殺虫剤を使ったのにダニに効果がないのはどうして?
殺虫剤の効果を発揮するにはどうしたらいいの?
こういった悩みについてお答えします。
ダニ対策のために、バルサンやダニアースなどの殺虫剤を使用しても効果がないと感じる方も多いようです。
それだけでなく、殺虫剤を使ってもダニに刺されたり、アレルギーがひどくなってしまうこともあります。
せっかく殺虫剤を使っても効果を感じられないどころか、被害がひどくなってしまっては意味がありません。
この記事では、ダニ用殺虫剤は本当に効果がないのか、殺虫剤がダニに効かないのは何か原因があるのかを調べてみました。
記事を読めば、殺虫剤の効果が感じられなかった原因が解明できるはずですよ。
ダニに殺虫剤が効かないと感じる理由3つ
殺虫剤を使っても、ダニに刺されてしまったり、アレルギーが悪化してしまうことがあります。
殺虫剤が効かなかったのかと残念に思いますよね。
でも、殺虫剤が効かなかった理由があるかもしれません。
- 厚手のソファなど、殺虫剤がいきわたらない場合があるため
- ダニの卵には殺虫剤の効果がないため
- 使用している殺虫剤がダニに対応していないため
ダニは、殺虫剤を一度使用しただけでは駆除できません。
家によくいるダニの大きさは、0.2ミリ~1ミリ程度の大きさです。
そのため、寝具やソファーなどの繊維の隙間も簡単に入ってしまいます。
枕やソファーなど、厚めで殺虫剤がいき渡らない場所へ移動してしまうと、殺虫剤の効果も薄れてしまいます。
また、ダニは一度に多くの卵を産みますが、殺虫剤は卵には効かないものがほとんどです。
卵は2~3週間程度でふ化します。
そのため、効果を感じないと思われる方も多いようです。
この場合は、1回目の使用後より2~3週間後にもう一度使用してみてください。
卵からふ化したダニに効果が発揮されるはずですよ。
そしてもう一つ確認してほしいのが、その殺虫剤はダニに対応しているのか確認してみてください。
ほとんどの殺虫剤がダニも対象にしていますが、ダニに対応していない商品もあるので注意が必要です。
全く効果がないわけではないようですが、ダニに効く成分がしっかり入っている商品を選んだ方が、効果も期待できますね。
殺虫剤のダニ退治への効果を高めるためにしてほしいこと2つ
殺虫剤のダニ退治への効果を高めるために、自身でできることがあります。
私も実際に試してみましたが、殺虫剤の効果をいつも以上に感じたため、おすすめです。
- 使用前の整理整頓で薬剤がいきわたるスペースを確保する
- 有効成分の異なる殺虫剤を使用してみる
殺虫剤の効果が感じられない方は、もしかしたら使用方法に誤りがある可能性もあります。
一度、使用方法の確認をしてみてください。
また、ダニが薬剤に耐性がある可能性も考えられます。
その場合は、違う薬剤を使用している殺虫剤を試してみるのも一つの方法です。
使用前の整理整頓で薬剤がいきわたるスペースを確保する
ダニ退治で殺虫剤を使用する場合、精密機械や火災報知器にカバーをしたり、植物を移動したりと準備をしたりしますよね。
それと同時にしてほしいことが、薬剤が行きわたる空間を作ることです。
例えば家具の間には、少しスペースを空けてください。
床にモノが多い場合も整理整頓しながらスペースの確保をしましょう。
それだけで、薬剤が部屋全体に行きわたりやすくなります。
そして殺虫剤の使用後はしっかりと換気と掃除をしてください。
しっかりと掃除をしないと、ダニの死骸が山ほどある部屋にいることになります。
ダニの死骸はアレルギーには大敵。
掃除をしないことで余計に症状が悪化しており、殺虫剤の効果がないと勘違いしてしまう方もいらっしゃるようです。
有効成分の異なる殺虫剤を使用してみる
バルサンやダニアースなど、たくさんの殺虫剤が販売されていますが、それぞれ成分が若干異なります。
ダニに効果的な成分として知られているピレスロイド。
バルサンやダニアースでも使われている成分で、ほとんどの殺虫剤がピレスロイドを含みます。
でも、使われすぎているからこそピレスロイドに耐性が生じているダニがいる可能性もあります。
異なる有効成分の殺虫剤を試してみてください。
ピレスロイド耐性を持ったダニへの対処法
ダニの殺虫剤として、一番よく使われているのがピレスロイドです。
でも、よく使われているからこそ、耐性をもつダニも出てきてしまいます。
耐性を持ったダニに効果的といわれているのが、オキサジアジン系化合物やディートなどを使用する方法です。
ダニアースやバルサンなどの殺虫剤には成分を併用している商品がほとんどです。
そこで、ダニ駆除によく使用される殺虫剤についてダニへの有効成分を比較してみました。
ダニアースレッド | アースレッドプロα | バルサンマダニプラス | バルサンプロEX | |
ピレスロイド | フェノトリン | d・d-T-シフェノトリン | フェノトリン | フェノトリン d・d-T-シフェノトリン |
オキサジアゾール (オキサジアジン系化合) | メトキサジアゾン | メトキサジアゾン | メトキサジアゾン | メトキサジアゾン |
カーバメート | × | プロポクスル | × | × |
トリフルオロメタンスルホンアミド | アミドフルメト | × | × | × |
それぞれ、若干ながら有効成分が異なります。
新しく発売されたり、効果が強い殺虫剤にはオキサジアゾールを主成分とするものが多く販売されています。
薬剤に耐性を持ったダニに効果が出るように、違う成分の殺虫剤を使用してみるのもいいですよ。
ダニマフキラーや金鳥が販売しているゴキブリ退治の殺虫剤にもピレスロイドが含まれており、ダニ退治に有効です。
ディートには、吸血害虫の感知能力を撹乱し、吸血行動を阻止する効果があります。
蚊やダニなどの吸血害虫は、人間や動物が発する炭酸ガスや匂いなどから吸血源を感知するため、効果的です。
何をしても効果がない場合にしてほしいこと2つ
- ダニ目視キットでの確認
- 病院を受診する
どうしても効果が感じられない場合、お手上げ状態でプロにお任せすることを考えますよね。
でも少しだけ待ってください。
プロにお任せすると、高額になってしまうこともあります。
それにもしかしたら、ダニが原因でない可能性もあるかもしれません。
そこで、まずは2つの方法を試してみてはいかがでしょうか。
ダニ目視キットでの確認
ダニを目視できるキットが売られているのをご存じの方もいらっしゃいますよね。
もしかしたら多すぎるダニを見てしまうかもしれないことに勇気が必要になりますが、とても便利なキットです。
ダニがいそうなソファーや寝具などにキットを使用してみてください。
もしたくさん発見したら、もうプロにお任せしてしまいましょう。
あまり発見できなかったり、死骸だったりした場合は殺虫剤の効果があったということになりますよね。
死骸が多い場合は、掃除でアレルゲンの除去をしてくださいね。
アレルギー症状によってダニの効果がないと感じられる方は、死骸が原因であった可能性もありますよ。
病院を受診する
ダニの目視キットでもダニが発見できなかったり、かゆみやアレルギー症状などがひどいときは、病院を受診することをおすすめします。
もしかしたら蕁麻疹(じんましん)や別の病気の可能性もあります。
皮膚症状のある場合は、皮膚科やアレルギー科など。
アレルギー症状のある場合には、耳鼻咽喉科やアレルギー科などを受診してください。
内科でも診てもらえますし、お子様の場合は小児科を受診するのもおすすめです。
場合によっては、殺虫剤が起因する症状の可能性もあります!
まとめ
ダニの殺虫剤の効果がないという感じることもありますが、原因があります。
バルサンやダニアースなど、市販の殺虫剤は効果がないからと諦める前に、紹介させていただいたことを確認してみてください。
①掃除や整理整頓
②有効成分の異なる殺虫剤の使用
③本当にダニによる被害なのかの確認
これだけしても、どうしてもダニの被害が止まらない場合は、プロにお任せした方がいいかもしれません。
市販の殺虫剤では使用しない薬剤も使っていただける可能性もあるので、プロに相談してみてください。
プロにお任せした後も、もちろん事後掃除は必須です。
殺虫剤を無駄にしないためにも、掃除も頑張りましょう。
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