外編:【体験談】強烈なかゆみは「毛虫」の可能性も!
最後に、実際に我が家で起こった出来事を紹介します。
ある日の夜、「背中をダニに刺された」と、強いかゆみを訴えた私の義父。
背中を見ると、赤いブツブツが。とてもかゆそうです。
確かにダニに刺されたあとのように見えます。
ダニに刺されたと判断した義父は、ダニを消滅させるため、着ている服や布団、シーツなど、身の回りのものをすべて洗い、コインランドリーにいって乾燥させました。
しかし、かゆみは全くおさまりません。
義父は強烈なかゆみに耐えられず、家族に当たり散らして大騒ぎです。
「家じゅうの布団を洗え!洋服も全部洗え!」イライラが治まりません。
もはやノイローゼ状態です。
病院嫌いの義父でしたが、かゆみに耐えられず皮膚科を受診。
原因はダニではなく「毛虫」。
毛虫の毛が洋服について、かゆみを引き起こしていたようです。
かゆみを訴えた日、義父は一日中庭仕事をしていました。どこかに毛虫がいて、毛が服についてしまったのですね。
適切な処置をすることで、かゆみはおさまったようです。
毛虫の被害は春先から梅雨あたりによくあるらしいので、お気を付けくださいね。
まとめ:かゆみの発生源を知ろう!
今回は、服を着た時にかゆくなる原因について、ダニを中心に紹介しました。
服を着た時にかゆみを感じた場合、かゆみの発生源を知っておくといいでしょう。
かゆみの発生源はダニ以外にも「着ている服の素材」や「あなたの肌の状態」である場合も。
かゆいからといって、かきむしってしまうと肌を痛めてしまいます。
かゆみの原因と発生源を知ることで、かゆみを起こさない対策を心がけましょう。
かゆみの原因がダニである場合は、熱と乾燥でしっかりとダニを死滅させることが有効です。
ダニが繁殖しにくい環境を整えて、気持ちよく過ごしたいですね。
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