蚊取り線香はダニやノミに効く?効果的な使い方やおすすめ商品も紹介

こういった悩みにお答えします。

蚊取り線香は、ダニやノミにも退治する効果があります。

ダニやノミはジメジメとした梅雨からむし暑い夏にかけて多く発生します。

そのため、何も対策しないと大変なことに…
なぜなら、あっという間にダニやノミは増えてしまうからです。

ですが、夏から秋にかけて出番の多い蚊取り線香が、蚊だけではなく「ダニやノミ退治」にも有効活用できます。

しかも蚊取り線香は、1年中使えます。

なので、ふだんお部屋にかくれている「ダニ・ノミ退治」を夏に限定せず使えるんです。

ここでは、蚊取り線香を使った場合の「ダニやノミを退治する方法」「おすすめの蚊取り線香」についてお伝えしていきます。

蚊取り線香でダニ・ノミが退治できる理由3つ

蚊取り線香は、「蚊」だけではなく「ダニ・ノミ」にも効果があります。

なぜなら、蚊取り線香に含まれる殺虫成分や殺虫作用に秘密があるからです。

どのような秘密があるのか、それぞれ詳しくお伝えしていきます。

1．殺虫成分│ピレトリンやピレスロイド系がダニ・ノミにも効果的!

蚊取り線香の主成分には、ピレスロイド系の殺虫成分が使われているため殺虫剤としての効果があります。

なぜなら殺虫成分がダニやノミなどの体内に入ると、神経細胞に作用しマヒして神経の働きがさまたげられ動けなくなって死に至るのです。

ピレスロイド系でも、とくに「フェノトリン・アレスリン」がノミやダニに効果的。

ダニやノミのスプレー殺虫剤にも「ピレスロイド系のフェノトリンやアレスリン」が含まれているからです。

殺虫成分の「ピレスロイド」とは、除虫菊に含まれる天然の殺虫成分ピレトリンに似せて作られた化合物のこと。

ピレスロイド系の殺虫成分は、人間に対して高い安全性がありながら高い殺虫効果が特徴的です。

2．殺虫作用│空気中で長時間の殺虫効果を維持

蚊取り線香は燃焼している場所の手前で、高温により揮発する化学物質のピレスロイドに殺虫作用があります。

ピレスロイドは、木粉(もくふん)と粕粉(かすこ)など、植物成分に混ぜ合わせて作ったものです。

殺虫効果は蚊取り線香の煙にあると思われがちですが、じつは煙ではありません。

殺虫成分は、煙のように目には見えないのです。

煙にのって、ピレスロイドは空気中に漂いまわりに広がっていきます。

つまり、煙と一緒に殺虫効果を発揮するのです。

ピレスロイドは、長い時間空気中に漂っています。

そのため、せまいすき間にも入り込み殺虫成分をいきわたらせてくれます。

すき間に逃げ込んだノミにも効果的というわけです。

殺虫成分が体内に入る3つの方法
・口から
・皮ふから
・呼吸をする気門から
（※気門とは：体の表面にある穴・気管系など体内の呼吸器につながった空気の出入口のこと)
・ダニやノミの体内に入った殺虫剤は「呼吸をとめる」「神経をマヒさせる」などにより、殺虫効果を発揮します。

3．殺虫効果の持続時間│最長7時間安定した効果が得られる

殺虫効果の持続時間が長い方がダニ・ノミをより多く退治する効果は高くなります。

蚊取り線香の持続時間は、渦巻きの長さや太さなどによって違います。

商品のパッケージに書いてある燃焼時間の確認をしておくと安心です。

通常蚊取り線香は、3時間～7時間程度が多いです。

【ダニ退治法】蚊取り線香を使ってポイント3つ

蚊取り線香の効果は、蚊取り線香の置いてある場所から半径2メートルの範囲をカバーしてくれます。

広さで例えると、たたみ6畳分のイメージ。

蚊取り線香は置いてある場所から離れるにつれて、退治する効果も弱まってきます。

そのため、部屋の広さによって蚊取り線香の数を増やしたり、置く場所を工夫したりするのがオススメ。

蚊取り線香でダニを退治するためには、3つのポイントがあります。

それぞれ、くわしく紹介していきます。

1．ダニをおびき寄せる│部屋を暗くする

ダニは夜行性のため、部屋が明るいと奥にもぐって隠れています。

なので、カーテンを閉めたり雨戸を閉めたりして部屋を1時間ほど暗くして準備をしましょう。

すると、ダニが夜だと勘違いして表面に出てきます。

ダニの特性を活かし表面に出てきたら、蚊取り線香の殺虫成分をダニにいきわたらせて退治の効果をあげましょう。

2．部屋を密閉する│殺虫効果を行きわたらせる

部屋を閉め切った状態にして蚊取り線香を使えば、ダニ退治の効果も高まります。

なぜなら、殺虫成分を部屋にとどめておくことができるからです。

ダニは「カーペット・じゅうたん、畳」などに潜んでいます。

部屋を閉め切った状態にするとカーペットやじゅうたん、畳などに殺虫効果をいきわたらせるのでダニを退治する効果がグンと高まります。

部屋を密閉する場合の注意点
蚊取り線香は、通常の使用方法であれば人体に影響なく安心です。
つまり、使用方法を守ることで人やペットの安全性が確保されています。
ですが、ダニ・ノミの駆除効果を高めるために蚊取り線香の本数を増やして濃度をあげたり、換気なしで長い時間密閉する場合は十分に注意が必要です。

3．駆除したい場所に蚊取り線香を置く│殺虫成分の濃度を高める

殺虫成分の濃度が高い効果的な範囲は、蚊取り線香を置いた場所から2～3mです。

蚊取り線香の場所から遠くなるほど、殺虫効果も弱まってきます。

なので、駆除したい場所の中心に蚊取り線香を置くのが効果的です。

【ノミ退治法】蚊取り線香を使ってポイント3つ

蚊取り線香でノミを退治するときにおさえておきたい3つのポイントがあります。

使いかたを工夫することで、蚊取り線香のカバーしてくれる範囲が広がり効果的です。

ノミの特性を活かして、蚊取り線香を効果的に使いながらノミ退治をしていきましょう。

1．ノミをおびき寄せる│光に近寄る習性がある

ノミは、光に反応する特性があります。

カーペットや畳など退治したい場所に卓上ライト(電気スタンドなど）の光をあててノミをおびき寄せましょう。

光でノミをおびき寄せてから蚊取り線香を焚くことで効果的にノミ退治がしやすくなりますよ。

ノミは黄緑色(きみどりいろ)の光を好むので、黄緑色の光があればさらに効果倍増です。

2．ノミを香りで攻撃│ノミは「ハーブ系」の香りが嫌い

ノミは、ハーブ系のさわやかな清涼感ある香りを嫌います。

嫌いな香りと殺虫成分のダブルパンチでノミを退治しましょう。

部屋の中心に置くと、香りが蚊取り線香を中心に部屋全体に行きわたいやすくなりますよ。

3．部屋を密閉する│殺虫成分の効果をより高める

ノミ退治の効果を高めるなら、部屋を閉め切って誰もいない部屋にしてから行いましょう。

部屋を密室にすることで、蚊取り線香の殺虫成分が薄まらないようにするためです。

蚊取り線香の殺虫成分で効果的にノミ退治ができるように、ノミを光でおびき寄せてから行うのが良さそうですね。

「ノミを潰す」ことは避けましょう

メスのノミだった場合、卵を持ったまま動いているため潰してしまうとノミの卵が周りに飛び散ってしまいます。
飛び散った卵は、ノミが増えるきっかけになり後々の退治が大変です。
そのため、ノミは潰さないで退治するように気を付けましょう。

【蚊取り線香のえらびかた】ポイント4つ

蚊取り線香といっても種類がいろいろあります。

「香りのあるもの・ないもの」や「煙があるもの・ないもの」など種類が多いため迷ってしまうかもしれません。

どの蚊取り線香にするか迷ったときは、どこにポイントを置くか決めると選びやすくなります。

部屋で使う蚊取り線香の場合「無臭・香り付き・煙の少ないもの・煙なし」などがおすすめです。

おすすめの「蚊取り線香の特徴4つ」と、「特徴を活かした商品」をお伝えしていきます。

1．香りの種類│香りが選択できる

蚊取り線香をお部屋で使う場合に、ダニ・ノミ退治の効果に加え香りの種類も多く発売されています。

従来の蚊取り線香の香りが苦手な方にとっては、アロマ風やリーフの香りなどのおだやかな香りが選べるのは嬉しいですね。

ノミは、ハーブ系のさわやかな清涼感ある香りを嫌います。

ノミの嫌いな香りと殺虫成分のダブルパンチはノミ退治に効果的です。

2．臭いの有無│無臭なら気にならない

無臭タイプの蚊取り線香は、部屋に匂いがつく心配がありません。

リビングや気になるお部屋にも、蚊取り線香の臭いを気にせず使えるのが良いですね。

しかも、蚊取り線香の燃焼後もお部屋に殺虫効果が続きます。

3．煙の量│微煙タイプは刺激が少ない

煙が少ない蚊取り線香なら、煙による刺激が少ないので目やのどに優しくて安心です。

ここでご紹介させて頂いている微煙タイプの金鳥の渦巻 蚊取り線香は、嬉しいことに後始末がラク。

なぜかというと、灰が崩れにくいから灰だらけになる心配がなく掃除がしやすいからです。

後始末がラクだから、使いきったあともお得感が続いてるようで嬉しいですね。

4．蚊取り線香の素材│自然素材は人にやさしい

天然除虫菊の粉末で作られているので、刺激臭も少なくおだやかな香りの蚊取り線香です。

小さいお子さんからお年寄りの方まで、自然素材でできている健康にやさしい蚊取り線香なので安心感があります。

蚊取り線香の取り扱い注意したほうがよいもの│2つ

蚊取り線香には、ピレスロイド系の殺虫成分が含まれています。

火をつけると蚊取り線香から殺虫成分が空気中に拡散される仕組みです。

蚊取り線香の殺虫成分がどんな影響を与えるのか、気になるところですよね。

人体やペット、昆虫や魚類について触れていきます。

1．アレルギー体質や喘息などがある方

高齢者の方や妊婦さん、小さなお子さんやペット(犬・猫・ハムスターなど）がいる場所でも、蚊取り線香は使って大丈夫です。

なぜなら殺虫成分が体内に入った場合、体の中で速やかに分解されて短時間で体の外に出ていくため害はないからです。

アレルギー体質の場合は、蚊取り線香の煙によりアレルギーの反応が出やすくなり、「くしゃみ・咳・息切れ・かゆみ」などの症状があらわれます。

アレルギー体質や喘息などがある方は、蚊取り線香の取り扱いに気を付けましょう。

喘息の場合、蚊取り線香の煙を吸い込むことで発作が引き起こしやすくなります。

アレルギー体質や喘息の方以外でも、このような症状が出たら注意が必要です。

2．部屋の中で飼っている昆虫や魚類(熱帯魚・金魚）

お部屋に昆虫や魚類がいる場合は、殺虫成分のピレスロイド系による殺虫効果を受けてしまいます。

しかも抵抗性もつきにくく、毒性の影響を大きく受けてしまうのです。

そのため「昆虫や魚類のいる部屋」で蚊取り線香を使うことは、避けましょう。

まとめ

蚊取り線香でダニやノミは退治できます。

殺虫成分のピレトリンやピレスロイドは、ダニやノミに効果があるからです。

ダニの場合、カーペットやたたみの奥に潜って逃げ込まれてしまうと退治しきれない可能性もでてきます。

蚊取り線香を使って十分なダニとノミの退治は期待できないかもしれません。

ですが、蚊を退治しながら表面にいるダニやノミにも殺虫成分の効果をいきわたらせることはできます。

蚊取り線香が多く登場する夏から秋にかけて、蚊の退治と一緒にダニやノミも退治していきましょう。