よく耳にするハウスダストって何のこと?
ハウスダストアレルギーの症状は?
ハウスダストアレルギー対策の方法を知りたい。
こういった悩みについて書いていきます。
止まらないくしゃみ・鼻水・目のかゆみ。
どの季節でも目がかゆかったり、掃除をするときにくしゃみや鼻水が出たりすることってありますよね。
それは、「ハウスダストアレルギー」の症状かもしれません。
ハウスダストアレルギーは、花粉症や風邪の症状と似ているので、見分けることがむずかしいのです。
ハウスダストって、家のホコリのこと?
掃除機はちゃんとかけてるんだけどなあ。
このように考えている方は多く、ハウスダストについて詳しく知らないため、対策が出来ていない場合がほとんど。
この記事では、ハウスダストとは何かや、具体的なアレルギー症状、対策方法について、説明していきます。
ハウスダストアレルギーの原因はダニとホコリ
そもそもハウスダストとは何のこと?
- ダニの死がいやフン
- カビ
- 細菌
- 花粉
- 繊維のクズ など
ハウスダストとは、家のホコリの中でも、1mm以下の小さなホコリのこと。
そこには「ダニの死がいやフン、カビ、細菌、繊維のクズ、花粉」などの、さまざまなものが含まれています。
ハウスダストは非常に小さく軽いため、「歩く」・「立つ」・「座る」などのちょっとした動作で、ふわふわと空中へ。
この舞い上がったハウスダストを人が吸い込むと、アレルギー症状が出ることもあります。
ハウスダストは、こんなに小さなものだったのね。
アレルギーの原因になるダニ
ハウスダストの中でも、主なアレルギーの原因は「チリダニ」です。
- 0.3mmと非常に小さく、目には見えない
- 温度20~30℃で、湿度60~80%の環境を好む
- 人のアカやフケ、食べかすをエサとする
ダニの好む環境にぴったりの布団やカーペットには、たくさんのチリダニが。
しかし、実は生きているチリダニは、人間に害はありません。
最も恐ろしいのは、チリダニが死んでから。
夏に繁殖したあと、秋に湿度が下がると、チリダニは乾燥して粉々になります。
その結果、死んだチリダニは、0.01mm以下のさらに小さなチリに変身。
私たちは気付かない間に、小さく粉々になったダニやそのフンを、大量に吸ってしまっているのです。
粉々になったダニを吸っていたなんてショックだわ。
ハウスダストアレルギーの症状は4つ
- アレルギー性鼻炎
- アレルギー性結膜炎
- アトピー性皮膚炎
- 気管支ぜんそく
ハウスダストが原因のアレルギーは、主に「アレルギー性鼻炎」・「アレルギー性結膜炎」・「アトピー性皮膚炎」「気管支ぜんそく」の4種類です。
それぞれのハウスダストアレルギーの症状について、くわしく説明していきます。
アレルギー性鼻炎
- くしゃみ・鼻水・鼻づまり
- 鼻水は透明でさらさらしているのが特徴
ハウスダストが原因のアレルギー症状として、代表的な疾患が「アレルギー性鼻炎」。
主な症状としては、くしゃみ・鼻水・鼻づまりです。
風邪との違いが分かりにくいですが、アレルギー性鼻炎では発熱はなく、鼻水が透明でさらさらしているのが特徴です。
また、朝起きてすぐにくしゃみが止まらなくなる“モーニングアタック”に悩まされることも。
モーニングアタックとは、夜間に床や布団に積もったハウスダストが、朝起きて布団をめくったときに舞い上がることが原因で起こる、朝特有の症状です。
鼻炎のせいで集中力がなくなったり、眠りが浅くなったりするから、日常生活にも影響は大きそうね。
アレルギー性結膜炎
- 目のかゆみ・充血・異物感・涙が出る・目ヤニ
ハウスダストが目に触れることで、アレルギー性結膜炎が引き起こされる場合があります。
アレルギー性結膜炎の症状は、目のかゆみ・充血・異物感・涙が出る・目ヤニなど。
代表的な症状は「目のかゆみ」。
我慢できずにゴシゴシとこすってしまい、結膜や角膜を傷つけ、更に症状が悪化することも。
掃除中に目をこすって、アレルギー性結膜炎が原因の結膜浮腫(けつまくふしゅ)になったことがあるわ。
結膜浮腫(けつまくふしゅ)?
目をこすることで結膜の下に水がたまり、むくみが起こることよ。
白目の部分がゼリー状に盛り上がって、まぶたが閉じれないくらい膨らんだの!
ええー!眼科には行ったの?
パニックになって眼科に駆け込んだけど、一時的なアレルギー症状で、すぐに治るものらしいわ。
でもすごく怖かったわ…
治って良かったよ。
つらいだろうけど、目はこすっちゃダメだね。
アトピー性皮膚炎
- 肌のかゆみ・赤みがある湿疹
- ジクジクしてひっかくと液体が出る
- ボロボロ皮がむける
アトピー性皮膚炎の主な症状は、肌のかゆみと湿疹。
「赤みがある湿疹」「ジクジクしてひっかくと液体が出る」「ボロボロ皮がむける」といった症状が特徴的。
原因ははっきりと分かっておらず、体質や環境など、さまざまなものが関係しています。
また、ダニアレルギーの方が多く、ダニを含むハウスダストが皮膚にふれると、症状を悪化させてしまいます。
ダニ対策・ハウスダスト対策をして、一つでも原因を取り除きましょう。
非常にストレスを感じるつらい症状ですね。
気管支ぜんそく
- 咳・たん・息苦しさ
- 呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューという音が鳴る
- 夜中から早朝に症状が出やすい
気管支ぜんそくは、息をするときの空気の通り道である気管支がせまくなり、空気が通りにくくなる状態となる病気です。
主な症状は、「咳・たん・息苦しい・呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューという音が鳴る」など。
気管支ぜんそくは、夜中から早朝にかけて起きやすいのが特徴です。
ダニの死がいやフン、ハウスダスト、たばこの煙、はげしい運動、ストレスなどの、さまざまな刺激が原因となり症状が悪化してしまいます。
あらゆるアレルギー症状が、ダニやハウスダストが原因なのね。
アレルギーにならないためには、どんな対策をすれば良いの?
普段からできるアレルギー対策4選
アレルギー疾患にならないためには、ハウスダストを出来る限り取り除くことが大切。
掃除方法の見直しや、ハウスダストの予防など、普段からできるアレルギー対策を4つ紹介していきます。
- 掃除は1日1回が理想的
- 掃除は朝一番に行う
- 空気清浄機を使用する
- 布団をコインランドリーで丸洗いする
掃除は1日1回が理想的
ハウスダスト対策で最も重要なのは、こまめに掃除をすること。
毎日掃除をしている家に比べ、週1回しか掃除をしない家では、ハウスダストに含まれるアレルゲンの量が数百倍も違うというデータがあります。
理想的な掃除の頻度は、1日1回。
できる限り、毎日のこまめな掃除を心掛けましょう。
忙しくて、なかなか毎日の掃除は難しい…
そんな方は、お掃除ロボットなどの便利家電を使ってみるのもオススメです。
掃除は朝一番に行う
掃除のタイミングは、朝一番がオススメ。
ハウスダストはとても軽いため、人が動くだけで簡単に舞い上がってしまいます。
つまり人が動く日中に掃除をしても、ハウスダストは空中に残ったまま。
これではアレルギー対策としては不十分です。
朝一番は、寝ている間に床に積もったハウスダストを一気に掃除できるベストな時間帯。
朝に時間がない方は、外出先から帰ってきた直後でもOK。
ハウスダストが積もる時間帯を意識して掃除するだけで、まったく違いますよ。
私は朝バタバタしがちだから、仕事から帰ってきた時にしようかしら。
空気清浄機を使用する
空中を舞うハウスダスト対策として、空気清浄機も効果的です。
毎日念入りに掃除するのは、効果があると分かっていても大変。
ハウスダストは小さくて見えないからこそ、ちゃんと対策出来ているのか不安に思うこともありますよね。
空気清浄機を使うと、目には見えない空気中のハウスダストを除去し、室内の空気をきれいにしてくれます。
なかでも、HEPAフィルターが使われている空気清浄機は、0.3㎛(マイクロメートル)の微細な粒子をキャッチ。
スギ花粉が30~40㎛、ハウスダストは10~40㎛なので、HEPAフィルターの空気清浄機は、アレルギーの原因を十分に取り除く効果があると言えます。
布団をコインランドリーで丸洗いする
ハウスダスト対策として、布団をコインランドリーで丸洗いすることもオススメ。
布団はダニの好む環境になりやすいため、布団のダニ対策は非常に重要です。
しかし、家の洗濯機での洗濯は、ダニの死がいやフンを取り除くことは出来ますが、ダニ自体を退治することは出来ません。
コインランドリーなら、ダニが確実に死滅する60℃以上の高温で洗濯と乾燥ができます。
また、敷布団や掛け布団などの大きな布団は、家の洗濯機に入りませんが、コインランドリーの大きな洗濯槽ではしっかりと洗うことができます。
とはいっても、コインランドリーは毎日行けるものではありません。
シーツ・毛布・タオルケットなどの薄手のものは、家でこまめに洗濯して、ダニの死がいやフンだけでも取り除いてくださいね。
予防として、最初から防ダニ加工の布団を使うのも良いですよ。
まとめ
最近耳にする「ハウスダスト」とは、1mm以下の小さなホコリのこと。
ダニの死がいやフンなどのアレルギー物質で構成されています。
ハウスダストは、目・鼻・皮膚・気管支といった様々な部分にアレルギー反応を引き起こし、深刻な影響を与えることもあります。
アレルギー予防のためには、出来る限りこまめな掃除を心掛けることが理想。
忙しければ、空気清浄機などの機械に頼ってみるのも良いですよ。
ご自身の生活に合わせて、効率的にハウスダスト対策を行いましょう。
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