ポリエステルはダニ対策になぜ効果的なの?
ポリエステル素材のメリットとデメリットを知りたい!
こいった悩みにお答えします。
ダニは家の中に1年中発生するため、常にダニ対策がかかせません。
とくに寝具やラグなどは、湿気がこもりやすくダニが繁殖しやすいです。
対策しないとダニが増えるとわかっていても、なかなか腰が上がらないこともありますよね。
そんな時は、寝具やラグを「ポリエステル」のものに変えると、ダニが繁殖しにくくなりダニ対策がもっと手軽になりますよ。
今回は、ポリエステルがダニ対策に適している理由についてや、ポリエステルのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
ポリエステルはハウスダスト対策にもなるので、アレルギーが心配な人も必見です。
ポリエステルがダニ対策に適している理由4つ
- 湿気がこもりにくい
- ホコリが出にくい
- 高密度のポリエステルは、ダニを侵入させない
- 丸洗いできる
ダニ対策には、化学繊維である「ポリエステル」が最も適した素材です。
※化学繊維とは、石油系を原料とする合成繊維。ポリエステルは、石油のキシレンという物質から作られた化学繊維です。
ポリエステルがダニ対策に適している理由4つを解説していきます。
湿気がこもりにくい
ポリエステルがダニ対策に適している1番の理由は、湿気がこもりにくいことです。
ポリエステルの繊維は吸湿性がなく、繊維の中に水分が入り込まないという特徴があります。
もし濡れてしまった場合でも、繊維のすき間に一時的に水分をため込むだけで、すぐに水分を外へ逃がします。
ダニは湿度が高い環境を好むので、湿気がなく湿度が低い環境ではダニは繁殖できません。
ポリエステルは湿気がこもりにくいので、ダニの住みかになりにくいのです。
ホコリが出にくい
ポリエステルは、ホコリが出にくい素材です。
ホコリのほとんどは、羽毛や綿の繊維が切れてできる綿ボコリ。
ポリエステルの繊維は強いため、繊維が切れることがなくホコリが出にくいです。
またアレルギー症状のほとんどは、ホコリやダニの死骸などによるハウスダストが原因とされています。
布団やラグをポリエステルに変えるだけでハウスダストを抑えられ、アレルギー症状の緩和が期待できますよ。
とくにホコリと湿気を溜め込みやすい、布団・まくら・クッション・ラグなどは、ポリエステル素材のものに変えるのをおすすめします。
高密度のポリエステルは、ダニを侵入させない
繊維を高密度に織り込んだポリエステルなら、すき間がないのでダニを侵入させません。
薬剤を一切使わず、手間なくダニを予防したいなら高密度のポリエステルがおすすめです。
しかし、繊維にすき間がないため通気性も悪くなり、湿気も通しにくくムレやすい特徴があります。
とくに布団なら、寝汗などによる湿気を外に逃がさないため、布団の中がムレやすくなり寝苦しく感じることも。
かけ布団か敷き布団どちらかのみを高密度のポリエステルにして、片方から湿気を逃がすことでムレ感が軽減されます。
高密度タイプはムレやすさがありますが、「ダニを侵入させない」というのが強い魅力です。
丸洗いできる
ポリエステル素材のものは、洗濯で丸洗いが可能です。
丸洗いしてダニのエサとなるホコリ・髪の毛・フケなどを落とすことは、ダニ対策においてかなり効果的。
またポリエステルの繊維は強いので、洗濯で丸洗いしても生地が切れたり縮んだりすることもありません。
ポリエステルは速乾性もあるので、乾きやすいのも嬉しいポイントですよね。
ダニ対策は、洗濯できるものは定期的に丸洗いして、清潔に保つことが大切です。
私は布団・まくら・クッションをポリエステルのものにしているので、週に1回は丸洗いしています!
ポリエステルのメリットとデメリット
上記でご紹介した「ポリエステルがダニ対策に適している理由」以外にも、ポリエステルにはメリットがあります。
反対に、ポリエステルのものを使用する際のデメリットも。
ポリエステルのメリットとデメリットをまとめたので、参考にしてくださいね。
メリット
【ポリエステルのメリット】
- 湿気がこもりにくく、乾きやすい
- ホコリが出にくい
- 丸洗いできる
- 耐久性に優れている
- コスパがいい
- 軽いので持ち運びしやすい
ポリエステルは繊維が強いため、耐久性に優れています。
毎日使うポリエステルの布団やまくらなら、ヘタリにくいためせんべい状態になりにくいです。
もしヘタってしまっても、コストパフォーマンスが高いので買い替えの検討がしやすいのも嬉しいですよね。
また重い布団の持ち運びは、女性や高齢者の人にとって体に負担がかかります。
しかしポリエステルの布団は軽いので、布団の出し入れや持ち運びしやすいのもメリットの1つです。
ポリエステルはお手入れや管理がしやすいから、忙しくて時間がない人や手間のかかるお手入れが苦手な人にもおすすめです。
デメリット
【ポリエステルのデメリット】
- 吸湿性がない
- 汚れがつきやすい
- 静電気が起こりやすい
ポリエステルは、吸湿性が全くありません。
床に直接敷いた布団なら、寝汗による湿気が布団の下の床にたまり、カビが発生する場合も。
吸湿性のある布団カバーを使ったり、布団を敷きっぱなしにしたりしないなどの方法で、カビの発生を防げます。
また、ポリエステルは汚れが付きやすい点もデメリット。
例えば、ポリエステルのシャツと汚れがひどい衣類を一緒に洗濯した場合、汚れが移ってしまいます。
ついた汚れはすぐに落とし、洗濯をする際は色物や汚れがひどいものと分けるようにしましょう。
さらに、ポリエステルはマイナスの帯電繊維であるため、プラスの帯電繊維との間に静電気を起こしやすいです。
※プラスの帯電繊維は、ウール・ナイロン・アンゴラ・レーヨンなど
ポリエステルの衣類を着るときは、帯電しにくい綿や麻の素材と組み合わせると静電気を予防できます。
ポリエステルのデメリットは、少しの工夫で対策できるんだね。
デメリットが気にならないくらい、メリットのほうが魅力的!
ポリエステル+防ダニ加工で効果アップ!
ポリエステルの布団・まくら・ラグなどは、防ダニ加工されたものを選ぶとダニ対策の効果がより高まります。
【 防ダニ加工の特徴 】
効果 | ・増殖抑制効果 | ・ダニ忌避効果
加工方法 | ・高密度の繊維 | ・薬剤
安全性 | 使われている薬剤は、人体への影響がないことを確認済み |
防ダニ加工の効果は、ダニの忌避効果と増殖抑制効果の2つあり、どちらも薬剤によって効果が発揮されます。
薬剤って、人体に影響はないの?
安全面が心配・・・。
防ダニ製品を販売している各メーカーごとに実験を行い、人体への影響がないことが確認されています。
また、なるべくニトリや無印良品など信頼できるメーカーの製品を選ぶと、より安心です。
それでも心配な人は、ダニを侵入させない高密度に織り込まれたポリエステルのものを選びましょう。
まとめ|ポリエステルはダニ対策に効果バツグン!
- ポリエステルは、ダニ対策にかなり効果がある
- 丸洗い可能で速乾性もあるため、お手入れや管理がしやすい
- 布団などをポリエステルに変えるだけで、アレルギー症状の緩和が期待できる
- ポリエステルのデメリットより、メリットのほうが多く魅力的
- デメリットは少しの工夫で対策できる
- 高密度のポリエステルや薬剤を使った「防ダニ加工」でダニ対策の効果アップ
ポリエステルは、湿気をため込まずホコリも出にくいので、ダニが好む環境になりにくいです。
また、ポリエステルは洗濯での丸洗いが可能なので、常に清潔に保てます。
お手入れや管理がしやすいポリエステルなら、ダニ対策をもっと手軽にできますよ。
布団・まくら・ラグ・カバー類などをポリエステルに変えて、ダニが繁殖しにくい環境をつくりましょう。
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