ダニ対策にコルクマットは良いの?敷物として適してる?
コルクマットの選び方やお手入れ方法が知りたい。
コルクマットがデメリットなケースってあるの?その対策法は?
こういった悩みにお答えます。
コルクマットはダニが発生しにくいので、床の敷物に適しています。
なぜなら、コルクマットはダニの住処としては環境が良くないからです。
今回は、なぜダニ対策にコルクマットが良いのかを調べました。
また、コルクマットの選び方やお手入れ方法も知ると、ダニ予防効果がもっとアップしますよ。
さらに、ダニ対策としてコルクマットがデメリットとなるケースとその対策法もご紹介します。
コルクマットはダニ対策以外にも利点がある優れものですよ!
コルクマットがダニ対策に良い理由:4つ
- ダニが住みつきにくい、隠れにくい
- コルクマット自体に防虫・抗菌作用がある
- 掃除しやすく衛生的
- 小さな子供やペットに優しい
まずは、コルクマットがダニ対策に良い理由をご説明します。
これを読めば、なぜコルクマットにダニが発生しにくいのか、お分かりいただけるでしょう。
ダニが住みつきにくい、隠れにくい
ダニが住む環境として、コルクマットは適していません。
コルクマットは緻密性が高い構造なので、ダニが中に入り込む隙間がないのです。
また、畳や絨毯のように凹凸や繊維がないので、ダニが隠れたり卵を産み付ける場所がないのも特長です。
さらに、コルクマットは調湿機能を持っているため通気性が良く、湿気の好きなダニには住みにくい環境なのです。
コルクマット自体に防虫・抗菌作用がある
コルクマットにはもともと防虫・抗菌成分が含まれており、ダニやダニのエサとなるカビの発生を防ぐことができます。
コルクは、コルク樫(ブナ科)の樹皮からできており、「スベリン」や「リグニン」といった成分が含まれています。
「スベリン」は防虫作用、「リグニン」には抗菌作用があり、これらの成分でダニやカビが生えにくいのです。
マット自体にダニ忌避効果があるなんて驚きですね!
また、コルクマットは天然素材なので、人やペットへの影響が少ないことも利点ですよ。
掃除しやすく衛生的
コルクマットは、掃除がしやすいので清潔を保つのにとても便利です。
コルクには耐水性・耐油性が備わっているので、食べこぼしなどが染みにくく、サッと拭き取るだけできれいになります。
水で丸洗いしたい場合は、汚れたパーツだけをはがして部分的に洗うこともできます。
絨毯のように、汚れたら丸ごと洗う手間がないのはうれしいですね。
さらに、コルクマットは帯電性が低くく、静電気をためにくいのも特徴です。
静電気で埃や髪の毛がマットに付きにくいので、ダニのエサをため込むなんてこともありません。
パパっと掃除できればハウスダストも減るので、アレルギー体質の人には優しいですね。
小さな子供やペットに優しい
ダニ対策以外にも、コルクマットの利点はたくさんあります。
コルクマットはクッション性や防音性に優れているので、よく走り回る小さな子供やペットがいるご家庭に最適です。
足音を軽減してくれる他、転んだ時のケガ防止や床のキズ防止にもなります。
ただし、100%コルク素材のコルクマットは裏面にスポンジ素材がないのでやや堅めです。
クッション性の高いものが良ければ、コルクの裏面に樹脂加工があるものをおすすめします。
また、コルクマットは保温性もあるので、足元が冷える冬場にも大活躍です。
こんなに優れているなら、敷物はコルクマットが最適ね!
ダニ対策のために!かしこいコルクマットの選び方:4選
- 床暖房対応かどうか確認する
- コルク100%か、二重構造(コルク+樹脂)で選ぶ
- サイズ・厚さで選ぶ
- サイドパーツ付きか、バラ売りがあるかで選ぶ
コルクマットの特長が分かったら、次はコルクマットを選ぶ時の留意点についてお話します。
以下を参考に、ご家庭に適したコルクマットでダニ対策しましょう。
床暖房対応かどうか確認する
コルクマットを床暖房、またはホットカーペットの上に敷きたい人は、「床暖房対応」のものを選びましょう。
コルクマットは熱で反り返ったり、裏面の樹脂部分が変形したりはがれたりする可能性があります。
直接熱があたると傷んでしまい、劣化を早めることになりますので、必ず確認してください。
コルクマットはオールシーズン使えるので、床暖房対応タイプにしておくのがおすすめです。
ダニ対策になり、寒さ対策にもなるのはありがたいですね!
床暖房対応なしのものをすでに持っている人は、直接熱が当たらないようにしましょう。
温度を「弱」にしたり、コタツ敷きにするなど工夫してみてください。
コルク100%か、二重構造(コルク+樹脂)で選ぶ
コルクマットには、コルク100%か二重構造(コルク+樹脂)の2種類の素材があります。
素材を選ぶ時は、以下の特徴を参考にしてください。
- 100%天然素材なので良質。
- 接着剤などに含まれるホルムアルデヒドがない。
- 二重構造と比べ、クッション性や滑り止め機能が低い。
- 二重構造より高額。
- クッション性や防音性が高い。樹脂部分が滑り止めになる。
- コルク100%より安価。
- コルク部分は表面1~2mmのみ。コルクの持つ特性が低い。
- ホルムアルデヒドを含む場合がある。
ホルムアルデヒドとは…
ホルムアルデヒドはヒトの粘膜を刺激するため、目がチカチカしたり涙が出る、鼻水が出る、のどの渇き・痛みやせきなど、シックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質です。
引用元:東京都福祉保健局
ちなみに、樹脂部分にもダニは入り込めません。
コルク部分が薄いからといって、ダニ対策効果がないということはありませんのでご安心を。
サイズ・厚さで選ぶ
コルクマットは部屋の広さに合わせたサイズを選びましょう。
部屋の広さとコルクマットのサイズのバランスが悪いと、継ぎ目が多くなってしまうためです。
継ぎ目が多いということは、ダニのエサであるゴミや埃がたまりやすいということ。
例えば、10畳のリビングに30cm角を敷くとなるとかなりの枚数が必要となり、結果継ぎ目が多くなってしまいます。
コルクマットは30cm角、45cm角、60cm角のサイズが主流で、3畳用、6畳用、8畳用と畳数で販売していることが多いです。
コルクマットをお部屋に置くときは、部屋の大きさに合ったサイズを選んでくださいね。
また、敷く場所によって厚さも重要です。
一般的には8mmタイプが多いですが、他にも4mmの薄型タイプから10mmや20mmの極厚タイプもあります。
ドアの開閉に引っかからないようにドア下に敷くなら、4mmの薄型を。
子供が遊ぶスペースに敷くなら、衝撃吸収・防音効果が高い10mm以上の極厚タイプを選ぶと良いでしょう。
サイドパーツ付きか、バラ売りがあるかで選ぶ
サイドパーツは付けたほうが隙間がなくなるので、ゴミや埃がたまりにくいです。ダニ対策としても大事です。
たいていの販売店ではサイドパーツは付いていますが、付いてない場合もあるので注意してください。
コルクマットを購入する時は、サイドパーツ付きかチェックしておきましょう。
また、コルクマットはバラ売りがあるかもチェックしてください。
1枚だけ汚れがひどかったり破損して使えなくなってしまうケースもあります。
汚れたままにしていては、ダニやカビが発生する原因になりかねませんので、1枚単位で売っているかどうかも確認しておきましょう。
もしくは、予備用に数枚多めに購入しておくのも手です。
サイドパーツとは、コルクマットの外側や四隅の角に使用するパーツのことです。
ダニ予防のために!コルクマットのお手入れ方法
コルクマットはダニが発生しにくいものの、年中敷きっぱなしにしていてはさすがにダニ発生の原因になります。
床との隙間やマットの継ぎ目からゴミや埃がたまる可能性はあるので、やはり定期的な掃除が必要。
次は、コルクマットを清潔で長持ちさせるためのお手入れ方法をご紹介します。
- 掃除機・・・基本はこれ。ゴミや埃などは掃除機で吸い取りましょう。
- 雑巾やお掃除シート・・・飲み物をこぼした時はサッと拭き取ればOK。
- 丸洗い・・・汚れたパーツだけを丸洗い。ただし、しっかり乾かすこと。生乾きはダニ発生の元!
- お掃除ロボット・・・一番楽ちん。しかし、水拭きタイプはその後乾燥させることもお忘れなく。
- ブラシやたわし・・・ゴシゴシこするとコルクが削れて傷める恐れあり。スポンジなどで優しく。
- 洗剤・・・種類によっては変色やシミの原因にもなります。注意書きなどをよく読みましょう。
- 洗濯機・・・コルクがはがれたり変形する可能性があります。基本的に手洗いしましょう。
基本的には、掃除機や雑巾がけで十分。
でも汚れや破損がひどい場合は、新品と交換しちゃいましょう。
ダニ対策にコルクマットがデメリットになるケース:2つ
- コルクマットを畳の上に敷く
- コルクマットの上に布団を敷きっぱなしにする
上記でダニ対策にコルクマットが優れていることを説明しました。
しかし残念ながら、コルクマットは必ずしも万能というわけではありません。
使い方によってはダニを繁殖させてしまう場合もあるのです。
今回は、ダニ対策にコルクマットがデメリットとなるケースをご紹介します。
デメリットになる使い方ってどんな使い方~!?
デメリット1:コルクマットを畳の上に敷く
コルクマットを畳の上に敷くことはおすすめできません。
畳にいるダニをコルクマットでフタをしてしまうことになるからです。
実は、畳にも調湿機能があり、放湿する作用を持っています。
しかしコルクマットを敷いてしまっては、畳から出た湿気がマットの下にこもってしまい、ダニをさらに繁殖させてしまいます。
せっかくダニ対策として買ったコルクマットが、ダニを保護する形になってしまうので、畳に敷くのはやめましょう。
床がカーペット敷きの部屋にも同じことが言えるわね。
今はいろんな種類の畳があり、ダニやカビが発生しにくいものもあります。
こちらの記事も参考にしてみてください。
デメリット2:コルクマットの上に布団を敷きっぱなしにする
コルクマットの上に布団を敷きっぱなしにすることはおすすめできません。
畳同様、こちらもコルクマットと布団の間にダニが発生してしまいます。
人間は一晩でコップ一杯分の汗をかくと言われています。
汗で布団に湿気がたまると、ダニの住む環境ができ上がってしまうのです。
いくらコルクマットが優秀でも、ダニに良い環境を与えてしまっては台無しですよね。
布団などの寝具はダニがもっとも多く生息する場所。布団の敷きっぱなしはやめましょう。
畳・コルクマット・敷きっぱなしの布団の三重がさねは最悪~!
ダニが繁殖しにくい布団もあります。
万年床の人はこちらの記事もチェック!
コルクマットのデメリット対策法:3つ
- 定期的にはがして換気する
- 布団の下にすのこを置く
- ダニ捕りシートを置く
ダニ対策としてコルクマットがデメリットになるケースをお話しました。
それでも、畳にコルクマットを敷きたい!万年床がやめられない!
そういった人たちは、以下のデメリット対策法をご覧ください。
定期的にはがして換気する
コルクマットは定期的にはがして換気しましょう。
風通しの良いところに立てておけば、たまった湿気を逃してダニの繁殖も抑えられます。
月並みですが、これだけでもするのとしないのとでは大違い。
はがしたタイミングで、ついでに掃除機をかけるとより良いでしょう。
特に、ダニがもっとも繁殖する梅雨時期から9月頃にかけてはこまめな換気が必要です。
この期間だけでも、ダニ対策を徹底することをおすすめします。
はがして立てておくだけなら簡単!
子供のお手伝いネタにも使えそう。
布団の下にすのこを置く
布団の上げ下ろしを毎日するのは地味に大変ですよね。
敷きっぱなしにしたいのも分かります。
そんな万年床の人には、布団の下にすのこを置くのがおすすめです。
すのこを置けばコルクマットと布団の間にすきまができるので、通気性が良くなります。
ダニの発生率も下がります。
もしくは、すのこベッドにすればコルクマットとの接地面はだいぶ離れるので良いかもしれません。
二つ折りなら布団も干せるし、コルクマットの換気にもなって一石二鳥ね。
ちなみに、すのこに使われる天然の桐にも防虫効果があるそうです。
ダニ捕りシートを置く
コルクマットとの間にダニ捕りシートを置いておくのも効果的です。
面積に合わせて数枚はさんでおけば勝手にダニが集まり、あとは2〜3カ月後に捨てるだけ。とってもお手軽!
上記のデメリット対策法をもってしてでも、やはりダニをゼロにするのは難しいです。
さらに強化するという意味でダニ捕りシートはおすすめですよ。
「お手軽」は主婦の味方よね。
ダニ捕りシートの購入に悩んでいる人は、「ダニ捕りロボ(日革研究所)」の口コミも参考にしてみてください。
まとめ
ダニ対策にコルクマットが良い理由をご紹介しました。
コルクマットの持つ特性はダニ対策にとても有効なので、敷物としておすすめです。
適切なコルクマットの選び方やお手入れ方法で、ダニ予防の効果もさらに上がります。
デメリットの面も、すのこやダニ捕りシートなどを取り入れればだいぶ解消できます。
コルクマットの特性を活かして、ダニのいない環境を目指しましょう。
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