土にいるダニってどんなダニ?
土にいるダニには害はないの?
こういった悩みにお答えします。
土にいるダニは、害のないダニが多いです。
むしろ、土から不要なものを取り除き、植物の栄養にしてくれる、良いダニが多いです。
しかし、中には植物を枯らす原因となってしまうダニがいることも。
今回は土にいるダニの役割とダニの種類についてご紹介します。
この記事を読むと、土にいるダニが何の役に立つかとどんなダニがいるかがわかりますよ。
土には土をきれいにするダニが多い
土にはたくさんのダニがいます。
ほとんどのダニは害がなく役に立つダニで、主に土をきれいにしてくれます。
土にいるダニは、落ち葉や枯れ枝を食べ、フンをし、やがて、フンは植物の栄養になります。
もし土からダニがいなくなると、落ち葉や枯れ葉は落ちたままとなり、すぐに分解され栄養になることはありません。
ダニがいてくれると、ゴミを無くし、植物の栄養にしてくれるので、一石二鳥ですね。
ダニが家の中の観葉植物にいたら嫌ですが、植物のためにも外の花壇やプランターにはいてほしいです。
ただし、有害なダニもいます。
植物の根を傷つけたり、葉を食べたりすることも。
せっかく育てた植物を枯らされるのは嫌ですよね。
植物にとって必要なダニもいるので、ダニを駆除するときは気をつけてください。
ダニは害のある生き物だと決めつけていました!
実は、害のあるダニの方が遥かに少ないですよ。
土で見られるダニ4選
- ササラダニ
- ハダニ
- カブリダニ
- トゲダニ
土には役に立つダニが多くいます。
しかし、中には有害なダニがいることも。
どんなダニがいるかを知り、有害なダニには対策を行ってください。
代表的なダニの紹介をします。
本当はもっと多くの種類のダニがいますよ!
1.ササラダニ:害なし、土をきれいにしてくれる
ササラダニは、土をきれいにしてくれる害のないダニです。
- 色は黄色から茶色
- 大きさは1mm以下
- 吸血はしない
ササラダニの餌は、落ち葉や枯れ枝、腐葉土です。
ササラダニは餌を食べ、フンをします。
そのフンを微生物がさらに分解し、植物の栄養にします。
その植物が育ち、やがて葉が枯れ、その葉をまたササラダニは餌とします。
植物とササラダニは良い関係だといえますね。
また、ササラダニはプランターや花壇だけでなく、森林などでも活躍しています。
人にとって害はないので、ササラダニがいても問題ありません。
しかし、害はなく、役に立ってくれているとはいえ、ダニはあまり見たくないですよね。
でも大丈夫です。
ササラダニはとても小さいので、大量発生でもしない限り、気付きにくいです。
人に気づかれないまま、ゴミ掃除をし、植物に栄養をあげてくれるなんてありがたいダニですね。
確かに花壇で虫はよく見かけますが、ダニは見たことがありません。
2.ハダニ:害あり、植物を弱らせる
ハダニは、植物の葉に寄生し弱らせる、害のあるダニです。
- 色は緑色、黄色、秋や乾燥している季節はオレンジ色、赤色
- 大きさは1mm以下
- 暖かく、また乾燥した季節を好む
ハダニの餌は、植物の葉や野菜、果物です。
葉などに寄生し、葉の液を吸い、枯らしてしまいます。
また、農作物にも寄生してしまうので、農作現場では害虫とされています。
葉が白くなってきたら、ハダニに寄生されている可能性が高いです。
ハダニは葉や土の上に生息していますがとても小さいので、気づいたら大量発生していることも。
でも大丈夫です。
ハダニは、水が苦手です。
ですから、雨が降るだけでも十分な対策になります。
しかし、雨の当たらないところにあるプランターなどは気をつけてください。
大量発生しないように、植物の様子をしっかりと確認しましょう。
ハダニは植物に害があるダニですので、しっかりと対策を行ってください。
3.カブリダニ:害なし、ハダニを食べてくれる
カブリダニは、ハダニや植物の花粉を食べるダニです。
- 色は透明、黄色、オレンジ色、赤色
- 大きさは1mm以下
- 選択的にハダニを餌とする
カブリダニの餌は、主にハダニです。
ハダニがいなくなった場合、植物の花粉を餌とし、生き残るカブリダニもいます。
また、ハダニは農作物をダメにしてしまうので、畑や果樹園などでは、ハダニ対策のため、カブリダニを撒くことも。
カブリダニは、植物の天敵であるハダニのみを食べてくれるので、人間にとって良いダニといえます。
また、ハダニがいなければ、そうそう見かけることはありません。
カブリダニがいても問題ありませんが、ハダニがいることは問題のため、ハダニ対策をしっかりと行いましょう。
カブリダニは害のあるハダニを食べてくれるので、人間にとって役に立つダニです。
ハダニだけを食べてくれるなんて、便利なダニですね!
ダニを食べる肉食性のダニでも、カブリダニのように良いダニはいますね。
4.【危険】トゲダニ:人間を刺す可能性がある
トゲダニは、大きめの肉食性のダニです。
- 色は淡褐色、茶褐色
- 大きさは1mm以上ある個体もいる
- 肉食性のダニ
トゲダニの餌は、他のダニや微生物、昆虫の卵などです。
また、まれに哺乳類や鳥類に寄生し、吸血します。
人間を刺す可能性もあるので、危険なダニです。
ダニの中でも大きいサイズで、吸血される可能性もあるので、もし見つけてしまったら怖いですね。
しかし、基本的には土壌中に生息しているので、見かけることは少ないです。
森林などに行った際には十分気を付けてください。
トゲダニは、危険な肉食性のダニです。
あまり見かけないと言っても、心配です。
土にいるダニの駆除方法3選
- 土を乾燥気味にする
- 表面に栄養のない土を用いる
- 薬剤を用いる
土にいるダニの多くは害がないので、駆除する必要がありません。
しかし、大量発生したり、植物を枯らす原因となるダニが発生してしまう場合があることも。
万が一に備え、土にいるダニを駆除する方法をご紹介します。
土にいるダニはかんたんに対策できます。
具体的に説明していきます。
1.土を乾燥気味にする
ダニを駆除する方法は、「土を乾燥気味にする」ことです。
土を乾燥させることにより、ダニは水分が取れなくなり、死滅させることができます。
土を乾燥させる方法を紹介します。
- 土への日当たりや風通しを良くする
- 珪藻土(けいそうど)を用いる
土に日光を当てたり、また風通しを良くすると、土の表面が乾いてくれます。
プランターは動かせますが、花壇は動かしにくいので、最初に配置する際に日光の当たる場所に配置してみてはいかがでしょうか。
また、珪藻土を撒くことも効果的です。
珪藻土はお風呂マットでもお馴染みのもので、水をよく吸ってくれます。
そのため、ダニの発生しやすい場所に撒くことにより、ダニから直接、またはダニの周辺の水分を奪い取ってくれます。
日当たりの良い場所にダニが発生した土を動かせない場合、珪藻土を用いてみるのもひとつの手です。
ダニ対策として、土を乾燥させることをおすすめします。
植物を枯らさないように、気を付けてください!
2.表面に栄養のない土を用いる
ダニを駆除する方法は、「表面に栄養のない土を用いる」ことです。
土に栄養がなければ、ダニは栄養が取れなくなり、死滅させることができます。
また、その他の雑菌や虫も繁殖しにくくなります。
ダニ対策だけでなく、雑菌や虫まで対策できるのは嬉しいですね。
植物にまで栄養がいかなければ枯れてしまいます。
ですから、上のほうだけ栄養のない土を使ってください。
ダニ対策として、土の表面に、栄養のない土を用いることをおすすめします。
よく見かける赤玉土はいかがでしょうか!
3.薬剤を用いる
ダニを駆除する方法は、「薬剤を用いる」ことです。
薬剤には散布するタイプや土に撒くタイプなど、色々なタイプがあります。
自分で使いやすいタイプのものを使用してください。
また、薬剤はダニ対策だけでなく、植物の病気や他の虫へも対策してくれるものもあります。
お店やネットでかんたんに手に入るのも良いですよね。
ダニ対策として、薬剤を用いることをおすすめします。
薬剤を用いることは一番簡単な対策じゃないでしょうか。
植物によっては使ってはいけない薬剤もあるので、気を付けてください。
まとめ
自然の生態系を維持するためにも、ダニは必要な存在です。
土にはたくさんのダニがいます。
ダニの多くは、土や植物をよりよくするために働いています。
ダニ対策をするときは、本当に対策が必要なのか考えてから行ってください。
また、人間にとって害があるダニには十分気を付けて対策を行ってくださいね。
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