ダニは、何度で死滅するの?
高温に強いダニ、もしかしている・・・?
高温でダニを死滅させる方法が知りたい!
こういった悩みにお答えします。
ダニは、アレルギーを引き起こし、多くの人を悩ませる恐ろしい存在です。
繁殖したダニをそのままにしておくと、アレルギー症状が悪化し、ダニによる被害が広がっていくことも。
そんなダニの弱点となるのが、高温です。
ダニは熱に弱く、40℃以上の高温で死滅させることができます。
どの種類のダニも、40℃以上の温度で死滅するのでしょうか。
今回は、ダニが死ぬ温度についてや、高温で死滅させる方法を解説していきます。
高温で死滅させる際の注意点も、合わせてご紹介するので、安心してダニ対策してくださいね。
ダニが死滅する温度は40℃から
温度 | ダニの状態 |
20~30℃ | 活発に繁殖 |
35℃ | 成長や繁殖が鈍くなる |
40℃ | 死滅するダニもいるが、死滅しないダニもいる |
50℃ | 数十分で、死滅 |
60℃ | 一瞬で、死滅 |
ダニが快適に過ごせる温度は、20~30℃です。
温度が35℃を超えると、ダニは成長や繁殖が鈍くなり、活動力が低下。
さらに、40℃を超えると、ダニは死滅し始めます。
しかし、ダニの種類によっては、40℃では死滅しきれないダニもいるのです。
ダニを確実に死滅させる温度は、50℃以上。
一瞬でダニを死滅させる温度は、60℃以上です。
ダニは、50~60℃の高温で、一気に死滅させる必要があります。
高温に強いダニは「ヒョウヒダニ」
40℃の温度でも、死滅しないダニは「ヒョウヒダニ(チリダニ)」です。
また、40℃の温度で死滅するダニは「ツメダニ」。
「ヒョウヒダニ」と「ツメダニ」は、家に中に発生する代表的なダニです。
2種類のダニの違いを見ていきましょう。
ツメダニ | ヒョウヒダニ | |
被害 | 刺されて、かゆみが生じる | アレルゲン物質になりやすい |
40℃ | 1~2時間で死滅 | 2~3週間で死滅 逃げて生き残るダニもいる |
50℃ | 20~30分で死滅 | 2~6時間で死滅 |
60℃ | 一瞬で死滅 | 一瞬で死滅 |
ヒョウヒダニは、ツメダニよりも死滅するまでに時間がかかります。
大きく違いがある温度は40℃。
40℃の温度ではヒョウヒダニが死滅するまでの時間が2~3週間と、とても長いです。
また40℃の環境から、温度が低い場所へと逃げられてしまう可能性もあります。
ツメダニとヒョウヒダニ、どちらも完全に死滅させるには、50℃以上の温度が必要です。
早い時間で一気に死滅させたい場合は、60℃以上の温度が効果的。
ツメダニだけではなく、アレルギーを引き起こす原因のヒョウヒダニも、しっかり死滅させましょう。
ダニは低い温度では死なない
ダニが死滅する低い温度は、-10℃以下です。
-10℃を下回らなければ、寒い環境でもダニは生きていられます。
低い温度では成長も繁殖もできませんが、動かずじっとして生息できるのです。
-10℃以下の低温で、ダニ対策はできないの?
-10℃以下の環境でも、ダニが死滅するまで3時間以上かかります。
3時間もあれば、暖かい場所に逃げられてしまう可能性が高いです。
さらに-10℃以下の環境では、ダニの卵は死滅させることはできません。
ダニを完全に死滅させるには、高温のほうが効率的で、ダニ対策に適しています。
高温でダニを死滅させる方法4つ
家の中のものでダニが繁殖しやすいのは、布団などの寝具・マットレス・カーペット・ソファ・ぬいぐるみなど、たくさんあります。
ダニが繁殖しているものは、高温で一気に死滅させましょう。
ダニを高温で死滅させる方法4つと、安全に行うための注意点も合わせてご紹介していきます。
- 布団乾燥機を使う
- 衣類乾燥機やコインランドリーの乾燥機にかける
- お湯につける
- スチームアイロンを使う
布団乾燥機を使う
布団・マットレス・ソファに効果あり
洗濯できない素材の布団・マットレス・ソファなどは、布団乾燥機でダニを死滅させましょう。
布団乾燥機を使えば、60℃以上の温度で、一気にダニを死滅させられます。
布団乾燥機の種類によっては、「ダニ退治モード」が搭載されているものも。
コースや温度、時間を設定し、あとは放置するだけなので、誰でも簡単にできる方法です。
また、布団の中にまくらやぬいぐるみなどを一緒に入れて布団乾燥機をかけると、まとめてダニ対策できちゃいます。
布団乾燥機を使用するものの、耐熱温度を必ずチェックしてください。
布団乾燥機を使用するものが、布団乾燥機の温度よりも耐熱温度が低い場合は、使用を避けましょう。
衣類乾燥機やコインランドリーの乾燥機にかける
布団やシーツなどの寝具・タオル・衣類に効果あり
布団やシーツ・カバー・タオル・衣類など、家庭で洗濯できるものは、洗濯後に乾燥機にかけましょう。
衣類乾燥機はどの種類も、50℃以上の温度になるものがほとんど。
洗濯後に乾燥機にかけるだけで、繁殖したダニを全滅させられます。
また洗濯物を乾燥機にかけると、洗濯物を干す手間も省けて家事の時短にも。
布団などの大きいものは、コインランドリーの使用がおすすめです。
コインランドリーの乾燥機能は、温度設定できるタイプのものもあります。
高温を選択すれば、温度が80℃にまで上がるので、分厚い布団や毛布などに適しています。
乾燥機をかけたあとは、クールダウンするまで待ちましょう。
※クールダウンは、洗濯槽内が50℃以下になること
クールダウンしていない洗濯物は、かなり熱く、特にファスナーなどの金具部分はヤケドする危険があります。
クールダウンが終わったあとも、乾燥機にかけたものの温度が冷めているか、必ず確認してください。
お湯につけてから洗濯
衣類やタオルなど乾きやすいものに効果あり
衣類やタオルであれば、お湯につけてから洗濯すると、効率的にダニ対策ができます。
お湯の温度は、50℃で10~20分ほど、60℃であれば一瞬で死滅させられます。
お湯で死滅させたあとは、ダニの死骸やフンを洗濯で洗い流しましょう。
分厚い布団やマットレスなどにも有効ですが、お湯をかけたあと乾くまでに時間がかかったり、お湯の量もたくさん使ったりなど、少し手間がかかります。
時間や手間を考えると、乾きやすい衣類やタオルなどに適している方法です。
50℃以上の高温で痛みやすい素材、水自体に弱い素材もあります。
洗濯表示タグで、必ず素材を確認しましょう。
スチームアイロンを使う
ぬいぐるみ・ラグ・マットレス・ソファに効果あり
ぬいぐるみやカーペットなど手軽に洗濯できないものは、スチームアイロンを使ったダニ対策が適しています。
スチームアイロンを使った方法は、蒸気をかける時間はかかりますが、マットレスやソファにも有効。
アイロンの蒸気の温度が100℃以上になるので、確実にダニは死滅します。
ゆっくりまんべんなく、蒸気をかけていきましょう。
またスチームアイロンでダニを死滅させる際、部屋を暗くしておくことがポイント。
1時間ほど部屋を暗くしておくと、素材の中にもぐっていたダニが表面に移動してきやすいです。
スチームアイロンを使用するものが、100℃以上の耐熱がある素材なのか確認しましょう。
また、普通のアイロンと同様に当て布することで、素材へのダメージを低減できます。
天日干しは、効果なし!
天気がいい日は、外に布団を干したくなる人も多いのではないでしょうか。
実は天日干しは、ダニを完全に死滅させる効果はありません。
天日干ししている布団の表面は、50℃近くの温度になります。
しかし、ダニは太陽がある明るい場所が苦手なため、陽があたらない裏側へと逃げてしまうのです。
天日干しの効果は、「湿気を取り除くこと」と「殺菌」です。
天日干しでダニを死滅させたい場合は、炎天下の日に黒いビニール袋で包むと、効果があると言われています!
ダニを死滅させたあとは、必ず掃除機で吸う!
高温でダニを死滅させたあとは、ダニの死骸やフンを必ず掃除機で吸い取りましょう。
死滅したダニの死骸やフンを放っておくと、アレルギーや喘息などの症状を悪化させる原因になります。
また、今までアレルギー症状がない人でも、アレルギー症状がでてくる可能性も。
ダニを死滅させたあとは、ダニの死骸やフンを掃除機で徹底的に吸い取りましょう。
洗濯できるものであれば、ダニの死骸やフンを、洗濯して洗い流すのも効果的です。
まとめ|ダニを確実に死滅させる温度は、50℃以上
ダニが死滅する温度は、40℃からです。
しかし、40℃の温度では死なないダニも存在します。
ダニを確実に死滅させるには、50℃以上の温度が必要。
またダニを死滅させたあとは、ダニの死骸やフンを必ず取り除くことが大切です。
今回ご紹介した方法で、ダニを確実に一気に仕留めましょう。
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