ダニが原因でアトピー性皮膚炎になるの?
アトピー性皮膚炎を悪化させないための対策が知りたい
こういった悩みにお答えします。
アトピー性皮膚炎の方の7〜8割はダニ・ハウスダストが原因といわれています。
そのため、ダニ対策はとっても大切。
特にダニの死骸やフンはアトピー性皮膚炎だけでなく、様々なアレルギー疾患の原因となっています。
しかし、アトピー性皮膚炎は単純なものではありません。
その日の体調や精神的なストレスによって、アレルギー物質に触れても症状が出る、出ないが変わります。
遺伝や環境などいろんな要因によって発症するのです。
アトピー性皮膚炎は悪化させないことがポイント。
ダニ対策にプラスして正しい肌の乾燥対策を行いましょう。
この記事を読むと、ダニへの対策やアトピー性皮膚炎を悪化させないための方法がわかります。
アトピー性皮膚炎の原因となるダニは2種類
- コナヒョウヒダニ
- ヤケヒョウヒダニ
「コナヒョウヒダニ」「ヤケヒョウヒダニ」は肌が弱い人にとって大敵となるダニです。
ダニによっておこるアトピー性皮膚炎は、この2種類のダニの死骸やフンが原因。
「コナヒョウヒダニ」「ヤケヒョウヒダニ」は人間のアカやフケ、カビ類を食べ、繁殖します。
そして人を噛まないのが特徴です。
主に寝具や衣服、じゅうたん、ホコリの中に生息しています。
アトピー性皮膚炎とは
皮膚のバリア機能が低下し、乾燥している状態にアレルゲンの侵入や疲労、ストレスなどが重なっておこるといわれています。
アレルゲンとはダニの死骸やフン、ホコリ、食べ物などです。
アトピー性皮膚炎になる原因はダニだけではありません。
食べ物やその日の体調、ストレス、遺伝などいろいろや要因が重なって発症します。
しかし、アトピー性皮膚炎の原因は未だに解明できないことの方が多いんです。
アトピー性皮膚炎を悪化させないためにできる対策は4つ
- こまめな換気と掃除
- 寝具の手入れ
- 毎日の入浴で肌を清潔にする
- しっかり保湿する
アトピー性皮膚炎を悪化させないよう、普段からしっかりと対策をしましょう。
こまめな換気と掃除
換気をし、ホコリをためないようこまめに掃除をしましょう。
ホコリはダニが生息しやすい環境です。
また、皮膚を掻くと皮膚のかけらが落ち、ダニの餌となります。
理想は1日1回、掃除機をかけること。
しかし、なかなか毎日掃除機をかけるのは大変です。
そんな時はモップやコロコロで掃除するだけでも違ってきます。
ダニが生息しやすい環境を作らないためにもこまめな換気、掃除を心がけましょう。
床掃除をするときのポイント
床を掃除するときはゆっくり掃除機がけをしましょう。
例:6畳間なら約5分の時間をかけて掃除機をかける。
※床にカーペットや絨毯を敷かない方がダニの数を減らすことができます。
家具の隙間や裏のチリやホコリも忘れずに。
その他にもエアコンフィルター、カーテン、照明器具のカサなどホコリが溜まりやすい場所の掃除を心がけましょう。
寝具の手入れ
布団は日干しや布団乾燥機を使って乾燥させましょう。
布団は暖かく、湿度も高いためダニにとってまさに天国。
とても生息しやすい環境なのです。
日干しによるダニ駆除効果はありません。
しかし、ダニは乾燥している環境を嫌います。
ダニの活動を活発にさせないために、ダニが嫌がる環境をつくりましょう。
そして日干しをした後は布団用の掃除機を使い、ダニの死骸やフンを吸いとってください。
ダニの死骸やフンはアトピー性皮膚炎のかゆみを引き起こす原因になります。
そのため、布団だけではなくシーツやカバーは定期的に洗濯をしてくださいね。
寝具に掃除機をかけるときの目安時間
シングルサイズの敷布団:片面約2分
掛け布団:片面約2分半
※寝具の掃除機がけは必ず両面掃除機がけをしましょう。
枕にタオル1枚かぶせるだけでも防ダニ効果があります。
シーツやカバー類を防ダニ効果があるものに変えるのもいいね。
毎日の入浴で肌を清潔にする
毎日の入浴で肌を清潔に保ちましょう。
汚れは肌を刺激し、炎症やかゆみを引き起こします。
肌の表面にはホコリの他にも汗や雑菌など多くの汚れがついています。
症状が出ていないからといって油断してはいけません。
繰り返すのがアトピー性皮膚炎の特徴なのです。
疲れている日はシャワーでもいいので皮膚表面の汚れを洗い流しましょう。
身体を洗うときのポイントはこちらです。
お湯の温度はどんなに高くても40℃までにしましょう。
熱いお湯は肌を乾燥させてしまいます。
泡だてネットを使うと時間をかけずに泡立てることができます。
体を洗うナイロンタオルなどでゴシゴシこすらないようにしてください。
ボディーソープや石鹸が残っていると肌への刺激となり炎症やかゆみを引き起こします。
入浴をする時もお湯の温度は40℃まで。
長く浸からず、体が冷えない程度に短時間で入浴しましょう。
友人の子もこの洗い方でだいぶ、肌荒れが改善したっていっていたよ。
お湯の温度と強くこすらないことが大切なんだって。
しっかり保湿する
お風呂の後はもちろん、外出の前後など乾燥を感じた時はこまめに保湿をしてください。
お風呂後の保湿は遅くても10分以内。
10分を過ぎると急激に肌の水分が蒸発してしまい、肌が乾燥してしまいます。
乾燥する前にしっかりと保湿剤でうるおいを補給しましょう。
保湿剤は低刺激で使用感のよいものを選ぶのがポイント。
人により、肌に合う保湿剤は様々です。
自分の肌に合う保湿剤を見つけてくださいね。
自分の肌に合う保湿剤がなかなか見つからない人は一度、皮膚科の先生に相談するといいですよ。
アトピー性皮膚炎の主な症状と治療法 |こんな症状は急いで皮膚科へ
- 強いかゆみがあり湿疹が長引く
- 皮膚が乾燥してカサカサしている
- よくなっては再発するを繰り返す
このような症状が出ている人は要注意です。
「アトピー性皮膚炎かも」と思ったら迷わず皮膚科を受診してください。
症状は人により異なるので、自己判断せず医師に診てもらいましょう。
アトピー性皮膚炎の治療は3つのポイントがあります。
- 適切なくすりの使用
- 肌の洗浄+保湿
- アレルゲンを取り除く
アトピー性皮膚炎は適切な処置をしないと改善しません。
必ず皮膚科で診察してもらい適切な指導を受けましょう。
まとめ
ダニの死骸やフンはアトピー性皮膚炎の原因になります。
だからといって、ダニを排除すればアトピー性皮膚炎が治るわけではないのです。
そもそもダニを完全に家の中からなくすことは不可能です。
あまり神経質になりすぎるとかえってストレスに。
アトピー性皮膚炎は悪化させないことがポイント。
しっかりとダニや肌の乾燥対策をしてアトピー性皮膚炎とはうまく付き合っていくことが大切なのです。
アトピー性皮膚炎はまだまだ解明されていないことが多いです。
神経質になりすぎず、できることから始めましょう。
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