ヤケヒョウダニの「生息場所」はどこ?
ヤケヒョウダニは人間にどんな影響を与えるの?
こういった悩みにお答えします。
ヤケヒョウダニは、チリやホコリなど家中のあちこちに生息しています。
一般家庭にいるダニの中でも上位にいるヤケヒョウダニは、フンや死骸なども人体に影響を与えアレルギー症状を引き起こします。
考えただけでゾッとしますよね。
アレルギー症状を引き起こすヤケヒョウダニは「どこにたくさんいるのかな……」って気になってきませんか。
この記事では、ヤケヒョウダニの生息場所をお伝えしています。
そして、アレルギー症状の軽減にもお役に立てる内容をご紹介しています。
読み進めると「ヤケヒョウダニ」についても
くわしく紹介しています!
ヤケヒョウダニの生息場所3つ
- 布団などの寝具類
- カーペット・絨毯(じゅうたん)
- ぬいぐるみ
ヤケヒョウダニは、布団などの寝具類に最も多く生息しています。
続いてカーペット・絨毯、ぬいぐるみなどもヤケヒョウダニが多い生息場所です。
それぞれの生息場所について詳しくお伝えしていきますね。
高層の集合住宅の場合、ヤケヒョウダニは4階以上になると生息している数が減少する傾向らしいわ!
3階以下の住居の場合は湿度が高く高層階になるほど乾燥しているとからみたいだよ。
1.布団などの寝具類│環境最高!
ヤケヒョウダニが好む理由
1│適度な保温保湿がある(温度25~30度・湿度70%以上)
2│エサが豊富
3│隠れやすい
家の中でヤケヒョウダニが最も多く生息し繁殖しやすい場所は、布団などの寝具類。
なぜなら、ヤケヒョウダニにとってエサとなる「髪の毛やフケ」「皮脂やアカ」などが豊富だからです。
しかも、お布団は適度な保湿保温があるため、ダニにとって抜群に環境が良い生息場所となっています。
人間にとって心地良い布団は、ヤケヒョウダニにとっても居心地が良いという共通点が悩ましいですね。
お布団は毎日使うものだから何とかしたいわね……。
2.カーペット・絨毯(じゅうたん)│隠れやすく産卵しやすい!
ヤケヒョウダニが好む理由
1│隠れやすい
2│エサが豊富
カーペットや絨毯は、毛足が長いとヤケヒョウダニが奥にもぐり込めるので生息場所として隠れやすい快適な住み家(すみか)になります。
しかも、人が座ったり寝転んだりして直接ふれるので「皮脂・髪の毛・フケ」などエサも豊富です。
カーペットや絨毯の上で物を食べたり飲んだりした場合には、食べかすや飲みこぼしもヤケヒョウダニのエサとなります。
そのため、カーペットや絨毯もヤケヒョウダニにとって最高の生息場所になっているのです。
カーペットや絨毯はもぐり込めるから、
ヤケヒョウダニにとって産卵しやすい場所になっているよ。
3.ぬいぐるみ│ホコリや手の汚れがエサになる!
ヤケヒョウダニが好む理由
・ホコリがたまりやすい
・手の汚れや皮脂がエサになる
ぬいぐるみは、ホコリがたまりやすいことからヤケヒョウダニが生息しやすい場所となっています。
ですが、それだけではありません。
ぬいぐるみを触ったときの手の汚れや皮脂などがヤケヒョウダニのエサとなり、ヤケヒョウダニの増加につながります。
ぬいぐるみが大好きな子どもが安心して遊べるようにしたいな……。
ヤケヒョウダニの繁殖しやすい条件は3つ!
- 高温多湿な環境
- エサが豊富
- 潜れる場所
ヤケヒョウダニが繁殖する条件としては「高温多湿」「エサ」「潜れる」の3点が揃うことです。
「人間のアカ」「フケや髪の毛」「食べかす」などを栄養源にして湿度の高い6月~7月に多く繁殖します。
人間が心地よいと感じるものは、ヤケヒョウダニにとっても心地よい繁殖しやすい場所なのです。
それぞれの繁殖条件について、詳しくお伝えしていきます。
1.高温多湿な環境
高温多湿な環境
・温度25~30度
・湿度70%~85%
ヤケヒョウダニが繁殖しやすいのは高温多湿な環境です。
とくに、梅雨時から夏にかけては繁殖が活発に行われる時期です。
しかも最近の家は冬でも部屋は暖房で温かく、機密性の高い住宅が増えています。
高温多湿を好むヤケヒョウダニにとっては、1年中住み心地が良く繁殖しやすい環境になっているのです。
換気や湿度管理をすることで、高温多湿にならない心掛けが大事になってきますね。
2.エサが豊富
ヤケヒョウダニは、人間の皮膚から出た皮脂やアカ、髪の毛やフケなどの他にもこぼれた食品、ホコリなどをエサにしています。
お布団などの寝具類、カーペット・絨毯、ぬいぐるみの他にも、部屋にたまったチリやホコリなどのエサが家中にあふれています。
エサが豊富な家では、ヤケヒョウダニの繁殖も活発になる原因になります。
繁殖を抑えるには、エサが豊富にならないための小まめなお掃除が大切ですね。
3.もぐれる場所
毛足の長いタイプのカーペットや絨毯などは、ヤケヒョウダニがもぐって隠れやすいので繁殖しやすい場所になっています。
さらに、カーペットや絨毯は、「温度、湿度、エサ、もぐれる」とヤケヒョウダニにとって心地よい環境が4つも整っているのです。
しかも「食べこぼし・チリ・髪の毛など」も、カーペットや絨毯の毛足の奥まで入りもぐってしまいます。
そのため、ヤケヒョウダニは大喜びで栄養をつけ繁殖へ。
恐ろしいですね…。
もぐれる場所があるということは、ヤケヒョウダニとってはうってつけの環境なのです。
ヤケヒョウダニが潜りにくい毛足が短めの方をが良さそうだね!
ヤケヒョウダニの生態について知ろう!
ヤケヒョウダニの生態 | 内容 |
---|---|
大きさ | 0.2ミリメートル~0.4ミリメートル |
体の色 | 乳白色(口器と脚は薄褐色) |
栄養 | 動物のフケや髪、カビ |
繁殖時期 | 6月~7月(湿度の高い時期) |
産卵 | メスは1日に1~3個 (※生涯で約50~90個の卵を産む) |
成長サイクル | 卵→幼虫→前若虫→後若虫→成虫 (※卵から成虫まで約37日間、成虫期間70~180日間) |
ヤケヒョウダニは、とても小さく目に見えないダニです。
布団などの寝具類、カーペットやじゅうたんなど、人がくつろぐような場所に多く生息しています。
ヤケヒョウダニは、人を刺すことはしません。ですが、アレルギーの原因となるダニです。
アレルギーの症状は秋ごろに症状が出やすいので、ヤケヒョウダニを知ることで気をつけていきましょう。
ヤケヒョウダニがもたらす被害2つ
- ツメダニを増殖させる
- ダニアレルゲンによるアレルギー被害
ヤケヒョウダニは、「ツメダニのエサ」や「室内のアレルゲン」となるダニ。
ツメダニのエサになるヤケヒョウダニは、ツメダニが増える原因になります。
ダニアレルゲンとなるのは、ヤケヒョウダニの死体やフン、切り片などです。
ヤケヒョウダニの場合、吸入性のアレルゲンといって繰り返し吸入し続けることでアレルギー症状を発症します。
ダニアレルゲンとは?
アレルギーを引き起こす原因物質(ダニ、その死骸やフン)のことを、ダニアレルゲンと言います。
ダニアレルゲンを吸い込まないための環境づくりが大切になってくるってことね……。
ツメダニを増殖させる│ダニの被害拡大
ヤケヒョウヒダニが増えると、ヤケヒョウダニをエサとしているツメダニも増殖してしまいます。
ツメダニは人を刺すダニです。
増殖したツメダニによって、ダニの被害を広げてしまうためヤケヒョウダニを増やさないための注意が必要になってきますね。
アレルギー被害│ダニアレルゲンが原因
ダニアレルゲンは、人間にアレルギー症状を引き起こします。
アレルギー症状とは、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ」などです。
ヤケヒョウダニのフンは10~40ミクロンという、とても小さく乾燥するとさらに小さくなって室内を浮遊しています。
室内を浮遊したヤケヒョウダニのフンは、器官に入りやすくアレルギー症状を引き起こす原因になっています。
しかも、死滅したダニよりもダニのフンの方が10倍も強いアレルギー物質というから驚きです。
目に見えないだけに、恐ろしいですね…。
ダニアレルゲンは「チリやホコリ、ハウスダスト」にも多く含まれているので、家の中は全体的に注意が必要です。
ダニアレルギーは喘息や鼻炎の5~8割、子供の喘息では6~9割が原因と考えられているそうだよ。
ダニアレルゲン、ホコリ、チリ、何とかしなきゃ~。
【環境改善の対策4選】ダニアレルゲンの軽減
- 掃除機で清掃
- お洗濯
- 湿度管理
- ダニ取りシートを使う
ダニアレルギーの主な症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」です。
主な4つの症状が、ダニアレルギーの判断の目安になります。
ダニアレルゲンの素となるヤケヒョウダニの死骸やフンは部屋のチリやホコリの中にも多く生息しています。
チリやホコリを意識して清掃していくことが、ダニアレルゲンを減らす近道。
ダニアレルゲンが減れば、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状の軽減や解消につながっていきます。
次は、環境改善の方法を4つご紹介します。
ヤケヒョウダニは、主にアレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすよ。
掃除機で清掃│チリやホコリを減らす
掃除機のポイント
・布団などの寝具類:布団1枚当たり約5分~10分、ゆっくり何度も往復する
・カーペット・じゅうたん:縦方向と横方向に十字に掃除機をかける
・ぬいぐるみ:全体的に掃除機をあててホコリを吸い取る(細かいパーツの部分は注意)
家の中のチリやほこりなどのハウスダストは、ダニアレルゲンの塊です。
チリやホコリが多いと、そのぶんダニアレルゲンも多いということになります。
しっかり掃除機をかけて、チリやホコリを減らしていきましょう。
窓を開けて換気をしながら掃除機の排気も出していきましょう。
掃除機の排気に含まれたアレルゲンが、ホコリと一緒に舞い上がるのを防ぐためです。
ダニアレルゲンを減らすためのこまめな掃除機がけで、チリやホコリをため込まないようにしていきましょう。
サイクロン式の掃除機にすると排気口から微粒子(アレルゲン)が出にくい作りになっているよ。
なるべく床に物を置かない工夫が、掃除のしやすさにつながるポイントよ!
お洗濯│ダニアレルゲンの除去に効果的
お洗濯がアレルゲン防止に有効
・ダニアレルゲンは水溶性(水にとける)のため
こまめなお洗濯は、ダニアレルゲンの除去に効果的。
なぜなら洗濯によるダニアレルゲンの除去率は99.9%だからです。
鼻や口などの呼吸する場所も長時間触れる寝具類は、お洗濯をして清潔な状態にしておくと安心しますよね。
カーペットや絨毯、ぬいぐるみなども丸洗いが可能なものは洗濯をすることで、ダニアレルゲンが軽減されます。
湿度管理│ヤケヒョウダニの繁殖防止
湿度管理の効果
・湿度55%以下:ヤケヒョウダニの繁殖能力が低下
・湿度50%以下:ヤケヒョウダニの増殖を防ぐ
ヤケヒョウダニの繁殖を防ぐには、湿度が関係しています。
とくに冬の時期にエアコンを使う場合は、室内温度よりも湿度調節がポイント。
なぜなら湿度を下げることでヤケヒョウダニの繁殖能力を低下させたり増殖を防いだりできるからです。
日頃から湿度管理を意識して気を付けていきましょう。
梅雨の時期など換気ができないときは、除湿器やエアコンの除湿機能で湿度を下げる方法もあるよ!
部屋の湿度を40%以下にすると、カゼやインフルエンザに
かかりやすくなるよ。湿度管理には注意が必要だね。
換気や除湿を行って湿度を下げるタイミング
(※湿度55%くらいを目安に使用するとダニの増殖を抑えられる)
・調理作業時
・加湿器の長時間使用
・洗濯物の部屋干し
・ガス・石油ストーブの使用時
ダニ取りシートを使う│乾燥タイプがおすすめ!
アレルギーの原因となるヤケヒョウダニの多くは、お布団に多く生息しています。
ヤケヒョウダニは綿布団の場合、綿の内部で死んでいくため、ヤケヒョウダニが増えると大量のダニアレルゲンが蓄積されていくのです。
お布団にダニアレルゲンが蓄積されるって、
なんとかしなきゃ……。
お布団には、ヤケヒョウダニのエサも豊富なため増殖を抑えることはできません。
そのため、アレルゲンとなるヤケヒョウダニをしっかり取り除くためのダニとりシートがおすすめです。
ダニ取りシートは、死滅を目的とした乾燥タイプの「ダニ取りシート」だと確実にダニの増殖を抑えてくれますよ。
お布団だけでなく、「じゅうたん・カーペット・押し入れ」などにもオススメです。
乾燥タイプのダニとりシートなら、確実にダニを死滅できるから安心だね。ダニ捕りロボで手軽にできるよ!
まとめ
- ヤケヒョウダニの主な生息場所3つをチェック
「布団などの寝具類」「カーペット・絨毯(じゅうたん)」「ぬいぐるみ」
- ヤケヒョウダニの繁殖しやすい条件は3つ
「高温多湿な環境」「エサが豊富」「もぐれる場所」
- ヤケヒョウダニがもたらす被害
「ツメダニを増殖させる」「アレルギー症状をひき起こす」
- ダニアレルゲンを軽減するための環境改善の対策4選
「お掃除」「お洗濯」「湿度管理」「ダニとりシートを使う」
ヤケヒョウダニが多く生息する場所として、主に「寝具類」「カーペット・絨毯」「ぬいぐるみ」を中心にお伝えしましたが実際は家の中のあちこちにいます。
ですが、気を付けることは同じです。
「小まめな掃除機」「湿度管理」「洗濯」などがアレルゲンの元凶ヤケヒョウダニを増やさない秘訣になります。
ダニアレルゲンが減れば、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状の軽減や解消につながっていきます。
アレルギー症状に悩まされることのないように、「ダニ捕りロボ」の力も借りながら環境改善につなげていきましょう。
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