ダニに刺された?
かゆくてたまらないけど、皮膚科に行った方がいい?
皮膚科にいくべき症状はどのような症状?
今回は、こういった悩みにお答えします。
ダニに刺された場合、症状によっては皮膚科に行く必要があります。
ダニに刺されたくらいで、病院に行くなんて大げさのような気がしてしまう方が多いのではないでしょうか。
私もダニに刺されたら、ドラッグストアへ薬を買いにいくのが当たり前になってしまいました。
でも、自己判断は危険。
マダニの被害では、命を落とす危険があるので怖いですよね。
そこまでいかなくても、ひっかき傷などの痕が残ってしまうのも避けたいのは当然。
そうならないために、皮膚科にいった方がいい場合について説明します。
皮膚科にいくべき症状4つ【緊急性の高い順に紹介】
「ダニに刺されたくらいで病院なんて大げさかな~」とついつい思ってしまいがちですが、受診が必要な場合があります。
緊急性が高いものから4つまとめてみました。
- マダニに噛まれた場合
- 疥癬(かいせん)
- 赤みやかゆみが強い場合
- 市販薬で治らない場合
マダニに噛まれた場合はすぐに皮膚科を受診して!
マダニに噛まれた場合は、命を落とす危険性もあります。
マダニは、ウイルスを媒介することで知られています。
自分で取ろうとせずに、大至急皮膚科を受診してください。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
- 日本紅斑熱
- ライム病
- ツツガムシ病
上記の他にも近年、新しく見つかっているエゾウイルスなど、マダニが媒介するウイルスは世界中で見つかっています。
マダニに噛まれると、マダニはそのまま皮膚に残るため、目で確認することができます。
疥癬(かいせん)は人から人へ感染する場合もある
疥癬(かいせん)とは、ヒゼンダニが皮膚に寄生することでおこる皮膚疾患です。
人から人へと感染する場合があるため、早期治療が必要になります。
すぐに皮膚科を受診してください。
- 特に夜に起こる激しいかゆみ
- 手や足に線状の皮疹ができる
- 赤いブツブツが胸やお腹、腕、太ももなどにできる
- 角質の増殖
赤みやかゆみが強い場合
赤みやかゆみが強い場合はステロイド外用薬が必要になります。
特に症状が強い場合は、抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬も処方してもらわないと治らなくなってしまうのは驚きですよね。
搔きむしってしまうと、痕が残ってしまう可能性もあるため、皮膚科の受診をおすすめします。
市販薬で治らない場合
市販薬で症状が改善しない場合も、皮膚科を受診してください。
もしかしたらダニからくる症状ではない可能性もあります。
我が家でも以前、子どものダニ刺されで、市販薬に効果がないため皮膚科を受診しました。
でも、ダニ刺されではなく、別の皮膚疾患だったのです。
症状にあった薬を処方してもらい、数日で完治したことがありました。
ダニが原因だったとしても、症状に合った薬を処方してもらうことで、早めの改善が期待できます。
お子さんの場合は、小児科でも対応可能な病院がほとんど!
子どもは大人よりも皮膚が薄いため、処方される薬も違います。
痒がっている姿を見ると、とても可哀そうですよね。
早めの受診をしてあげてくださいね。
ダニに刺されたときの特徴2つ
ダニに刺されたときの代表的な症状がかゆみです。
蚊や他の虫に刺されたときと違う症状を2つ詳しく紹介します。
かゆみが続く
激しいかゆみが1週間~10日程度続きます。
蚊に刺された時など、1週間もかゆみが続くことはほとんどありません。
また、かゆみを感じるようになる期間は、ダニの種類によっても違いがあるようです。
イエダニは、刺された直後からかゆみを感じるようですが、カーペットなどによくいるツメダニは、数時間~2日程度のタイムラグもあります。
かゆみの強さの感じ方は、人によって違います。
痛みと同じで人それぞれのため、かゆみの強さでダニ刺されなのかを判断することは難しいかもしれません。
赤いぶつぶつとした発疹
刺された部分に、数mm〜2cm程度の赤いぶつぶつとした発疹ができます。
その部分が、しこりみたいに感じることもあるようです。
刺される部分は、服に覆われているお腹や太もも、脇腹、二の腕などの皮膚が柔らかい部分を刺されることが多いのも特徴です。
ついつい引っ搔いてしまいますが、発疹を一度確認してみてください。
赤いぶつぶつとした発疹ならダニの可能性があるので、ダニ刺されの目安になります。
ダニが刺すのは2ヶ所とは限らない!
ダニに刺された場合は、2つの噛まれた痕があると聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
でも、それは間違いです。
ダニが刺した跡は1つだけ。
ダニは最初に刺した近くをまた刺すことが多く、2ヶ所の刺し跡になっているのです。
もちろん3ヶ所以上の複数ヶ所を刺される場合もあるので注意してください。
複数ヶ所になってくると、広範囲になりより痒さや赤みなどの症状が悪化してしまいますよね。
広範囲になると逆に蕁麻疹やアレルギーと間違えてしまう人もでてきます。
ダニの刺し跡は1つだけ。複数回刺すというのを覚えておいてくださいね。
そして広範囲を刺されてしまった場合にも、慌てずに皮膚科に行きましょう。
一回で2か所刺すのは、南京虫(トコジラミ)の可能性があります。
南京虫(トコジラミ)は、ダニによく間違えられます。
刺されると肌に2つの赤い痕跡が残るといわれていますが、実際は1つのことも多いようです。
ダニ同様にバルサンなどで駆除できます。
ステロイド剤の強さ一覧
ダニによるかゆみを抑えるために、皮膚科ではステロイド外用薬を処方されることがほとんどです。
ステロイド外用薬は、塗った部分の炎症をしずめる作用があり、抗炎症作用と血管収縮機能の強さによって、5段階にランク分けされています。
ストロンゲスト(最も強い:strongest)
ベリーストロング(非常に強い:very strong)
ストロング(強い:strong)
ミディアム(普通:medium)
ウィーク(弱い:weak)
皮膚科では、大人がダニ刺されの症状で受診した場合、ベリーストロングにランクされている「マイザー」などが処方されることが多いようです。
症状に合わせて処方してもらえるので、市販薬よりも効果が期待できます。
でも、ランク分けされているならば、処方薬や市販薬がどのランクになるのかが気になりますよね。
そこで、ダニ刺されに使われるステロイド剤の強さについて簡単な表にまとめてみました。
ストロンゲスト | ベリーストロング (ストロンガー) | ストロング | ミディアム | ウィーク | |
医師処方薬 | あり | あり | あり | あり | あり |
市販薬 | なし | なし | あり | あり | あり |
ダニ刺されに 処方されるか | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | △ |
子どもの皮膚は、薬の吸収率が高く皮膚が薄いため、副作用を起こすおそれがあります。
医師が処方してくださる薬も、部位によって使い分けをされています。
身体への使用は、ミディアムタイプ。
顔への使用は、ウィークタイプ。
上記で症状が改善しない場合は、自己判断で持っていた薬を使用したり、強めの市販薬を使用せずに、皮膚科や小児科を受診してください。
ステロイド剤は、人によっては避けている場合もあるかもしれません。
ステロイド剤を使うことによって早く完治することも多いので、処方されたら自己判断で使用を止めずに使ってみてください。
処方薬も市販薬も、使用方法をしっかり守ってくださいね。
皮膚科に行けないときにおすすめの市販薬3つ
どうしても皮膚科に行けない場合や、まずは様子を見たいという方も多いと思います。
病院では、マイザー軟膏など強いステロイド軟膏を処方することが多いです。
近年、市販薬も医療用と同成分の医薬品などが販売されるようになり、虫刺されについてもステロイド剤が含まれたものも多く販売されています。
可能であれば、よく処方される薬と似たものを使いたいと思いますよね。
そこで、ホームページやブログなどで医師や薬剤師がおすすめしている、ダニや虫刺されに効果がある市販薬を紹介します。
リンデロンVsクリーム
リンデロンVsクリームは、有効成分はステロイドのみの市販薬です。
クリームタイプで塗りやすく、軟膏タイプと違ってべたべたしません。
ステロイドが、赤みや腫れをおさえてくれます。
市販のステロイドの中で、最も作用が強いストロングランクに分類されています。
リンデロンは、病院でも処方されることが多い塗り薬です。
ムヒアルファEX
ミディアムタイプのステロイド剤になります。
副作用のに出にくいアンテドラッグのため、人気の高い商品です。
アンテドラッグとは、優れた薬効を発揮した後、全身系で代謝され速やかに薬効を消失するよう設計された薬剤です。
そのため、有効性と安全性が期待できます。
かゆみ止め以外にも殺菌成分も配合されています。
どのドラッグストアでも見かけるので手に入れやすい商品です。
コートfMD軟膏
コートfMD軟膏は、ステロイドと抗炎症成分が配合されており、しみにくい軟膏タイプの塗り薬です。
乳幼児にも安心して使用することができます。
ウィークタイプのステロイド剤のため、目の周りなど、顔にも使用可能です。
どの薬も、数日使用しても症状が改善されない場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
自己判断で薬を使い続けてしまうと、大人でもステロイド剤は副反応の心配もあるので、気を付けてくださいね。
まとめ
ダニに刺されたとき、皮膚科の受診をした方がいい場合が多くあります。
- マダニに噛まれた場合は、命を落とす危険もあるため、早急に皮膚科に行ってください。
- 疥癬(かいせん)も、人に移す可能性があるので、皮膚科を受診してください。
- その他、かゆみが強い場合や、市販薬が効かない場合なども皮膚科の受診をおすすめします。
自己判断は、とても危険です。
掻きむしって痕が残らないようにするためだけでも、皮膚科に行く意味があります。
「ダニに刺されたくらいで…」と思わずに、必要に応じて皮膚科を受診してくださいね。
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