ポリエステル製の布団はダニが繁殖しにくいって本当?
布団でよく目にする「防ダニ加工」はどういうもの?
羽毛や綿などの他の布団と何が違うの?
今回は、こういった疑問にお答えします。
ポリエステル製の布団は、ダニが繁殖しにくい布団です。
通気性がよく、充実している機能性もダニ対策に適しているからです。
そこで、ポリエステル製の布団について、ダニが繁殖しにくい理由と、羽毛や綿などの他の布団との違いについて詳しく調べてみました。
次に布団を購入する際には、きっとポリエステル製がほしくなるはずです!
ダニが繁殖しにくい理由①ポリエステル製の布団は通気性が抜群!
湿気が大好きなダニにとって、通気性がいいことは、居心地が悪いということ。
ホコリがでにくいことも、ダニ対策にはポイントが高いですよね。
特に布団は、家で一番ホコリが発生するものです。
ダニにとってホコリは最高のご褒美なので、少しでもホコリが減らせるなら嬉しい限りです。
そして、家で簡単に洗濯ができる布団が多いのもポリエステル製の特徴です。
ダニ対策に効果があるポリエステル製の布団ですが、通気性がいいことについて、デメリットがあります。
通気性がいいということは、布団自体に吸水性がありません。
そのため、別途吸水加工がされていない場合は、汗やお子様のおねしょなどに注意が必要です。
水分が布団の下にあるベッドマットやフレーム、畳などに直接吸水され、カビの原因にもなってしまいます。
蒸れやすいと感じる人も多いようです。
でも、カビ対策については、通常の掃除やシーツ替えをされていれば、そこまで気にする必要はありません。
蒸れるのも、布団の上に敷きパッドを引くことで軽減されます。
デメリットを知っても、対策方法はいくらでもあるので、ダニ対策へのメリットが多いのが魅力的ですよね。
さらに洗濯でのダニ対策も併用できるので、ぜひ下記の記事もご覧ください!
ダニが繁殖しにくい理由②ポリエステル製の布団は多機能で優秀!
布団を購入する際に、『防ダニ』『防菌』『防臭』といった言葉を目にしたことがあると思います。
ポリエステル製の布団は、化学繊維でできているため、多機能満載の商品がたくさんあります。
- 防ダニ加工………ダニを寄せつきにくくする加工や繁殖を防ぐ加工がされている。
- 防菌防臭加工………黄色ブドウ球菌などの増殖を抑え、臭いを防ぐ。
- 吸水速乾加工………汗などの水分を吸着し、乾燥を助ける。
- 防カビ加工………カビの発生を防ぐ。
ダニを寄せつけない、繁殖させないためにも機能性布団は使用する価値が大きいです。
綿布団や羽毛布団でも加工されている商品は販売されています。
でも、ポリエステル製には、更に芳香加工、遠赤外線加工や難燃加工などがされた商品もあります。
多くの機能性により、防ダニなのに保湿などもできる快適な布団があるのが、ポリエステル製の布団の魅力です。
最近では、抗ウイルス加工も増えてきています。
布団でダニもウイルスも防げるなんて機能性の充実に驚きです。
高価ではありますが、ダニ対策に特化した布団まで登場しています!
「防ダニ加工」は3種類
布団の機能もたくさんある中で、やはり『防ダニ』加工が気になりますよね。
防ダニ加工について詳しく調べてみると、3種類あります。
- 高密度織り生地の使用
- 薬剤加工
- 防水加工
メリット | デメリット | |
高密度織り生地の使用 | ・ダニが侵入できないので 表面だけの対策でいい | ・通気性が悪い ・洗濯が難しい |
薬剤加工 | ・安価で買い替えがしやすく、 ダニの温床にならない | ・徐々に薬剤の効果が落ちる |
防水加工 | ・寝汗などを吸い込まないため湿気に強く、 ダニの繁殖を防ぐ | ・蒸れやすい |
下の表示は、『防ダニ加工商品』です。
この表示がある場合は、全日本寝具寝装品協会(JBA)が定めた基準に則って加工されたものです。
安全性の基準の参考にしてくださいね。
高密度織り生地使用
非常に細かい繊維を使用してダニの侵入を防ぐ方法です。
ダニが侵入できないほどの綿密な織り上げのため、通気性はあまりよくありません。
しかし、ポリエステルや綿を布団の中綿として使用することによって、通気性が悪いことも軽減できます。
家庭やコインランドリーでの洗濯は、穴が開いてしまう可能性があるためクリーニングに出した方が安心です。
薬剤加工
薬剤によって、ダニを寄せ付けない加工です。
布団の薬剤加工には、一般的に「マルカマイトNK17」や「マルカタキノンSG」という薬剤が使用されています。
ダニ忌避に優れているのですが、食品添加物でも認められている安全性の高い成分です。
薬剤加工されていても、薬剤の匂いもなければ、質感もそのままです。
マルカタキノンSGは、細菌やカビにも効果があるようです。
防水加工
防水加工により、ダニの繁殖条件である湿気を抑えてくれる加工です。
寝汗やお子様のおねしょなどによる水分を防ぐため、湿気を吸収しません。
フケや皮脂などのダニの餌となる汚れもためないので、ダニの繁殖を防いでくれます。
蒸れやすいというデメリットもあるため、汗をかきやすい人には不向きです。
各種布団のダニ対応力を比較
羽毛布団や綿布団などは、ポリエステル製に比べて高品質で保湿性なども高く、とても人気のある商品です。
ご自身の使われている布団が、どの程度ダニに対応しているのか気になってしまいますよね。
そこで、よく使われている羽毛布団や綿布団などのダニへの対応力を比較してみました。
ポリエステル布団 | 羽毛布団 羽根布団 | 羊毛布団 | 綿布団 | |
通気性 | ◎ | △ | ◎ | △ |
機能性 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
洗濯 | ◎ | △ ※洗える商品あり | × | △ ※洗える商品あり |
ダニ対策 (忌避・抑止) | ○ | △ | 〇 | △ ※高密度織りは○ |
ポリエステル製の布団が、ダニ対策に効果があるといっても、使うだけでダニの発生や繁殖を防げるわけではありません。
しかし、他の種類と比較すると、通気性、機能性、そして洗濯のしやすさもあり、ダニ対策には最も適した布団であることは間違いありません。
コストパフォーマンスがいいため、買い替えも容易です。
どうしても布団はダニの死骸などが残ってしまうので、買い替えやすいこともダニ対策につながりますね。
軽いのも女性にとっては掃除や洗濯の時に楽ですよね。
重いと掃除がおろそかになったり、シーツ替えが面倒になってしまうので、重さもダニ対策に高評価です。
布団以外でできる寝具のダニ対策2選
さらに、布団以外でできる寝具のダニ対策もあります。
徹底的にダニ対策をされたい方には、ぜひ併用をおすすめします。
- 防ダニグッズの利用
- 防ダニ加工製品の使用
防ダニグッズの利用
このブログでも、これまで数々の防ダニグッズを紹介しています。
ダニ取りシートや防虫スプレーなど、寝具にも利用できる商品がたくさんあります。
これまでに紹介したダニ対策グッズから、おすすめを再度紹介します。
ダニ取りロボ
とくにおすすめのグッズがダニ取りロボです。
布団の下など、気になる場所にダニ取りロボを設置するだけで、ダニが誘引され、閉じ込められる商品です。
寝具は気を付けていても、ダニが繁殖しやすいので、とても重宝しています。
ファブリーズ
ファブリーズは、布製品の匂い対策や除菌に効果があると認識している商品ですよね。
ダニに効果があると知って一番驚いた商品です。
匂い対策や除菌もしてくれるのに、ダニにも効果があるなんて嬉しい限りですね。
少し手間がかかりますが、バルサンやダニアースを使用するのもおすすめです!
防ダニ加工製品の使用
近年、上記で紹介した布団以外にも枕やシーツなど、寝具は防ダニ加工された商品がたくさんあります。
布団だけが防ダニ加工されていても、ダニは移動してしまうだけです。
そこで、併せて防ダニ加工された寝具を使うことで、よりダニ対策ができます。
以前は頻繁に掃除や洗濯をしていても起床時にくしゃみなどをしていた私です。
でも、ダニ取りロボなどを使用したり、防ダニ加工された寝具に変えてから、寝起きのくしゃみなどが軽減されました。
気分的なものもあるかもしれませんが、効果は期待できますね。
まとめ
ポリエステル製の布団は、ダニ対策にとても効果があります。
通気性がよく、ホコリが出にくく、洗濯もできて、多機能なポリエステル製の布団。
若干のデメリットはありますが、普通の掃除や適度なシーツ替えなどでその点も解消できます。
布団を変えるだけでもダニ対策できるなんて、簡単にできるのも嬉しいポイントですね。
何よりもリーズナブルなお値段なのも家計に優しいので、嬉しいですよね。
ぜひ、一度試してみてくださいね。
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