洗濯しただけでダニは死ぬのかしら。
洗濯でダニ対策できる方法を知りたいわ。
このようなお悩みに答えます。
衣更えをして、衣装ケースから出してきた服を着ると、背中がかゆいなんてことありませんか。
それ、ダニが原因かもしれません。
「洗濯してから片付けたのにどうして?」と思うでしょう。
実は、洗濯だけでダニは死にません。
単純に洗濯しただけの服には、生きているダニが一定数残っています。
ダニが残ったまま、衣装ケースに片付け、時間がたつとダニが大量発生なんてことも。
どうして洗濯だけでダニが死なないか、気になるところです。
また、衣類についている生きたダニを、死滅させる方法も知りたいですね。
この記事では、どうして洗濯だけでダニは死なないか、について説明していきます。
また、洗濯機を使ったダニ対策も紹介します。
この記事では、洗濯機でダニが死ぬかや衣類のダニ対策が分かります。
洗濯だけではすべてのダニは死なない
洗濯するだけでは、すべてのダニを死滅させることはできません。
ここでは、洗濯だけでダニが死なない理由を、お答えします。
また、洗濯物の厚さによって、ダニの洗い流せる割合を紹介します。
洗濯だけですべてのダニが死なない理由2つ
- 酸素が無くても生きることができる
- 水や洗剤の中でも一定期間生きる
衣類やシーツなどについてるダニのすべてを、洗濯で死滅させることはできません。
ダニは、一定時間酸素が無くても生き続けることができます。
さらに、水や洗剤に1週間つけても、生き残っていたという研究結果まであるのです。
「水や洗剤で死滅できないなら、洗濯の流水で洗い流せばいい」って思いますよね。
実は流水で洗い流せるのは、生きているダニの一部とダニの死がい、ダニのフンだけです。
生きている多くのダニは、繊維に爪をかけて生き残ってしまいます。
残念ながら洗濯だけでは、衣類やシーツなどから完全にダニを除去することはできません。
衣類の生地や厚さに関係なく、ダニは生き残るのかしら?
生きているダニが衣類やシーツなど洗濯物に残る度合いは、洗濯物の種類によって変わるよ。
詳しくは次で説明するね。
洗濯物の厚さによって生きたダニを洗い流せるかが決まる!
- Tシャツ、薄手のシーツ、枕カバーなど90%洗い流せる
- 厚手のタオル、毛布、セーターなど50%洗い流せる
- 布団など40%洗い流せる
洗濯物の生地の厚さによって、生きたダニを洗い流せるかどうかが決まります。
生地が厚いものほどダニが洗い流されず生き残ってしまうのは、中心部分の繊維にダニの爪が絡まることが原因。
ダニの爪は丈夫で、激しい流水でも、しっかり繊維に絡まることができます。
生地が厚いものは表面のダニが洗い流せても、中心部にたくさんダニが残ってしまうのです。
それに対し、生地が薄いものほど、絡まる繊維が少ない分、生きているダニを洗い流せる確率が上がります。
毛布や生地が厚い布団などは、先にダニを死滅させて、死がいを洗濯機で洗い流す方法がいいですね。
薄手のものはダニが洗い流されやすいから、Tシャツを着てもかゆくならないのかな。
そんなTシャツなど薄手のものでも、10%程度は生きているダニが残ってしまっているのね。
衣類や布団につくダニは2つ
- チリダニ(コナヒョウヒダニ・ヤケヒョウヒダニ)
- ツメダニ
ダニは世界で4万種類以上もいると言われています。
その中でも衣類やシーツ、布団につくダニは、チリダニとツメダニの2つです。
チリダニは家にひそむダニの7割以上をしめています。
人のフケやほこりなどを好み、衣類や布団、カーペットなどに生息。
人を刺しませんが、死がいやフンはアレルギーの原因です。
もう1つのツメダニは、チリダニなど昆虫をエサに生息するダニです。
チリダニが大量発生している場所には、ツメダニが発生している可能性大。
ツメダニが厄介なのは、人を刺しかゆみや腫れの症状がでることです。
チリダニとツメダニの弱点
- 乾燥に弱い
- 熱に弱い
(50度以上なら20~30分で死滅、60度以上なら一瞬で死滅)
チリダニとツメダニの弱点は、乾燥と熱です。
チリダニやツメダニの80%は、水でできています。
乾燥すると、ダニの中の水分量が減り、ひからびて死んでしまいます。
梅雨時期にダニがたくさん繁殖する理由は、ダニのほとんどが水分だからだね!
どおりで乾燥する冬は、ダニが増えにくいわけだわ。
また、チリダニやツメダニは、熱に弱い生き物です。
60度以上の熱を加えれば、一瞬で死滅させることができます。
さらにダニは、30分以上のあいだ、50度の環境にすると死滅します。
50度以上の温度を維持できる、布団乾燥機や衣類乾燥機なら、ダニの死滅に効果的ですね。
衣類・シーツ・布団のダニを死滅させる方法4つ
- 衣類乾燥機で90~120分熱風をあてる
- 50度以上のお湯に30分以上つける
- スチームアイロンをあてる
- 布団乾燥機で90~120分乾燥させる
衣類・シーツ・布団についたダニを死滅させる方法は4つです。
どの方法にも共通するのが、熱をあてること。
そして、重要なのが洗濯前に熱をあてることです。
洗濯後に熱を加えても、生きたダニを死滅ことはできます。
でも、アレルギーの原因となる、ダニの死がいを除去することはできません。
必ず洗濯前に熱をあてて、ダニを死滅させましょう。
死滅したダニの死がいは、洗濯で全部洗い流してスッキリです。
布の素材によっては、熱をくわえられないものもあります。
洗濯前に洗濯表示を確認しましょうね。
珠美さんは僕の大事なセーターを、お湯に入れて縮めたことがあるからね。
それは、内緒にしてください。
1. 衣類乾燥機で90~120分熱風をあてる
洗濯機付属の乾燥機の場合、衣類を入れるだけで、簡単に熱をあてられます。
そのまま洗濯に移行できるのが便利です。
衣類に熱をあてるときに火傷の心配もありません。
衣類乾燥機の熱風温度は65度くらいあり、ダニを一瞬で死滅させることができます。
ただし、衣類や布団など、生地の内部にまでしっかり熱をあてるには時間が必要です。
ダニの死がいをそのまま洗い流せるので便利ですが、生地によっては衣類乾燥機が使用できないので注意しましょう。
乾燥の流れでそのまま洗濯できるのは助かるね。
衣類、シーツ、毛布など乾燥機に入れられるものなら何でも対応できます。
2. 50度以上のお湯に30分以上つける
50度以上のお湯に30分つける方法は、衣類乾燥機がない場合に、誰でも簡単にためせる方法です。
桶・バケツとお湯さえあれば、準備も手間はかかりません。
洗濯物の量が少ないときや、小物のダニ退治にはオススメの方法です。
ただし、シーツや布団など厚手のものは、50度以上の温度を保ちながら、お湯をしみこませることが難しいため、この方法は向きません。
また、お湯の温度が常に50度以上になるよう、足し湯をする必要があります。
火傷の心配はありますが、自宅にあるもので簡単にできる方法です。
特に薄手の衣類、枕カバーなどにオススメよ。
3. スチームアイロンをあてる
衣類や枕カバーなど、比較的小さなものは、スチームアイロンがオススメです。
スチームアイロンは高温で、一瞬で生地に潜むダニを死滅できます。
乾燥機などは、90分以上熱をあてる必要がありますが、スチームアイロンなら一瞬です
ただし大きなシーツや布団などは、アイロンがけが難しいため、スチームアイロンによるダニ退治は向きません。
また、アイロンに対応している生地でないと、使用できない方法です。
アイロンなら準備も比較的簡単。
衣類や枕カバーなど小さなものにオススメです。
4. 布団乾燥機で90~120分乾燥させる
洗濯乾燥機に入れられない大きさの布団は、セッティングが簡単な布団乾燥機がオススメです。
シーツなども布団乾燥機をかけて、ダニを死滅させてから洗濯すれば、ダニの死がいも除去できます。
洗濯機に入らない布団は、掃除機でダニの死がいを吸い取ってもいいですよ。
ただし、衣類乾燥機と同じで、布団乾燥機でダニを死滅させるには、片面90分~120分程度時間が必要です。
内部に潜むダニを完全に死滅させるには、さらに両面乾燥機をあてる必要があり、倍の時間かかります。
布団乾燥機は、シーツや毛布、布団など大きなもののダニ退治に向いてます。
お湯やスチームアイロンを使った方法とちがい、火傷の心配がないのもうれしいわ。
【おまけ】ダニモード搭載洗濯機もオススメ
- パナソニック(ダニバスター)
- 日立(ダニ対策コース)
最近ではダニモードを搭載している洗濯機も販売されています。
パナソニックのダニバスターコースは、洗濯前に90分程度、洗濯物に熱風をあててから洗濯を行うコースです。
ダニバスターコースは洗濯前から洗濯後で99%のダニを除去できたという実験結果も出ています。
それに対し、日立のダニ対策コースは、すすぎとすすぎの間に、熱風をあててダニを死滅させます。
1回目のすすぎのあとに、50度以上の熱風を20分以上かけます。
2回目のすすぎで、死滅させたダニを洗い流すという流れです。
日立のダニ対策コースは、ダニの死滅率は99%で、ダニの除去率は90%です。
パナソニックより除去率は劣りますが、99%生きたダニを死滅させれるのはうれしいですね。
タテ型洗濯機とドラム式洗濯機どちらにも搭載されているのかしら。
パナソニック、日立ともにすべての製品ではないけれど、縦型洗濯機、ドラム式洗濯機どちらにも搭載されているよ。
衣類やシーツにダニを寄せ付けない方法3つ
- 防ダニ加工のシーツや布団を使う
- ダニの嫌う香りのスプレーや防ダニシートを使う
- 洗濯のときに防ダニ洗剤を使う
そもそも、ダニを寄せ付けないように対策することが大切です。
防ダニ加工されているシーツや布団を使えば、布団の中でダニが大量発生することを防げます。
アロマや防虫シート、防虫スプレーなどは、ダニが嫌がる匂いの物もあります。
衣更えのときには、ダニの嫌いな香りがする防虫剤やシートを使うといいでしょう。
布団などなかなか洗濯できない物には、ダニ捕りロボがオススメです。
敷き布団の下などに置くだけで、ダニをおびき寄せ退治してくれます。
\ 布団カーペットの下にオススメ /
また、最近では防ダニ効果が期待できる洗剤や柔軟剤も、販売されています。
ダニを死滅させ、除去することも大切ですが、そもそも増やさない対策をすると、ダニ除去が簡単になりますよ。
有名メーカの洗濯洗剤や柔軟剤も、ダニ除け効果が期待できる商品があるよ。
まとめ
- 洗濯だけではダニは死なない
- ダニを死滅させるのは、乾燥機やスチームアイロンで熱をくわえる
- 熱でダニを死滅させてから、洗濯で洗い流すのが有効
- ダニを寄せ付けない対策も重要
衣類やシーツなど生地の種類によりますが、洗濯だけでは簡単にダニを死滅させることはできません。
洗濯で生きているダニを死滅させることはできませんが、衣類に残っているダニの死がいやフンを洗い流すことはできます。
ダニの弱点である熱や乾燥を上手に使い、ダニを死滅させて、洗濯機でアレルゲンとなるダニの除去をしましょう。
熱をあてる方法は衣類乾燥機だけではありません。
スチームアイロンや、布団乾燥機など物に合わせてベストなものを選択したいですね。
熱をあてた後は、洗濯機でダニの死がいを洗い流しましょう。
ダニを寄せ付けない対策も実践したいですね。
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