ダニの被害といえばチクチクしたり、刺されたり…。
ほかにはどんなダニの被害があるの?
こういった悩みにお答えします。
布団に入ったらチクチクする、朝起きたら何か刺されたあとがあった…という人も多いのではないでしょうか。
ダニアレルギーという言葉もありますよね。
なるべくダニの被害にはあいたくないものです。
ダニは布団などの寝具だけではなく、カーペットや押し入れなどおうちの中のいたるところにひそんでいます。
ダニの被害にどんなものがあるのかを知っていれば、正しく対処することができます。
ここでは、ダニの被害にどんなものがあるのかを分かりやすく説明していきます。
※ダニの種類は、おうちの中に生息しているダニに限定しています。
この記事を読むと、ダニの被害にあわないようにするにはどうすればいいかが分かります。
ダニの被害1|ダニアレルギー
ダニの被害として「ダニアレルギー」があります。
ダニアレルギーは、ダニがいることで起きてしまう被害です。
「ダニアレルギー」はさまざまな症状を引き起こします。
特に小さいお子さんは、さまざまなアレルギーの症状が出やすいと言われています。
うちはすでに息子がアレルギー体質って分かってるのよね~
長いお付き合いになりそう。
病名 | ダニアレルギーの症状 |
---|---|
アレルギー性鼻炎 | くしゃみ、鼻みず、鼻づまり |
アレルギー性結膜炎 | 目のかゆみ、充血、涙、ゴロゴロ感など |
喘息 | せき、呼吸困難など |
アトピー性皮膚炎 | 皮膚のかゆみ、湿疹など |
アレルギーの症状はおもに4つです。
アレルギー性鼻炎には、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりといった症状があります。
日本人の5人に1人は、アレルギー性鼻炎にかかっているとも言われほどです。
アレルギー性結膜炎(通年性)には、目のかゆみ、充血、涙、ゴロゴロ感といった症状があります。
目ヤニや涙が出ることもあります。
目がかゆいからと言ってこすってしまうと、よけいに症状が悪化することにもなります。
結膜や角膜を傷つけるかもしれませんので、目のかきすぎには注意してください。
喘息(ぜんそく)は、ダニの死骸(しがい)やフンを吸い込むことで、気管支(気道)に炎症が起きてしまいます。
炎症によって空気が通る道が狭くなり、喘息になると呼吸困難、咳が止まらないといった症状が出ます。
呼吸をするときに「ヒューヒュー」という音がするのも、喘息の症状です。
咳が止まらなかったり、呼吸がつらかったりするときは病院で受診を!
アトピー性皮膚炎は、湿疹ができかゆみがあります。
アトピー性皮膚炎は、アレルギー体質の人がもっとも発症しやすい病気なのです。
アレルギー体質の人は肌がカサカサで、乾燥肌の人が多いです。
乾燥肌は皮膚の表面にある角質が荒れているため、アレルゲンが侵入しやすくなり、湿疹を繰り返してしまいます。
また、かきむしるとさらに湿疹がひどくなってしまい、悪循環…。
アトピー性皮膚炎は慢性化しやすく治りにくいので、早めに受診することをおススメします。
ダニアレルギーの原因は、寝具やカーペットに残ったダニの死骸(しがい)やフンです。
おうちの中にいるダニは、人のフケや垢をエサとするヒョウヒダニ(チリダニ)がほとんどです。
ダニアレルギーの原因となるダニは、ヒョウヒダニ(チリダニ)ということです。
ヒョウヒダニ(チリダニ) | |
---|---|
エサ | ほこり、人のフケ、アカ、有機物など |
生息場所 | カーペット、ベッド、枕、布団、ソファなど |
大きさ | 0.3mm~0.4mm |
アレルギーの疾患にかかっている人は、日本国民の約30%とも言われています。
えー!そんなにたくさんの人がアレルギー体質なのね。
うちもわたしと息子がアレルギー体質…
ダニの被害2|チクチクする・刺される
ダニの被害として「チクチクする・刺される」といったことがあります。
ダニが起こす被害です。
人を刺すダニは「ツメダニ」と「イエダニ」の2種類です。
ツメダニの被害
ツメダニ | |
---|---|
エサ | ほかのダニ(ヒョウヒダニ、コナダニ)、小昆虫など |
生息場所 | カーペット、タタミなど |
大きさ | 0.3mm~ 1.0mm |
ツメダニは吸血はしませんが、まれに人を刺して体液を吸うことがあります。
ツメダニに刺されても、しばらく自覚症状はありません。
症状が出てくるのは、ツメダニに刺された翌日かそれ以降です。
ツメダニに刺されたところがかゆくなったり、赤く腫れたりし、かゆみが1週間ほど続くことがあります。
チクチクする、刺された跡があるというのは、ツメダニが原因です。
ツメダニは、おうちの中に生存しているヒョウヒダニ(チリダニ)をエサとします。
布団に入ってチクチクするといったことがあれば、ツメダニだけでなくヒョウヒダニ(チリダニ)も大量発生しているということなのです。
と…とりあえず、ヒョウヒダニを大量発生させないようにしないと。
イエダニの被害
イエダニ | |
---|---|
エサ | ネズミ、哺乳類の血液 |
生息場所 | ネズミの体・巣 |
大きさ | 0.6mm~1.0mm |
イエダニは吸血性のダニ、人を吸血することもあります。
もともとイエダニはネズミなどに寄生しており、おうちの中にたくさん生存しているわけではありません。
家のなかでネズミがいる場合は要注意!
イエダニはネズミに寄生していますので、刺される可能性があります。
二の腕、太もも、わきの下、おなか周りなど、皮膚が柔らかい部分を刺されることがほとんどです。
刺されてすぐにかゆみ、赤く腫れるなどの症状が出ます。
ツメダニやイエダニに刺された場合は、外用剤を使った治療が必要です。
かゆみがおさまらないといったつらい症状にもなりますので、早めに病院で受診することをおススメします。
ダニの被害3|じんましんやかゆみなど
ダニの被害として「じんましん・かゆみ・呼吸困難・ひどい場合はアナフィラキシーショック」などがあります。
ダニとアナフィラキシーショックは結びつかないとは思います。
しかし、ダニの中には食料品をエサとするコナダニという種類があります。
ダニがすみついている食料品を食べてしまうことで、ひどい場合には呼吸困難やアナフィラキシーショックを起こすことがあります。
コナダニ | |
---|---|
エサ | 砂糖・乾燥果実・ミソ・削り節・煮干・小麦粉・チーズ・チョコレートなどの食料品 医薬品、ワラなど |
生息場所 | 品、タタミなど |
大きさ | 0.3mm~0.4mm |
コナダニは人を刺すことはありません。
コナダニが一番厄介なところは食料品をエサとし、そのまま食料品に潜んでしまうところです。
特に常温で保存してある食料品が大好物。
コナダニは、ホットケーキミックスが一番の好物と言われているんです!
コワイ…
コナダニが大量に発生していることに気づかずに、そのまま口にしてしまうことでダニ被害にあってしまいます。
知らずに体内の取り込んでしまうと、じんましんやかゆみを引き起こしてしまいます。
ひどい場合には呼吸困難になったり、アナフィラキシーショックを起こしたりします。
アレルギー体質の人は要注意です。
食料品だけでなく、粉薬などの医薬品にも発生することがあります。
食料品や医薬品は直接口にするものですので、保管には気を付けなければいけません。
また、コナダニが発生するとコナダニをエサとするツメダニも発生してしまいます。
同時に発生させないように気を付けたいものです。
ダニの発生を防ぐには掃除や洗濯!食料品の保管も!
おうちの中にいるダニのほとんどは、ヒョウヒダニ(チリダニ)です。
ヒョウヒダニ(チリダニ)の発生を防ぐことで、ほかのダニの発生をおさえることができます。
ヒョウヒダニ(チリダニ)のエサとなるものは、人のフケや垢、髪の毛、食べカスです。
ほこりもエサになります。
おうちの中にいるヒョウヒダニ(チリダニ)は、人が生活している以上、エサに困ることはありません。
掃除をさぼってしまうと、おうちの中はすぐにヒョウヒダニ(チリダニ)のエサとなるほこりがたまってしまいます。
ダニの発生を防ぐには、掃除と洗濯です。
こまめに掃除や洗濯をすることで、ダニのエサを減らすことができます。
ヒョウヒダニが大量発生すると、ツメダニが発生することにつながります。
エサを少なくして、ヒョウヒダニの発生をなるべくおさえることがポイントです
ダニの死骸(しがい)やフン、人のフケや垢は洗濯することで洗い流すことができます。
人のフケや垢がついたシーツや枕カバー、クッションカバー、ソファカバーなどは洗濯することでダニ予防になります。
ダニの被害にあわないためにも、掃除や洗濯を心がけましょう。
こまめに掃除や洗濯って言ってもめんどうなのよね~
開封してしまった食料品の保管にも気をつけてください。
冷暗所に保管していても、梅雨時期になれば湿気も高くなり、空気もこもりがちです。
使いかけのものは口を開けっ放しにしないで、なるべくしっかりとふたが閉まる容器の中でしまいましょう。
食料品に発生するコナダニは低温が苦手ですので、心配であれば冷蔵庫にしまうのもおススメです。
\ 簡単にダニを除去する方法 /
まとめ
ダニの被害には、大きく「ダニアレルギー」「チクチクする・刺される」「じんましんやかゆみなど」の3つがあります。
ダニアレルギーの症状が出たり、つらい症状が続く場合は、病院に受診することをおススメします。
ダニの被害にあわないためにも、ダニの発生をなるべく防ぐことが大切です。
ダニのエサとなるものを減らすことで、ダニの発生をおさえることができます。
掃除と洗濯をこまめにとり入れることで、快適な環境づくりしていきましょう。
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