コナダニって聞いたことあるけど、どこから発生するの?
コナダニを増やさない対策があれば知りたいわ。
このような悩みにお答えします。
小麦粉やホットケーキミックス、お好み焼き粉などに、コナダニが発生することはよく知られています。
実は、コナダニが発生するのは、食品だけではありません。
タタミやほこりにも、コナダニは発生します。
どうして食品以外の場所でも、コナダニが発生するのか気になるところです。
また、「コナダニが含まれる食品を食べたことで、アレルギー症状が出た」なんてニュースを見たことがある人も、いらっしゃるのではないでしょうか。
できることなら、コナダニを増やしたくない。
コナダニを増殖させない方法があるなら知りたいですよね。
今回は、コナダニがどこから発生しているのか、さらには、コナダニを増やさない方法を紹介します。
コナダニはどこから発生しているの?
- 人の服やカバンなどについて一緒に家に入る
- 犬や猫など動物が外から持ち帰る
- ほこりと一緒に窓や扉などから入る
コナダニは、私たちが外出先から、衣服やカバンなどにつけて持ち帰っています。
コナダニの侵入経路は、私たちが外出先から持ち込むだけではありません。
窓や玄関などを開け閉めして、ほこりに付着したダニが入ることや、ペットや害虫などが自宅に持ち込みます。
侵入してきたコナダニは、さまざまな場所で繁殖。
これから家のどんな場所で、コナダニが増えるかお答えします。
コナダニは家のどこにいるの?
- 食品
- タタミ
- ほこり
コナダニは、食品やタタミ、ほこりによく発生します。
開封済みの小麦粉やホットケーキミックスなどは、コナダニが発生するイメージですね。
コナダニがどんな食品に発生するか、また、食品以外のタタミ、ほこりに発生する理由をお答えします。
コナダニは、小麦粉などの粉ものにいるイメージだけど、タタミにもいるのはなぜかな?
コナダニは、どこにでもいるダニで、タタミの素材であるワラを食べるからだよ。
コナダニはどんな食品に発生するのかな?
- 粉類(小麦粉、ホットケーキミックス、お好み焼き粉、パン粉など)
- 砂糖
- スパイス
- チョコレート
- 味噌
- 乾麺(うどん、そうめん、パスタなど)
- 米
- 薬
コナダニは、粉もの、乾物、薬などさまざまな食品に発生します。
小麦粉やホットケーキミックスなどには、ダニの栄養となるタンパク質や脂質が含まれています。
そのためダニの活動する気温や湿度などの条件がそろうと、一気に大量発生してしまうのです。
砂糖やスパイスなどは、常温で保存している人も多いですよね。
開封されたうどんやパスタなどの乾麵を、そのまま保存している人もいます。
常温保存している食品は、コナダニが発生している可能性があるので、気を付けましょう。
薬にもコナダニがつくなんてビックリだわ。
食品はもちろんだけど、薬などの保管方法も気を付けたいね。
食品だけじゃない!タタミやほこりからもコナダニは発生する
食品だけではなく、タタミのある和室やほこりがたくさん溜まっている部屋には、コナダニが発生します。
タタミ素材であるワラやほこりなども、コナダニのエサになるからです。
食品以外の場所で発生するダニは、布団やカーペットなどに発生するヒョウヒダニや、人を刺すツメダニと思っている人も多いはず。
実はタタミやほこりなどもエサとするため、どこの部屋にもコナダニがいるんですよ。
まさか和室にも発生しているなんて知らなかったわ。
コナダニは食品だけではなく、どこにでもいるんだよ。
そもそもコナダニってどんなダニ?
- 0.3~0.5㎜の白い
- 気温25~30度、湿度60~80%の環境を好む
- 食品、ワラ、ほこりなどを捕食する
コナダニは白い小さなダニで、食品、ワラ、ほこりなどを食べながら増殖。
気温25~30度、湿度60~80%の環境で、エサとなるものがあれば、一気に増えてしまいます。
そのため、梅雨時期は特に注意が必要です。
北海道を除く日本全国どこにでも存在するコナダニ。
近年では、地球温暖化などの影響によって北海道でも、コナダニが確認された事例があります。
- コナダニは47~50度で、速やかに死滅する
- 温度が7度以下で、湿度が50%以下だと増殖できない
コナダニは、47~50度で死滅します。
布団に存在するヒョウヒダニや人を刺すツメダニが死滅する温度は50度以上です。
コナダニは、他のダニよりも低い温度で退治できますよ。
また、気温と湿度が低い場所では、増殖できません。
梅雨時期に湿度を下げることが、増殖を抑制するカギになります。
ただし、気温が低い環境では、コナダニが活動できないだけであり、死滅はしません。
そのため、20~30度の環境に戻れば、また活動を始めます。
北海道でコナダニが少ないのは、気温と湿度が低いからですね。
でも、近年は日本全体が亜熱帯化しているから、北海道でもコナダニが増殖できる環境になりつつあるね。
コナダニを増やさない方法はコレ!
コナダニを増やさない方法は、コナダニの住みやすい環境をつくらないことです。
コナダニが増殖しやすい環境と、コナダニが嫌いな環境を知っていれば、爆発的な増殖を抑えられますよ。
食品につくコナダニを増やさない方法【3つ】
- 気温7度以下、湿度50%以下の環境に保存する
- ダニが侵入できないよう密閉容器で保存する
- 1度開封したものは、賞味期限にかかわらずできるだけ早く使い切る
食品中にコナダニを増やさない方法は、とにかく気温と湿度が低いところで保存することです。
そして、1度開封したら、できるだけ早く食べきることが大切。
タンパク質や脂質などをたくさん含む食品を、常温で置いておくと、最悪の場合1~2日でコナダニが大量発生します。
コナダニが少ないときは、小麦粉やホットケーキミックスなどで発生しても、白い粉に紛れて、肉眼で確認することは難しいです。
しかし、大量発生すると、粉がダニへと置き換わり、うごめいているようすが確認できます。
ダニがたくさんいる食品を食べてしまうと、アレルギー症状が出る場合があるため、食べるのはやめましょう。
小麦粉やパン粉、味噌など、1度で使い切れない物は、冷蔵庫・冷凍庫で保存することが望ましいです。
冷蔵庫・冷凍庫の温度では、コナダニは死滅しませんが、動きや増殖を止めることができます。
動きや増殖が止まれば、コナダニが他の食品に移動することやコナダニの大量発生を抑制できますよ。
また、保存するときは密閉容器に入れるのがおススメ。
密閉容器に入れて冷蔵庫・冷凍庫で保存すれば、コナダニの増殖だけでなく、コナダニの侵入を防ぐことも期待できます。
常温保存するなら乾燥剤がオススメ
どうしても冷蔵庫に入れられない食品には、食品用の乾燥剤を使いましょう。
乾燥剤を使うと、容器内の湿度を簡単に抑えることができます。
食品用の乾燥剤は、直ぐに湿気てしまう食品には必ず入っています。
例えば、おせんべいや味付け海苔などです。
保存方法に「常温」と記載された食品は、冷蔵庫に入れるのは少し戸惑いますよね。
そこで、乾燥剤を食品と一緒に入れて、密閉容器に保存すれば、容器内の湿度が抑えられて、ダニの増殖をおさえられます。
食品用の乾燥剤は、ホームセンターなどで購入できますよ。
意外と知らない!コナダニは開封前から混入している?
コナダニは、開封前から混入している場合があります。
食品の製造過程で、コナダニが混入することがあるからです。
また、コナダニは紙袋で包装されている場合、袋を破って、中に侵入することもあります。
未開封の食品も注意が必要です。
多くの人は、コナダニが開封前の食品に入っているなんて、思っていませんよね。
未開封の食品でも、中にコナダニがいれば、気温25~30度、湿度60~80%で大量発生している場合があります。
「未開封のホットケーキミックスだったのにお腹が痛くなった!」なんてことがあれば、それは製造過程で混入したコナダニが、袋の中で大量発生していたからかもしれませんよ。
ビニール袋の商品は、コナダニが袋を破って侵入することはありません。
未開封の食品も、保存環境に気をつけましょう。
タタミやほこりにつくコナダニを増やさない方法【4つ】
- コナダニを掃除機で吸いとる
- タタミの風通しをよくする
- 部屋の湿度を下げる
- 防虫シートをタタミ下に入れる
タタミやほこりに発生したコナダニは、とにかく掃除機をかけるのが1番です。
常にきれいな環境にしておけば、ダニが食べるほこりが無くなるため増殖を防げます。
タタミは掃除機をかける場合は、1畳に対し1分以上かけましょう。
また、和室だけでなく部屋全体の風通しを良くし、湿度を60%以下に保つことで、ダニの嫌がる環境を作りましょう。
本来は毎日掃除機をかけて、風通しをすることがダニの繁殖(はんしょく)抑制に1番です。
しかし、どうしても毎日掃除機をかけれない人や、ひんぱんにタタミの管理ができない人は、タタミの下に防虫シートを入れるのがオススメ。
防虫シートを入れておくと中長期的に、ダニや虫が発生するのを抑制してくれます。
定期的に防虫シートを入れ替えることで、ダニの増殖を格段に減らせますよ。
部屋の中ですでに増えてしまったコナダニを退治するならコレ!
すでにコナダニが増殖してしまった部屋の場合は、くん煙剤を使用するのがオススメです。
くん煙剤は成虫のコナダニを死滅させることができます。
大量に発生したコナダニの成虫を死滅させ、掃除機で吸いとれば、増殖したコナダニを退治できますよ。
子供やペットがいる家庭は、くん煙剤を使うのは少しはばかられますよね。
そんなお家は、風通しを良くし、部屋を乾燥させましょう。
コナダニはとにかく乾燥が苦手。
部屋を乾燥させることで、コナダニの成虫や卵が死滅します。
窓を開けるだけで乾燥できない場合は、除湿器などを使って乾燥させると効果が期待できます。
まずはしっかりコナダニを退治してから、増殖しない環境を作りましょう。
くん煙剤使ったあとや、部屋を乾燥させたあとは、必ず掃除機をかけて、ダニの死がいやフンを吸い取りましょう。
コナダニの増殖は私たちにどんな影響があるの?
- コナダニを含む食品を食べることでアレルギー反応
- コナダニをエサとするツメダニの発生
コナダニが大量発生した食品を食べると、アレルギー反応を示す場合があります。
症状によっては、アナフィラキシーショックを起こし命にかかわることもあるので、注意しましょう。
また、コナダニが部屋に大量発生した場合、コナダニをエサとするツメダニが発生します。
ツメダニに刺されると、皮膚炎になりかゆみや痛みの症状がでますよ。
コナダニによる影響を、もう少しくわしくお答えします。
コナダニを含む食品を食べるとどんな症状がでるの?
- 喘息
- 腹痛
- 嘔吐
- 皮膚に発疹
- アナフィラキシーショック
コナダニを食べてしまって出る被害は、一般的なアレルギー症状。
コナダニを含む食品を食べたことによる、腹痛、嘔吐がよく聞かれます。
アレルギーで1番心配なのが、アナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックとは、何かしらのアレルゲンなどに対して全身性のアレルギー反応が引き起こされ、血圧の低下や意識状態の悪化が出現した状態を指します。
引用:Medical Noteアナフィラキシーショック
実際にコナダニを含むお好み焼き粉やホットケーキミックスにより、アナフィラキシーショックを起こした事例が十数例報告されています。
報告されている症例の多くが、開封済みの粉ものを常温保存しており、それを食べたことに起因するものが多いです。
コナダニがつきやすい食品を開封し保存する際は、密閉容器に入れ、冷蔵庫などの温度、湿度が低い環境で保存しましょう。
開封したら賞味期限に関係なく、できるだけ早く食べてね。
コナダニをエサにするツメダニによる被害
コナダニもエサとするツメダニの発生による被害は、人を刺して、刺した部分にかゆみや痛みがでることです。
刺された部分はかゆみや痛みの症状だけでなく、赤みや腫れがでる場合があります。
ツメダニが発生する原因は、コナダニや布団につくヒョウヒダニの増殖です。
タタミやほこり、布団などの清掃をおこたり、コナダニやヒョウヒダニが大量発生すると、ツメダニが発生します。
増えてしまってツメダニが人を刺して、かゆみや痛み、赤み、腫れなどに被害にあいます。
かゆみや痛みは1週間程度あります。
腫れていな場合は市販のかゆみ止めを使っても大丈夫です。
しかし、腫れや赤みがひどい場合や、かきむしりトビヒなどの症状があれば、病院にかかり適切な治療を受けましょう。
ツメダニの被害を出さないためには、コナダニやヒョウヒダニを増殖させないことが大切。
ツメダニのエサとなるコナダニやヒョウヒダニをしっかり除去すると、ツメダニは発生しません。
部屋の掃除や気温湿度管理をしっかり行い、コナダニやヒョウヒダニの大量発生に気をつけましょう。
まとめ
コナダニは、食品につくダニとして有名ですが、タタミやほこりなどにも存在しています。
コナダニを増やさないためには、食品の保存環境、部屋の清掃がポイント。
できるだけ、コナダニの増殖を抑えて、健康被害を防ぎたいですね。
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