衣類のダニを除去したい!
衣類にダニがつかないようにする方法はある?
このような悩みにお答えします。
衣類についたダニは繊維の深くまで入り込んで繁殖するため、カンタンには取り除けません。
ダニの付いた衣類をそのままにしておくと、近くにある他の衣類にまでダニが及んでしまいます。
そして、暗く湿ったクローゼットの中では、ダニが大繁殖してしまうことも…。
そんなことにならないために、今回は衣類のダニを退治する方法を紹介します。
また、ダニを予防する衣類のしまい方、お手入れ方法にも触れていきますので、参考にされてくださいね。
衣類のダニは「熱」で死滅させ、掃除機や洗濯などで「取り除く」
- 生きているダニは「高温の熱」で死滅させる
- ダニの死骸やダニのフンは掃除機や洗濯などで「取り除く」
この2つのステップでダニを劇的に減らすことができるでしょう。
ダニは生きていても死骸になっても、フンも、人体に害を及ぼすのです。
衣類には生きているダニもいれば、ダニの死骸やフンもついています。
衣類のダニを何とかしたいのなら、生きているダニと、ダニの死骸、それぞれに合った対策をしましょう。
衣類のダニを退治する具体的な方法を紹介します
60℃以上のお湯につけてから洗濯する
洗濯はダニ退治に有効ですが、衣類をお湯につけてから洗濯するとさらに効果的。
なぜなら、ダニは熱に弱い生き物だから。
50度以上なら20〜30分程度で、60度以上ならすぐに死滅すると言われています。
衣類をお湯につけて生きているダニを死滅させましょう。
さらに、洗濯でダニの死骸やフンも洗い流すことができます。
通常の洗濯でも、ダニの死骸やフンは取り除くことができます。
しかし、生きているダニは洗濯をしても繊維にしがみついて生き延びるため、根本的なダニの除去になりません。
生きているダニを死滅させるために、洗濯前に衣服をお湯につけるといいでしょう。
個人的には、60度以上のお湯がオススメ。
50度のお湯では、衣類を10分もつけていればお湯の温度が下がって冷めてしまいますから。
後ほど詳しく紹介しますが、衣類の素材によっては熱で変色したり、品質が変わってしまう素材もあります。
洗濯表示をよく確認してから行ってくださいね。
乾燥機にかける|大きなものはコインランドリーを活用
生きているダニを死滅させるには、家庭用の衣類乾燥機や、洗濯機の乾燥機能も効果あり。
乾燥機や洗濯機の機種によって温度は様々ですが、おおむね60度以上の温度になります。
また、布団乾燥機にも同様の効果がありますよ。
乾燥させたい衣類が多かったり、布団など大型のものを一気に乾燥させたかったり、そんな時はコインランドリーがおすすめ。
家庭では、大きなものは中まで熱が届かないこともあるためです。
最近は布団用の大型のコインランドリーを設置するテナントも多く、「意外と近所にコインランドリーがあった」なんてことも。
お買い物や散歩がてら探してみるといいかもしれませんね。
スチームアイロンをあてる
100度以上の蒸気が出るスチームアイロンは、ぬいぐるみやクッションなど、手軽に洗濯しにくいもののダニ対策に効果的。
スチームアイロンでダニを死滅させたい場合、使用する1時間ほど前から部屋を暗くしておきましょう。
暗い場所ではダニが活動的になり、表面に出てきやすくなります。
また、スチームアイロンによって死滅したダニは放置するとアレルゲンとなる可能性も。
しっかりと掃除機などで吸っておくと安心です。
掃除機や粘着ローラーでダニの死骸やフンを取り除く
せっかくダニを熱で死滅させても、そのままにしておくのはNG。
ダニの死骸はアレルギー性疾患の原因(アレルゲン)になるため、しっかりと取り除く必要があります。
洗える衣類などは、洗濯機にかけてすっきりと洗い流してしまいましょう。
また、洗濯できないものは掃除機が有効。
表面の死骸は粘着ローラー、いわゆる「コロコロ」で取り除くこともできます。
熱に弱い素材をしっておこう
- 絹(シルク)
- 毛(羊毛など)
- ナイロン
- ポリプロピレン
- レーヨン
これらの素材は、高温によって品質が変わってしまったり、変色してしまったりする可能性があります。
お湯やスチームアイロンなど、熱によるダニ対策をしたい場合は、洗濯表示を確認しておきましょう。
革製品ってどうなの?
本革や合皮そのものは、ダニのつきにくい素材です。
しかし、縫い目の細かいスキマや、リブ部分、内側など別の素材である場合、ダニがいることも。
革製品はダニがいるからといってジャブジャブ洗えるものではないため、着用後はブラシや布で汚れをとり、保管場所にも気を配りましょう。
衣類にダニがつくのはこんな時
ここでは、衣類にダニが付きやすいと言われているシチュエーションを紹介します。
どういった場合ダニが衣類に付きやすいのかを知っておくことで、ダニを衣類に寄せ付ける機会を減らすことができます。
外出中に衣類にダニがつく
外出中は衣類にダニがつく大きな原因のひとつ。
外出先であなたが触れたソファーやカーペット、電車やバスの座席などからダニが衣類にくっつきます。
衣類やバッグについたダニは、あなたの帰宅とともに家の中へ侵入。
また、ペットの毛にくっついて入り込むことも十分にあるんですよ。
ホコリやチリが風に舞って気づかない間に衣類につくように、ダニもまた知らないうちに衣類にくっついています。
人やモノの動きがある以上、衣類にダニがつくことを完全に防ぐのは不可能なのです。
衣装ケースやクローゼットの中でダニがつく
暗くて湿った衣装ケースやクローゼットの中は、ダニにとって居心地のよい空間。
一度ダニのついた衣類が衣装ケースやクローゼットに持ち込まれてしまうと、ダニは衣類についた食べカスや皮脂などをエサにして繁殖します。
ダニが潜んでいるのに何の対策もせずに衣類をクローゼットやタンスに片付けてしまうと、その中でダニが他の洋服にもうつってしまうことも。
もしも、ダニがいる衣装ケースの中に、食べカスや皮脂がついたままの服を入れてしまったとしたら、そして次のシーズンまで押し入れの奥にしまいっぱなしにしたとしたら…
その衣装ケースの中ではダニが大繁殖していることでしょう。
ヒィ~‼想像しただけで怖いです!
洗濯機の中でダニがつく
なんと、ダニは水につけても死にません。
洗剤を入れた水にダニを1週間沈めても死ななかった、という報告も。
ダニは水に浸しても死なないので、洗濯槽のなかに移ってからも、繁殖していくのです。
ダニのついた衣類を洗濯すると、水の流れや脱水のときの摩擦によって、ダニが洗濯機や衣類に移ってしまうことも。
また、衣類についている皮脂やアカ汚れ、洗濯槽の裏に溜まっている汚れやカビを求めて、ダニが移動することもあります。
【予防】衣類にダニを寄せ付けないためにできることは?
衣類にダニを寄せ付けないためには、ダニが苦手な環境を作ることが大切です。
ダニが繁殖する3つの条件は「温度」「湿度」「エサ」。
ダニが春から夏にかけて活発に繁殖するのは、気温も湿度も高くなるためです。
ダニの増殖や被害を予防するためには、ダニの繁殖に必要な3つの条件を「みたさない」ように心がけましょう。
簡単にできるダニ予防法をいくつか紹介します。
- 衣類は洗ってからしまう
- 衣装ケースの中に衣類をぎゅうぎゅうに詰め込まない
- 衣装ケースやクローゼットの換気をする
- 室内をこまめに換気、掃除する
- ダニよけグッズを使う
まとめ:衣類のダニはなんとかできる!
衣類のダニをなんとかしたい場合は、生きているダニを熱で死滅させ、アレルゲンとなるダニの死骸やフンを吸引し取り除くことが大切です。
そして、衣類はしっかり洗って乾かしてから、衣装ケースやクローゼットにしまいましょう。
ダニよけシートを衣装ケースの中に入れておくのも有効です。
衣替えのタイミングは衣類の環境を整えるチャンス。
少しだけ手間をかけて、衣類の整頓をしてみませんか。
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