マダニが愛犬に付いていたら、どうしたらいいの?
マダニの対策と予防法が知りたい!
こういった悩みにお答えします。
愛犬にマダニが付着しているのに気付いたら、どう対処していいかオロオロしてしまいますよね。
心配なのは、マダニによる感染症です。
マダニによる感染症の中には、最悪の場合「命に関わる病気」もあります。
ですが、愛犬の体にマダニを見つけても対処法や対策がわかれば安心です。
感染症にかからないためにも、愛犬にマダニが付いていたら早く気付いて対処してあげたいですよね。
ここでは、愛犬にマダニが寄生したときの「マダニによる症状・危険性」「予防対策や駆除対策」などをお伝えしていきます。
大好きなペットがつらい思いをしないように、マダニを見つけたときの対処や予防法などを知っておきましょう!
マダニについて知っておくべき3つのこと
- マダニの危険性
- マダニがいる場所
- マダニが活発な時期
マダニは、ダニの一種です。
公園や草むらなど湿気のあるジメジメした場所にマダニはいます。
家にいるダニとは違って、マダニは目で見ることのできる大きさです。
皮ふに付着したマダニは、栄養をとるために長くて10日間ほどかけて血を吸って栄養をとり続けます。
特に注意が必要なのは、マダニがウイルスや細菌などを持っていた場合です。
さまざまな感染症を引き起こす原因となるので、大切なペットの命をおびやかす危険性があります。
では、マダニについて知っておくべき3つのことを、お伝えしていきます。
1.マダニの危険性│命にかかわることもある
〇犬の主な症状と病気
・アレルギー性皮膚炎(皮膚が赤くなりにかゆみがでる)
・神経障害(前足、後足、胸部にマヒを引き起こす)
・貧血
・マダニ媒介による感染症
愛犬がマダニに大量に寄生され吸血されると、アレルギー性皮膚炎や貧血などの症状や神経障害などをひき起こしてしまうこともあります。
(寄生とは:ある生物が他の生物から栄養をとるなどして生活すること)
吸血するときに、マダニの唾液に抹消神経性毒が含まれることがあるからです。
この毒が原因となって、吸血された犬はマヒを起こし「歩くことが困難」になったり「呼吸不全」になってしまったりする恐れもあります。
マダニには人間にも寄生するんですって!犬と同じく「感染被害」の恐れもあるから気をつけなきゃ。
2.マダニがいる場所│お散歩コースをチェックする
〇マダニがいる場所
・公園
・草むら
・山や池など
(※日かげで、湿度も適度にある場所を好みます)
愛犬とのお散歩のときにマダニがいる場所を知っておくと注意するポイントがわかるので安心です。
マダニは怖いですがお散歩には自然が豊かな場所に行きたいです。
愛犬にも山や池の近く、公園など緑が多い場所を選んであげたいですね。
犬も自然あふれる場所に行くと、気持ちよさそうです。
ですが、マダニの潜んでいる葉や湿気のある草むらなどへ鼻を近づけながらどんどん入ってしまうので、気を付けてあげましょう。
マダニは葉の裏がわで、動物が近づくのを待ち伏せしているよ。
葉の裏がわだと、わかりずらいわ……。
3.マダニが活発な時期│ダニの成長によって違いがある
〇マダニが活発な時期
・春~夏:成ダニは産卵のため
・秋~冬:幼ダニ、若ダニは成長するため
※マダニは成長サイクルにあわせて1年中活動
〇マダニの成長サイクル
・卵からふ化→幼ダニ(体長約1㎜)→若ダニ(体長約1.6mm)→成ダニ(体長約3~4㎜)
マダニは春から夏にかけて、マダニ(成ダニ)の活動が活発です。
成ダニは、草むらや緑の多い場所で葉のうらに潜んでいます。
動物が来たら寄生できるように、タイミングを狙ってじーっと待ち構えているのです。
秋から冬の時期は、卵からふ化した幼ダニや若ダニが多く発生。
幼ダニや若ダニは、落ち葉にかくれて動物に寄生するタイミングをうかがっています。
つまり、1年中マダニは寄生するタイミングを狙って活動しているのです。
マダニは、1年の中でも暖かくなりだした春から秋にかけての活動が活発です。
年間を通してマダニ対策を意識して、大切な愛犬の健康を守りましょう。
1年中、マダニ対策は必要なのね。
そうだね。お散歩のときはマダニのいそうな場所は気を付けないとね。
愛犬にマダニが付いていた場合の対処法
- 動物病院へ連れていく
- 自分でマダニをとる
犬にマダニが付いていた場合の対処法は2つあります。
犬に付着している場合はすぐに動物病院に連れて行き、マダニをとってもらいましょう。
いざというときのためにも、道具を使って自分でマダニをとる方法もご紹介していきます。
マダニが愛犬の体の表面を移動している場合は、キメの細かいコームを使ってとり除くことは可能よ!
1.動物病院へ連れていく│夜間診療や休日対応の病院も把握しておくと安心!
犬の体にマダニが付着しているのを発見した場合、動物病院で処置をしてもらいましょう。
マダニが犬に付着していた場合に、力ずくで取ろうとするとマダニの体が引きちぎれて頭部だけが皮膚に残ってしまうことがあります。
皮膚に残ったマダニの口が、後から炎症や皮膚病の原因になることがあるので、病院の先生に処置してもらいましょう。
〇動物病院が閉まっている場合
・動物病院が閉まっていたり休日などで最寄りの動物病院で見てもらえない場合は、夜間や休日対応してくれる病院へ行きましょう
※あらかじめ夜間診療や休日対応の病院を調べておくと、いざとなったら慌てることなくスムーズに病院へ連絡できるので安心です
2.自分でマダニを取る│マダニ除去器具がおすすめ!
自分でとる場合は、ダニ除去器具の「エレクティック電気マダニ除去器具」がおすすめです。
マダニに電撃ショックを与えて除去しやすくしてくれるから。
エレクティック電気マダニ除去器具先端がスプーン形状のため、接触せずにダニを電気ショックで気絶させることができます。
そのため、感染症の原因となるダニの唾液の付着を防ぎます。
ダニが感電して気絶しているので抵抗が少なく簡単に取り除けます。
ピンセットや毛抜きでマダニを取ろうとしないでね。
皮膚を傷付けてしまうと、感染のリスクも高まってしまい危険だよ。
愛犬の「おさんぽ・外出時」のマダニ予防対策
- おさんぽ・外出前の対策
- おさんぽ・外出後の対策
愛犬にマダニが付着するのは、おさんぽや外出するときです。
おさんぽや外出時に予防対策をすることで、愛犬を守り被害を少なくしていきましょう。
1.おさんぽ・外出前の対策
〇おさんぽ・外出前の対策
・マダニよけスプレーをかける
・ダニ予防の首輪
・服を着せる
愛犬とのおさんぽ中にもマダニが付かないように、おさんぽ前に対策をしておくと安心です。
マダニは、湿気のある場所や草むら、公園などに潜んでいます。
なるべくなら、マダニがいそうな場所は近づかないのが理想です。
マダニがいそうな場所に近づいても事前に「マダニよけスプレー」や「ダニ予防の首輪」をすることで愛犬をマダニから守りましょう。
他にも、洋服を着せることで直接マダニが愛犬と接触することを防げるので安心です。
洋服のすき間からマダニが入ってくることもあるので、脱がせたあとは確認しておきましょう!
ダニ予防の首輪は、何回も繰り返し使えるから便利だね!
2.おさんぽ・外出後の対策
〇おさんぽ・外出後の対策
・コームを使ってブラッシングする
・体全体を撫でる
・シャンプーで清潔にする
・愛犬の体を見たりさわったりする
愛犬とのおさんぽから帰ってきたら、マダニがついていないか家に入る前にチェックしてみましょう。
愛犬をチェックすることで、マダニを家の中に持ち込まないことにもつながります。
犬が服を着ていたら脱がせてあげたり、全身をブラッシングすることでマダニが早期発見できると安心です。
マダニが犬に寄生する場合、確認する4つのポイントがあります。
〇マダニがつきやすい場所│犬の体4つのチェックポイント
1.顔周り(目、鼻、口、耳の周り)
2.胸部
3.内また
4.おしり(肛門)のまわり
※とくに毛が薄いところに付きやすい
愛犬の体をマダニが寄生場所へと移動中の場合もあるので、注意してみてあげましょう。
愛犬の体を撫でたり触ったりするときは、マダニが付いている可能性があるので薄手の手袋などをすると安心ね!
愛犬のマダニ駆除対策│駆除薬がおすすめ
駆除薬 | メリット | デメリット |
---|---|---|
〇スポットタイプ ※首元に垂らす | ・食物アレルギーがあっても安心して使える ・血を吸われなくても駆除ができる ・虫よけ効果あり | ・体質に合わない場合がある |
〇チュアブルタイプ ※おやつのように食べさせる | ・皮膚炎があっても使える ・体中に薬の効果が行き届く ・投薬後にすぐシャンプーしても大丈夫 | ・血を吸われないと駆除できないこと ・虫よけ効果なし |
愛犬をマダニによる病気や感染症から守るためにも、あらかじめ駆除薬で対策をしておくことが大切です。
インターネットでも、スポットタイプや飲み薬などは購入できます。
とはいえ、犬の体質にあったものを動物病院の先生に相談して処方してもらうのがおすすめです。
マダニによる感染症や病気にかかるリスクを少しでも減らして安心安全な生活が送れるようにしてあげたいですよね。
愛犬が元気に長く健康でいられるように、定期的な駆除薬でマダニから守ってあげましょう。
まとめ
〇犬にマダニが付いていた場合の対処法
・動物病院でマダニの処置をしてもらうのが安全安心
〇マダニについて注意すべきこと
・「マダニの危険性」「マダニがいる場所」「マダニの活動時期」を知ることが大切
〇マダニ駆除対策
・マダニの駆除薬「スポットタイプ」「チュアブルタイプ」を動物病院で処方してもらうのがおすすめ
〇愛犬のマダニ予防対策2つ
・おさんぽや外出時の「前と後」にしっかりマダニ対策をすることが大切
春から秋ごろにかけて、マダニは動きが活発なのでとくに注意したい時期です。
マダニが持っているウイルスや細菌などに感染すると、命にかかわるリスクも発生します。
愛犬をマダニから守るためにも、日頃の予防が大切です。
定期的に駆除薬を与えたり、おさんぽや外出時の予防グッズを使ったりしてしっかりと愛犬をマダニから守っていきましょう。
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