どうしてダニは布団にたくさん発生するの?
ダニが発生しにくい布団ってあるの?
こういった悩みにお答えします。
布団でいつまでもぬくぬくと過ごす時間は本当にしあわせですよね。
でも、そのぬくぬくとした布団にはダニは潜んでいるのです。
想像したくありませんが、布団にはかならずダニが数千匹はいると考えてもいいでしょう。
布団の中の環境というのは、ダニがもっとも好きな場所、生息しやすい場所なのです。
でも、どうしてダニは布団に発生するのか気になりませんか?
ここでは、なぜ布団の中にたくさんダニが発生するのかについてまとめました。
また、ダニが発生しにくい布団がありますのでちょっとだけ紹介しますね。
この記事を読むと布団にいるダニ対策が分かりますよ!
布団にダニがいる理由:3つ
ダニがお布団を好む理由は3つ。
布団の環境は、ダニが好む「温度・湿度・エサ」の3条件がそろっているためです。
布団にダニがいる理由1|温度:20℃~30℃
ダニが好む温度は「20℃~30℃」です。
布団やベッドなどの寝具は、人の体温によって30℃前後に保たれていてぬくぬくしています。
布団から出たくなくなる温度は、人にとってもダニにとっても快適な環境。
朝起きてからすぐに布団をたたむのは好ましくありません。
すぐに布団をたたんでしまうと、布団の中のあたためられた空気が抜けないままの状態が続くことになります。
布団の中があたたかいままだと、ダニが発生しやすくなってしまいます。
布団をたたむ前にはまず、掛けぶとんをめくり、20分〜30分はそのままにしておきましょう。
あたためられた空気を外に逃がして、しっかりと温度を下げるようにしてください。
ベッドの人も朝起きてからきれいにメイキングし直すのではなく、まずは布団の中の温度を下げるようにしましょう。
あたためられた空気が充分に抜けたところで、たたむのがポイントです。
邪魔だからついついたたみたくなるけど、しばらく布団は放置するのが一番ね!
布団にダニがいる理由2|湿度:60%~80%
ダニが好む湿度は「60%~80%」です。
ダニは温度が「20℃~30℃」、湿度が「60%~80%」と高温多湿な環境を好みます。
布団には湿度ってないような気がするけど…
人は寝ているときにコップ1杯分(約200cc)の寝汗をかいています。
例えば1週間シーツを交換しないと、シーツに200cc×7日間=1.4Lという量の汗が染み込んでいることになります。
えー!そんなに汗かいているなんて知らなかった。
シーツの洗濯をさぼっちゃだめね!
もちろん寝汗は、シーツだけでなく布団にも吸収されてしまいます。
そういったことから、布団はダニが好む絶好の高温多湿な環境になっているのです。
湿度を逃がすためにも、やはり朝起きてすぐに布団をたたまない方がよいです。
布団にダニがいる理由3|ダニのエサがある
ダニのエサは人のフケ・アカ・髪の毛・食べカスです。
寝ている間に自然とフケやアカ・髪の毛が落ちてしまいます。
ダニは布団に潜んでいれば、十分なエサにありつくことができるのです。
布団の上でお菓子などを食べるといったことは、ダニにエサを与えているようなものです。
お行儀も悪いし、絶対に布団の上でお菓子を食べるのはダメですね!
子どもにも食べさせないようにしっかり注意しなければ…たまみにも。
布団の中は繊維と繊維が密集しています。
布団の中にはダニがたくさん隠れる場所がある、産卵する場所がたくさんあるということです。
敷き布団やシーツだけでなく、タオルケットや毛布も直接肌がふれるためダニが生息やすい環境です。
布団の環境は、ダニが好む「温度・湿度・エサ」の3条件がそろっているため、ダニが発生することはやむを得ないのです。
もしかすると、布団の中はおうちの中で一番ダニが多い場所かもしれません。
布団にいるダニは2種類
布団にいるダニは2種類、「ヒョウヒダニ(チリダニ)」と「ツメダニ」です。
布団の中に発生しているダニのほとんどは、ヒョウヒダニ(チリダニ)です。
ヒョウヒダニ(チリダニ)は、高温多湿を好み、人のフケ・アカ・髪の毛・食べカスなどをエサとします。
ヒョウヒダニ(チリダニ)が大量に発生してしまうと、ツメダニが同時に発生してしまいます。
ツメダニのエサがヒョウヒダニ(チリダニ)なのです。
つまり、どちらのダニも布団に発生してしまうことになります。
ツメダニは人を刺します。
直接肌が出ている部分がさされることが多く、ツメダニに刺されると赤く腫れかゆみなどの症状がしばらく続きます。
布団に入ってから「何かむずむずする」「チクチクする」と感じたことがある場合は、ツメダニが発生していると考えたほうがよさそうね。
ダニが発生しにくい布団があります【素材が大事】
布団はダニが好む条件がそろっているため、どうしてもダニが発生してしまいます。
ダニが発生しにくい布団というものがありますので、ちょっとだけ紹介しますね。
化学繊維 | 天然繊維 | 羽毛布団 | |
---|---|---|---|
素材 | ポリエステル ウレタン・樹脂 | 綿(木綿) | 羽毛 |
おススメ度 | ◎ | ○ | △ |
オススメは「ポリエステル・ウレタン・樹脂」素材のもの
ダニが発生しにくいという点では、化学繊維で作られた布団をおススメします。
化学繊維とは人工的に作り出された繊維のこと、たとえばポリエステルやウレタンなどです。
化学繊維の布団は、湿気がこもりにくく、ダニが好む環境になりづらいためです。
また、化学繊維の布団は洗濯しても縮みにくいので、丸洗いがしやすいというメリットもあります。
化学繊維のほかには、動植物から採取される天然繊維で作られた布団もあります。
天然繊維で作られた綿(木綿)布団は、丈夫で長持ちするため、むかしから好まれて使われています。
綿のような天然繊維の素材は、ダニを引きつけにくい性質があります。
羽毛布団は、意見が分かれるところです。
羽毛布団は、ダニが入り込めないような高密度な生地で包まれていて、ダニが中に入りにくいとも言われています。
安すぎる羽毛布団は羽毛の密度が低いこともありますので、注意した方がいいですよ!
しかし、動物性素材である羽毛布団は、臭いにひかれてダニが寄って来やすいと言われています。
布団の中には、防ダニ加工や抗菌加工がされている布団もあります。
防ダニ加工は人体に影響がないように作られていますが、肌が弱い人は一度ためしたほうがいいかもしれません。
\ 簡単にダニを除去する方法 /
まとめ
布団は、ダニが好む3つの条件がそろっていますので、どうしても発生してしまいます。
なるべくダニの発生をおさえたいものですよね。
ダニの発生をおさえるには、ダニが好む条件をそろえないことが大切です。
温度、湿度、エサの条件が分かれば、ダニ発生の対策を考えることができます。
ダニが発生しにくい布団や素材もありますので、布団を買い替える時期にはぜひとも参考にしてみてください。
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