大量発生したコナダニは、アルコールで駆除できるの?
コナダニを大量発生させないためにはどうするの?
コナダニの駆除と予防法が知りたい!
大量発生したコナダニは、アルコールで対処しても駆除はできません。
ですが、アルコールはコナダニを増やさないための効果的な使い方ができるんです。
アルコールの使い方を変えることで、コナダニの発生を防げたら嬉しいですよね。
コナダニは食品類にも発生するので、気付かずに食べてしまった場合「アレルギー症状」を発症することもあります。
アレルギー症状はおもにかゆみやじんましんですが、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあるので注意が必要です。
この記事ではコナダニの駆除や予防法を伝え、コナダニの大量発生を未然に防ぐことに役立つ内容をお伝えしています。
アルコールは、コナダニが増えないための効果的な活用方法があるのね!
食品類に発生したコナダニを食べた場合、アレルギー症状が出ることもあるので要注意です。
アナフィラキシーショックを引き起こす場合もあります。
(※アナフィラキシーショックとは:2つ以上の重いアレルギー症状が同時に起こったこと)
《アレルギー症状》
✔ 呼吸困難
✔ 意識低下
✔ 全身けいれん
✔ 激しい腹痛 など
【大量発生したコナダニ】アルコールーが効かない理由は1つ
- アルコールは揮発性(きはつせい)が高いため、コナダニに届く前にアルコールに含まれる殺菌成分が蒸発してしまい駆除ができない
(※揮発性:液体の蒸発しやすい性質のこと)
大量発生したコナダニは、残念ながらアルコールスプレーでは駆除ができません。
アルコールは、濃度が高くなるほど殺菌効果が上がります。
ちなみに、アルコールの濃度は70%~80%くらいが殺菌消毒には適しているよ。
ですが、揮発性も高くなることからスプレーしてもすぐに蒸発してしまうのです。
身近なアルコールといえば、コロナ禍ですっかり定着しつつある除菌・消毒用のアルコールスプレーが思い浮かびますよね。
アルコールスプレーはお掃除、消臭、除菌や抗菌などの効果を発揮しますが、コナダニに対する効果はなく駆除ができないのです。
私たちが普段よく使う殺菌消毒作用のあるアルコールは、「エタノール(エチルアルコール)」が多いね!
そーいえば、アルコールスプレーの成分にのってるね!
【コナダニに効果的なアルコールの使い方】カビの殺菌と予防
✔ アルコールスプレーで殺菌効果:ダニのエサとなる「カビ」を殺菌
(※コナダニのエサとなるカビを殺菌することでコナダニの増殖を防ぐ効果)
✔ アルコールスプレーでカビ予防:カビを殺菌して退治したら、定期的にカビの発生する場所をアルコールを馴染ませた布でふき、コナダニのエサとなる「カビ」の発生を防止
アルコールスプレーはダニのエサであるカビを殺菌してくれる効果があります。
殺菌してカビを減らすことが、結果的にダニを減少させることにつながるというメリットが得られるのです。
カビの殺菌後は、定期的にアルコールを布に馴染ませてふくことでカビの予防が継続的に続きます。
とくに湿度の高いカビの発生する可能性の高い時期だけでもアルコールでカビ予防をしておくと、コナダニ対策につながりますね。
アルコールスプレーを使うときは、カビに直接スプレーしないで、一度布に馴染ませてからふくのがポイント!
直接スプレーすると、カビの胞子が舞い上がって他の部分にもうつってしまうから注意しないとね。
コナダニ駆除の方法:3選
1│殺虫剤スプレー
2│ダニ取りシート
3│コナダニの発生した食品類は捨てる
コナダニが発生すると、コナダニをエサとするツメダニまで引き寄せてしまいます。
ダニを増やさないためにも早めの駆除が大切です。
コナダニをしっかり駆除するための3つの方法をお伝えしていきます。
【殺虫剤スプレー】畳に高い効果が期待できる!
畳やカーペットなどに潜んでいるコナダニの駆除には、直接噴射するスプレータイプの殺虫剤がおすすめ。
畳の内部に潜むコナダニを、専用ノズルで駆除できる便利なタイプもあります。
殺虫剤スプレーは、畳に発生したコナダニの駆除に高い効果を期待できますよ。
【ダニ取りシート】殺虫成分不使用なので小さなお子さんやペットにも安心!
ダニ取りシートのメリット
✔ 殺虫成分を使用していない
✔ ダニの死骸やフンが空気中に舞わない
ダニ取りシートを使うと、殺虫成分を使用していないため小さな子どもやペットを飼っているご家庭でも安心して使えるのが魅力です。
死骸や糞が空気中に舞う心配がないため、人間が吸い込む心配もないのが安心。
ダニ取りシートは、ダニが好きなニオイや成分を含ませたシートで確実にダニを駆除できる心強い方法です。
【コナダニの発生した食品類は捨てる】コナダニと食品類を見分けることは難しい!
コナダニの特徴
〇大きさ:0.2ミリメートル~0.5ミリメートル
〇色:乳白色
高温多湿で保存状況の悪い場所に食品類を保存しておくと、コナダニが発生しやすくなります。
粉類に発生することが多いコナダニは、粉と見わけることは難しいためコナダニの発生した粉類等の食品は捨てた方が安心かもしれません。
容器は、煮沸消毒またはアルコール除菌シートなどでふいて消毒をしてから片づけた方が安心です。
食品類は、密閉した容器を使うと湿気対策にもつながりダニの繁殖を防ぎやすくなります。
密閉容器はほかの食品の臭いが移りにくいため、冷蔵庫での保存にも最適。
容器はガラスやホーロー製で、蓋にパッキンが付いたものがより密閉性をあげてくれるのでおすすめです。
コナダニが大量発生しないためのポイント4つ
原因 | 繁殖しやすい |
---|---|
1│時期 | ・梅雨:畳に発生しやすい ・初秋~春:窓やキッチンなど 結露の起きやすい場所は注意 |
2│温度 | ・25~30度 |
3│湿度 | ・60~85% |
4│栄養 | ・カビ ・畳のワラ 《さまざまな食品類》 ・小麦粉などの粉類 ・チョコレートなどの菓子類 ・砂糖、味噌などの調味料など |
温度や湿度などの条件が揃うと、コナダニは1~2日で大量発生するので注意が必要です。
コナダニが大量発生しないための4つのポイントを参考に、大量発生を食い止めていきましょう。
【時期】コナダニが繁殖しやすいのは高温多湿な梅雨と初秋!
梅雨や秋口の高温多湿な時期は、コナダニが繁殖しやすくなります。
なぜなら、梅雨は雨の日が多いので湿気がたまりやすくなるからです。
秋口は大型の台風が接近する影響で大雨が降ったり、秋雨前線の影響で曇りや雨の天気が続く日も多くなるので湿気がこもりがち。
湿気が多くなるとカビが発生し、コナダニの栄養源が増えるきっかけにもつながります。
コナダニが居心地よいと感じる温度は、人間が居心地の良い温度と同じで25~30度です。
コナダニが繁殖しやすい梅雨と初秋は、換気を取り入れながら温度と湿度の調整を心掛けることが大事になってきます。
梅雨や台風などの湿気が多い時期は、エアコンの除湿機能や除湿器を使う方法がいいかも!
【温度】こまめな換気で温度調整を効率的に!
換気は部屋の広さにもよりますが目安として2時間に1回、5分~10分くらいがおすすめです。
1度の換気時間を長くするよりも、こまめに換気したほうが部屋の空気の流れが良くなるので効率的です。
換気をして空気を入れ替えることで、温度が下がるだけではなく湿度も下がるので定期的に換気は取り入れていきましょう。
【湿度】台所はコナダニの大量発生ポイント!
コナダニが好む環境は、湿気の多い場所です。
台所は水回りだけに湿気が多く、しかもコナダニの栄養源となる食品類も多い場所です。
コナダニが大量発生しやすい条件の整っている台所は、とくに注意しないとコナダニがすぐに繁殖してしまいます。
換気扇や窓を開けるなどの工夫をしながら湿度を上げないように湿気対策をしていきましょう。
【栄養】食品類、カビやい草など幅広い!
コナダニが発生する場所 | 繁殖の原因 | 対策 |
---|---|---|
〇台所 | 食品類 | ・密封容器や乾燥剤などを入れる ・常温より冷蔵庫でしっかり保管 (低温の場合、ダニは繁殖しないため) |
〇結露する場所:窓、寝室など 〇お風呂場やエアコン周辺 | カビ | ・換気 ・除湿器やエアコンの除湿機能を使う |
〇畳 | い草、カビ | ・消毒用アルコールスプレー ・年に2回ほど干したり、外して風を通し湿気をとるなど (湿気をためない工夫をする) |
コナダニが増える原因は、家の中にダニの栄養源がたくさんあるからです。
たとえば食品袋は開封したあと、輪ゴムやクリップでとめてもコナダニは小さいため簡単に侵入してしまいます。
そのため、密封容器や乾燥剤などを入れて冷蔵庫に片づけるなどの保管方法や場所の見直しが大切です。
コナダニは「畳のわら・い草」「結露時に発生するカビ」もエサにして繁殖します。
家中にコナダニのエサがある状態なので、せめてコナダニが住みにくい環境作りを意識することが大切になってきますね。
冷蔵庫に1度入れたら常温に戻さないようにすることがコナダニ対策のポイントだよ!
温度差で結露が起きると、湿度が増えるからまたダニが繁殖してしまうんだって。
しかも、食品類も傷みやすくなってしまうから気を付けなきゃ!
コナダニが発生しないための予防法:3選
- 食品類の保管方法
- 換気
- 掃除
コナダニを駆除したあとは、予防をしっかりやることで、コナダニの発生を防ぐことにつなげましょう。
コナダニを予防するための、3つのポイントをお伝えします。
【食品類の保管方法】密閉容器で湿気らせない工夫
コナダニは、とくに小麦粉やホットケーキミックスなどの粉類に大量発生しやすいので保管方法に注意が必要です。
できたら、密閉容器に保管してシリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れると梅雨時はとくに安心。
密閉容器に入れたら、冷蔵庫や10度以下で保存できる場所に保管しておくのがおすすめです。
うちでは、ジップロックで二重にして粉類を野菜室に入れて保管してるよ!
冷蔵庫って、すぐにいっぱいになっちゃうのよね。
【換気】高温多湿にならない環境作り
コナダニが繁殖しずらい50%以下の湿度を目指そう!
✔ エアコンの除湿機能や除湿器の使用
✔ 台所などの水回りは換気扇や窓をあけてこまめな換気
✔ 畳の湿気をため込まない工夫
・年2回ほど干すことで、湿気を逃がす
・干せない場合は、畳を持ち上げて空き缶などをはさみ、風を通すだけでも効果的
コナダニは比較的低温に強いため、繁殖を防ぐには温度より湿度を下げることが効果的です。
換気のしずらい梅雨や寒い時期は、エアコンの除湿モードを使ったり、除湿器を使う方法もおすすめ。
コナダニが繁殖しずらい湿度が50%以下なので湿度計を使って管理すると確認しやすくなります。
台所では、とくに食品が保管してある戸棚の換気をすることで湿気をため込まない工夫が大切です。
畳のい草と呼ばれる草は吸湿性が良いので、コナダニの大好きなエサ場になります。
換気やエアコンの除湿機能や除湿器で乾燥を防いだり、年に2回ほど干したりする畳を干すことで湿気をため込まないように心掛けましょう。
湿度計は、「無料のアプリ・壁掛けタイプ・置くタイプ」などをうまく使いながら湿度を確認していけると安心ですね。
【掃除】コナダニのエサを増やさない心掛け
コナダニのエサ:食品類、カビやほこり
✔ アルコールで拭く(食品類のある場所・畳)
※畳:アルコールを布に馴染ませてふくことでカビ予防になります。
全体を拭いたら、最後に全体的に畳にスプレーするとカビの予防効果がさらに高まります。
コナダニが発生しないためには、コナダニのエサを増やさないための掃除が必要です。
こぼれた食材やカビなどは、コナダニの発生する原因になります。
コナダニが発生しやすい場所には、殺菌効果のあるアルコールでふき掃除をしてエサとなる原因を防ぎましょう。
意識してこまめな掃除をすることで、コナダニが発生しずらい環境づくりを整えていくことが大事ですね。
まとめ
- アルコールではコナダニは駆除できない
- コナダニが大量発生しないためには、4つのことを意識する
「時期」「温度」「湿度」「栄養」 - アルコールは、コナダニのエサとなる「カビ」の殺菌と予防に効果を発揮
- コナダニの駆除対策3選
「殺虫剤スプレー・ダニ取りシート・コナダニの発生した食品は捨てる」 - コナダニを防ぐ方法3選
「保管方法・換気・掃除」
台所は水回りということもあり湿気が多く、しかも気温が上がるとコナダニが大量発生しやすい環境です。
コナダニの好きな粉類などの食品類も豊富にあり、特に気を付けたいのが台所。
「コナダニが増える環境」とコナダニのエサとなる「カビが増える環境」はとてもよく似ています。
「温度・湿度・栄養」を意識しながら、コナダニとカビのダブルの抑制でコナダニの大量発生にブレーキをかけましょう。
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